this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ポップ・ライフ
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
「おおっ、ついに観念して来おったか! 待っとったでぇ」
部室のドアを開けるなり、
羽生 碧南
の脳内で何かが盛大にショートした。
2.5次元演劇の俳優みたいな超美形が現れて、
関西芸人みたいな口調で、
まったくもって予想外の台詞を口にしたのだから!
青い髪に陶器のような顔、小柄なのに圧のある美形……なのに口調がこれ。しかも「ついに」? 「待っとった」!?
嵐の海の小舟みたいに翻弄される碧南の頭だったが、ああそうか、とひらめいた。
「私、シュリーの友達で……」
だがしかし碧南には目もくれず、魔性の関西弁美少年こと
綺生 煌牙(きりゅう・こうが)
は、つかつかと大股に歩んで碧南の背後にいた
鷹取 洋二
の手を取ったのである。
「おどれは絶対、ウチ向きのヤツやと思とったでえ! よう決心した!」
「いやあ、綺生くん、僕は彼女の付き添いで来ただけだよ」
熱い煌牙にくらべるとずいぶんと平常運転、洋二はへらりと笑ってみせた。
「あ、そこの子か? 気づかんかったわ、堪忍な」ようやく碧南の存在を認識したらしく、煌牙は自分の後頭部をわっしわしとかいた。「おおきに、鷹坊(たかぼう)連れてきてくれて。『カノジョ』てぇことはつまり、あんさん鷹坊のこれか?」
指で小指を立てるという、古典的すぎる仕草を添えてくるあたり演出がいちいち濃い。鉄板の上で跳ねるお好み焼きに、追いソースとマヨネーズまでたっぷりかけたようなレベルである。
「はい……洋二さんと、お付き合いさせてもらってます」
ずっとオープンにしている事実だが、改めて口にすると、照れくさい。
「なんや鷹坊、水くさい。カノジョさんおるんやったらワイにも紹介してぇな。ワイとおどれの仲やないかい」
「きみと僕の仲、って、去年いくつかのクラスが一緒で、たまにランチを一緒に取る程度じゃないかな」
「恥ずかしがんな! ワイの下宿にも何度も来とるやんかぃ。まあ、ええがなええがな」
がっはっはと豪快に笑い、煌牙は洋二の肩に腕を回したかと思えば、くるりきびすを返して碧南に笑いかける。
「カノジョさんもどうぞ、むさ苦しいとこやけど入って入って~」
碧南が木天蓼大学に入ってはや一ヶ月半。
もっとも、碧南は特待生として入学前から課題に追われていたし、女子バスケ部「スカーレットキャッツ」への合流もすませていた。 だから高校と大学の境目なんて、とっくに曖昧になっていたのだけれど。
それでも大学の生活スタイルが定着するまで、これだけの時間がかかった気がする。
朝起きてキャンパスに向かい、講義を受けて、あとは部活に専念する。新しい日常だ。
ただ、どうしても慣れないものがある。
講義だ。
長い。
一コマ九十分という数字の重みを、碧南は存分に味わっていた。特に一般教養は魔物で、何度か船を漕いでは夢の世界へ出航しかけた。そういうときはたいてい、隣に座る
シュリー・リン
が、そっと小突いて起してくれて難を逃れてはいたが。
そのシュリーが先日、ぽつりとこう言った。
「私、異世界探検部、入ったよ」
「異世界……えっ? 探検部じゃなくて?」
「うん、異世界探検部」
名前からしてすでにアウトサイダーな雰囲気ではないか。だがシュリーは至って楽しそうに説明してくれた。異世界のゲートを探し求め各地をめぐる──というコンセプトのサークルらしい。一応、第三クラブハウスに部室はあるが、学校認定の部活ではないようだ。基本的に週末や長期休暇中にしか活動しないので、シュリーも兼部できているという。
「ふーん、ファンタジックというかミステリアスというか」
「みんないい人、いいとこだよ。昼休みたいてい部室にいるみたい。碧南も一度見に来ない?」
そのときは『そうなんだ』くらいの印象でしかなかったのだが、奇妙な名称に奇妙な活動、日が経つにつれちなんだか気になってきて、いっそのこと、と洋二に話してみたところ、「異世界探検部なら知ってるよ。見学なら付き合うよ」とむしろ前向きな回答がきた。
そうして、冒頭部につづくわけである。
北欧系と思しきプラチナブロンド、ちみっこくて妖精みたいな女性はなんと、部長でしかも三年生だという。
オルガ・オングストローム
と名乗って、つぶらな青い瞳で熱烈歓迎してくれた。
「オホー! ふたりも新加入してくれて嬉しですネ! ようこそ異世界探検部へ!」
「いや僕は碧南さんの付き添いで」と言いかけたものの、考えが変わったのか洋二はふふと笑った。「よろしくお願いします」
「そこにおるごっついのんは
重 錘左衛門(おもし・すいざえもん)
っていう部員や。大丈夫、ナリはごっついけど無害やから」
「ど、どうも」
と頭を下げた錘左衛門は、その大げさな名前に負けない体格の持ち主だった。背丈もデカいが肉体もデカい。ギチギチにパンプアップしたマッチョ体型、だが、声は蚊の鳴くように小さかった。なお洋二は彼とも面識があるらしく、「よろしく重くん」「こちらこそ鷹取くん」と会話を交している。
「部員全部揃ってへんけど、いま作戦会議中やねん、次の探検のな。なんやったらさっそく参加せん? 次の週末や」
ホワイトボードには『第1回☆髑髏島探検』と荒っぽい手書き文字で大書されており、家庭用プリンターで印刷したものを貼り合わせたとおぼしき地図も貼られている。さらに、『船便チャーター検討』『ゲートの候補は鼻先岬』『注目ポイント:朽谷のトンネル』といった謎の文字がずらりと躍っていた。
「これ、寝子島の北にある小島ネ」
オルガは『こじま』ではなく『コトウ』と発音した。
「過去、闇の格闘大会ロンリーウルフ・バトルが行われたという伝説もある怪しいトコロよ。次の週末、行ってみる予定」
失礼ながらごっこ遊びの域を出ないものだと思っていただけに、碧南は目を見張った。
「本格的なんですね」
思わずこぼれた碧南の独り言に煌牙が振り返る。
「せやで? 信じる信じへんは自由やけどな。異世界への扉は、ほんまにあるんや」
いたずらっぽく、けれどどこか真剣な光を宿した目でそう言われて、碧南の心に不思議なざわめきが生まれた。
この人たちは本気だ。本気だから、うらやましい。
何かに夢中になれること。
扉の向こうに、まだ知らない世界があると信じられること。
近づいてみたいと碧南は思った。中学生のころから読みふけった異世界転生ファンタジー、プレイしてきた乙女ゲームの世界、何度も夢想した『特別な物語』に!
まだ口に出していなかったが、碧南の心はとっくに、異世界探検部の一員になっている。
数日後。
「綿密な計画のようでいて、わりと出たとこまかせだったりするんだねぇ」
寝子島港に降り立った鷹取洋二は、潮風に吹かれながら笑った。装いは白のTシャツに、同じく白系のストレッチ素材のジョガーパンツ。上には薄手のパーカーを羽織り、胸元にのぞくストールは淡い藤色だ。動きやすさ重視のはずなのに、仕上がりはなぜか洗練されていて、いつもの洋二らしさがにじみ出ている。サングラスはポケットに引っかけられていた。
「そこがまた魅力的なのかも」
横を歩く碧南は、思わず苦笑いを浮かべた。自分の格好はというと、ネイビーの撥水ジャケットにグレーのスウェットパンツ、バスケ用とは別のハイカットのスニーカー、ベースボールキャップもかぶって『現地調査員』っぽさをかもしだしていた。
今日は、異世界探検部の準備出動だ。
髑髏島(よく聞けばこれはオルガの思いつきによる命名で、本当はちゃんとした名称があるらしい)への日帰り調査を行うべく、漁船のチャーターを試みるのだ。その交渉役を、新入りのふたりが任されたというわけだ。一種の通過儀礼だろうか。
「って、そもそも……」
碧南は桟橋の先に目をやり、ぽつりとつぶやいた。
「船のチャーターって、どうやるんでしょう?」
沖合いには何艘かの漁船が揺れている。人影もちらほらとあるが、誰に声をかけていいのかすらわからない。
「はっはっは、僕もわからない。とりあえずやってみようか」
本当に、無事に島へ行けるのだろうか?
といったところで残念! 紙幅が尽きてしまった。
次回につづく!
……かもしれない。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ポップ・ライフ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月15日
参加申し込みの期限
2025年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!