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【ちかくてとおくて】
「こ……ここはどこなの?」
下を見ないように。見ないように……びゅおうと強い風が足元を揺らして、
アヤカ
はあわてて後ずさり。ここって上空何メートル? 何万メートル?
「たたた、高い……!!」
雲を真下にのぞむ光景は感動的でありながら、うすら寒さもそこには同居します。文字どおりに足がすくみました。
透きとおる青空に浮かぶ、白亜の都市。雲に白んで立つ、大きな大きな『ねこ』の彫像こそどこかコミカルであれど、天にまで届かんとする街並みは荘厳で、まるで神さまが住まう居城のよう……きっとあまり、やさしい神さまではなさそうに思えますけれど。
なぜなら、
『こごは立ぢ入り禁止区域でず。未許可の住人は即刻退去じなさい! 繰(ぐ)り返しまず、こごは立ぢ入り禁止区域で……』
「い、今出ていきますから! だから撃たないで、きゃああ!?」
ずがががが、どがががががん!! マシンガンが轟音と弾をバラまき、アヤカは猫みたいに跳びはねながら物陰へと駆け込みます。
がしゃん。がしゃ、がしゃこん。がしゃん。がしゃ、がしゃこん。あまり目の良くないらしいロボットはあっさりとアヤカを見失ったものの、あきらめてどこかへ行ってしまうそぶりもありません。がしゃん、がしゃ、がしゃこん。がしゃん、がしゃ、がしゃこん。
『天空(てんぐう)の理想郷、偉大なる<ネコトピア>へようごぞ。鳥ど猫が秩序のもとに共存し、あらゆる分野の最先端を流星がごとぐ切り開ぐ、空中学術都市ネコトピアは文化、芸術、科学、技術が混然一体となり現代社会の抱える泥濘と闇の一切がら切(ぎ)り離され、解き放だれ……解き放だれ、解ぎ、解ぎ、ガガガガピピー。こごは立ぢ入り禁止区域でず。未許可の住人は即刻退去じなさい!』
奇怪なロボットは二本足で立つタカかワシのような姿をして、両手の先には機関銃。背中の翼はロケットエンジンで、ぎらつく瞳はサーチライトです。ひび割れた声を発しはするものの、どうにも意思の疎通が可能とは思えませんし、それを試みるのはあまり利口なことではないような気もします。
『鳥も猫も人間の繋ぐ鎖から逃れ自由を謳歌じ、知性を究め、空(ぞら)に永遠なる都を具象化し……ガガ、ガガガガ』
「……アヤカさん、こっちへ! あの塔を目指すんだ!」
「あっ、
ケイ
先生!」
はっしとアヤカの手を取り駆け出したのは、颯爽登場! 想い人、ケイ先生でありました。
彼の指さす先は天空のさらに上、白雲がかかった巨大な塔のてっぺん。そこに、またたく強い光が見えました。アヤカははっとしてそれを見つめます。
「あの光は……
うみねこ大図書館
で見た……」
「そう、別世界へつながる扉だ。あそこからならきっと、僕らの海上学園都市、ネコトピアへ戻ることができるはず……あ、あぶない!」
「きゃああああ!!」
がががが、ずがががががが!! 銃弾の雨あられを避けて、ふたりは真っ白な都市の建物のひとつ、ひびわれて朽ちかけたビル街へと逃げ込みました。鳥ロボットはしばらくふたりを探し回っていたものの、やがて完全に見失いあきらめたのか、ロケットを噴射してどこかへ飛んでゆきました。
「つまり、ここは……別世界のネコトピアなんですね」
「うん。どうにも、デジャヴだね」
苦笑いしたケイ先生につられて、緊張のほぐれてきたアヤカもくすり、ちょっぴり笑みをこぼします。
今日も今日とて、海上学園都市ネコトピアにてお勉強にはげむアヤカ。幸せいっぱいの日々。ある日の放課後、お友だちのミラやテオ、クロワやアルクといったねこたち、それにケイ先生といっしょに、秘密がいっぱいのうみねこ大図書館を探検していたときのことでした。
いつぞやに、もうひとつのネコトピアである『海上リゾートネコトピア』へとつながる扉を見つけたように、まだまだ大図書館に秘められた不思議が目の前にあらわれるのでは? だなんて、わくわくの冒険であったはず……なのですけれど。
不思議な光を見つけた瞬間、気がつけばふたり、雲の上。
「みんなもこちらに飛ばされてしまったんでしょうか……」
「姿は見ていないな。でも、あの光を見たとき、僕らふたりだけだったよね。きっと大丈夫だよ」
やさしいアヤカへ微笑みかけ、彼は手を引いて先導してくれます。なんて頼りになるのでしょう。
ともかく、塔へ向かいます。都市には人影も猫影も、鳥の飛ぶ姿さえ見えず、無機質ながらんどうが広がるばかり。生活の痕跡はおろか猫の毛一本ありません。雲の向こうにまで続く壮麗な白い都市群を見上げて、アヤカはなんだか寒気を覚えずにいられません。たまらずぎゅうとケイ先生に抱きつくと、彼はあたたかな手で肩を抱いてくれました。
しばし歩いて、数百メートルはあろうかという塔の真下へたどりついたところで、
『我が空中学術都市ネコトピアは常(づね)に清潔でなげればいけまぜん、除菌(じょぎん)を徹底し卑じい寄生虫を根絶じ、我が都市の栄光(えいごう)を未来へどガガガガガ、ピーーー』
「ま、またあのロボットが!」
ずががががっと銃弾が降りそそぎ、ふたりはあわててビル壁へ身を隠します。ロボットがやかましくわめきながら乱射するマシンガンの弾は次々に、まばゆいばかりの白壁へと穴をうがっていきました。
塔への入り口を封鎖され、ゆくも戻るもかなわず、荒々しい銃声に身を縮ませ、奇跡を祈るばかり。
その時でした。
「……やーいバカロボット、こっちだニャー! ヘイニャー、ヘイヘイニャー」
『!! 広域浄化徹底除菌ガガガガガ!!』
そんな声が聞こえて。ニャー、ニャーと尾を引き遠ざかってゆき、
「あれは……あの声は、まさか。この世界の……」
「ロボットが離れた、今のうちに塔へ! アヤカさん!」
手を引かれるままに塔へと飛びこみ、天上を目指して急上昇するエレベーターがあのまばゆい光へと近づき、やがて……。
……窓の外にはいつもの青、深い深い海のブルー。歌うクジラに遊ぶイルカたち。
心配そうに眉を下ろした彼の顔。きょとんとしてのぞき込む、愛らしくモフモフなねこたち。
抱きしめる彼のぬくもりに包まれながら、アヤカは遠い空の向こう、白亜の都市を跳ねるねこを想い、まぶたを伏せました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月13日
参加申し込みの期限
2025年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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