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ストロベリームーンの香りに誘われて
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「夏に泊りで旅行したいって言ったの憶えてますか?」
高く昇るにつれて白銀に輝き始める月を眺めるままに問えば、珪はもちろんと頷いた。
「まだどこに行くかも決まってないけど、……」
「今度、旅行雑誌とか探しに行こうか」
「旅行って準備するところから楽しいですよね」
シーサイドタウンの大きい書店、参道商店街の小さな旅行会社、――旅行の資料を集められそうな場所をひとつひとつ挙げてみてから、綾花は繋いだままの手にぎゅっと力をこめる。
「……お部屋は別々にしますか?」
さりげない風を装ってそっと口にしてみる。
「それとも一緒ですか?」
大胆なことを言ってしまっている自覚はある。
ふわりと熱を帯びる頬を隠しもせず、月明りの中に珪を見つめる。どこまでも大事に大切に、それこそお姫さまのように扱ってくれるけれど、恋人になったからには、もう一歩踏み込みたかった。
優しいキスも嬉しいけれど、と考えて、
(珪さんも意識してくれてると良いな)
思わずその先も考えて、綾花は恥ずかしさに息が詰まりそうになる。はしたないかなと思いもしたものの、それでも大好きなひとに伝えておきたかった。
「私は珪さんと同じ部屋が良いです……」
繋いだ手から珪がたじろぐ気配がした。汗ばむてのひらが自分なのか珪なのか分からず、自分だったなら恥ずかしいなとそうっと指を解こうとしたとき、つと頭を抱き寄せられた。
「珪、さん?」
胸へ抱き寄せられる格好になって気づいた。寄せた頬に伝わるくらい、珪の薄い胸が激しく鼓動している。
「……大人の振りをしているだけだと言ったよね」
「はい」
「君は、もう……」
頭を抱いた腕が背に回る。腰に触れる大人の男の大きな指も手もひどく熱を孕んでいて、綾花の胸は珪に負けないほどに高鳴った。
今までになく強く強く綾花を抱きしめて後、珪は火照りを覚ますように長く息を吐いた。幼いこどもにするように綾花の背をぽんぽんと軽く叩く。
「綾花さんはどこへ行きたい?」
常と変わらぬ優しい声音で囁かれ、宥めるように身体を離され、綾花はぱちぱちと瞬く。知らず、安堵に似て息が零れた。
「私は、」
何故だかわからないまま上ずった声を咳払いで誤魔化す。
「景色が綺麗なところに行ってみたいです」
「景色か」
「珪さんはどこに行きたいですか?」
引っ越しが多かったと聞いたことがある。色んな場所へ行ったことがあるのなら、きっと自分よりもずっと詳しいだろう。
「お勧めの場所があれば教えて欲しいです」
そうだね、と考え込みながら珪は立ち上がる。一面の雪原、どこまでも広がる星空、丘を埋める青い花、――思いつく景色をぽつりぽつりと口にしつつ、珪は一度奥の部屋へと引っ込んだ。
再び現れた珪の手にはラッピングされた小箱と細長い箱がひとつずつ。
「まずは誕生日プレゼントをどうぞ」
「ありがとうございます」
恭しく差し出されたふたつの箱を綾花は抱きしめる。
「開けてもいいですか」
「もちろん」
ドキドキしながら封を解いてみれば、細長い箱にはワイン、小箱には硝子ケース入りの二輪の薔薇。
「ワインは一年後の乾杯用に」
二輪のプリザーブドフラワーは、と珪は先に贈った九輪の薔薇を見遣る。
「十一輪の、薔薇……」
珪の視線を追って呟いてから、綾花は十一輪の薔薇が意味するところを思う。
(『最愛』)
途端、綾花は立ち上がって珪を抱きしめていた。
抱きしめ返してくれる珪に贈るのは、お礼のキス。
慣れない自分からのキスに照れて珪の胸にぐいぐいと額を押し付け、綾花は囁く。
「珪さんと一緒に居られて幸せです」
大好きです、と繰り返す綾花の額に頬に唇に降るのは、珪の気持ちそのままの優しいキス――
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あとがき
担当マスター:
阿瀬春
ファンレターはマスターページから!
お待たせいたしました。
ストロベリームーンの一夜、お届けに参りました。
ディナーに出て来るメニューの物語はすべて実在しておりませんが、物語に出て来るごはんってつい食べたくなってしまいます。
食べ物にあまり執着のなさそうな珪先生も、もしかしたらこういうレストランであればと思いました。
少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。
この度はプライベートシナリオのご指名、ありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年12月05日
参加申し込みの期限
2024年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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