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君と旅して。ふたりの春は、最果ての白波にほどける
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そうして太陽を沈みゆくまで見た翌日は、太陽に負けず起床する。
おかげで石垣島では夜景を楽しめなかったけど、それを楽しむのは今日だ。
「疲れてない?」
「んーん。よく寝たし、むしろ楽しみすぎてちょうど良かった!」
朝をゆったり過ごせたとしても、きっと同じように早起きして手持ち無沙汰だったと笑うあおいは、この旅で何度も見ただろう海に向かって、大きく伸びをひとつ。
早い便の船に揺られて辿り着いた、波照間島――日本最南端の有人島。そこに立つと、まるで世界の最果てにある楽園に来たような気がして、胸が高鳴るのがわかった。
白砂の浜辺、どこまでも澄んだ青、開けた空と静かな空気。地球の規模で見たら近すぎてそんなに変わらないのだろうけれど、島をひとつ移動するだけでこんなにも違うと感じるのだから、やっぱり自然は神秘的だ。
「あ、昨日買ったグラス、ちゃんと包んできた?」
「うん。ホテルで軽く洗って、手持ちのタオル巻いて」
「楽しみだね、最南端の自販機!」
これから2人は、レンタルした電動自転車で一周道路を巡る。
幸いにも今日の宿泊先が、チェックイン前でも荷物を預かってくれるということで、今回はロッカー代を気にせず身軽になれた。
まずは宿からほど近いニシ浜。
島一番の人気を誇るとも言われるこのビーチは、シーズンともなれば透き通る海の中で、熱帯魚がサンゴ礁と戯れる様子が楽しめるらしい。
梅雨に入った5月はどうかと心配もあったが、海は濁ることなく穏やかな様子を見せてくれた。
自転車を停めて、2人でゆっくりと砂浜へ歩いていく。白くて長い浜が、青のグラデーションに沿ってのびていて、あおいは好奇心からそっと砂に触れてみた。
「……すごい。雪みたい!」
驚くほど細かくて白い砂は、まだ真夏のように熱くはないので、思い切って素足で踏んでみる。ふわふわとした柔らかい感触は、修と行った
お疲れさま旅行
の粉雪を思い出させ、あおいは少し懐かしそうに笑った。
「あのときの私に勇気があったら……もっと、違ったのかな」
「あおい?」
「んーん。この色、なんて言えばいいんだろうね」
どんな色にも名前は決まっているらしい。それでも細やかなグラデーションまでを正確に述べることが、正しく共有するとは思えず、あおいは少し考えた。
目に映る海は、ブルーなんて一言で片付けられない。遠浅のエメラルド、深く落ちる紺、そして空の青。
まるで、地球そのもののカラーパレットを盗み見てるような気分になるのは、ただ単にここが綺麗な海だからじゃなくて、自分が恋をしているから、でもなくて。
「ワールドワイド……?」
「それ、謎表現すぎだよっ」
きっと『弟妹たちのために』とか『身の丈にあったものを』と我慢することばかりを覚えて、視野が狭くなっていた。そんなあおいの世界を広げてくれた修の隣に居るから、感じられるものがあると思った。
ぴったりな言葉なんてみつからない。だって寄せては返す波によって海面はずっとキラキラと動いていて、その度に違う色を見せる。……きっと、2人の心だってこんな感じだ。
いつまでも眺める旅の贅沢をしたいけど、次の景色も待ちきれない。
今度は少し高台のほうへと自転車を押して進んでいくと、展望台に到着した。
ここまでの旅を、全部見下ろせるような不思議な感覚。瀬長島の地中海みたいなカフェも、ひんやりした鍾乳洞も、石垣島の夕日も……全部がこの空に繋がっていると思うと、より壮大な眺め。
「なんか……旅って気がする」
「地球の丸さ、見えてる気がする」
「あははっ、それはさすがに盛りすぎだよ~!」
風が強くて、髪がふわりと舞った。空の近さと風の遠さが、ここでは同じくらいリアル。
だから、あおいは三脚代わりの石にスマートフォンを置いて、タイマーをセットした。
「ね、ちょっとだけくっついて」
「えっ」
「ほら、急いでっ!」
――ぱしゃっ。
結局、わあわあと押し合っている間にシャッターが切れた。
おかげで撮れたのは、お互いを見て笑い合ってる、カメラ目線じゃない写真が1枚。
「撮り直す?」
「ううん、これがいい」
旅の途中でしか撮れないような、そんな自然な笑顔。
こんな顔を見せているんだと思うと、少し恥ずかしくも思うけど――あおいにとっては前に進めた、記念の証にも見えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月03日
参加申し込みの期限
2025年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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