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君と旅して。ふたりの春は、最果ての白波にほどける
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朝の国際通りを後にした2人は、次々に観光名所を巡ろうとして――あおいからストップが入った。
「ほんとに全部行くつもりだったの!?」
「行けるかなと思ったんだけど……まあ、時間的に全部はちょっと、だよね」
「ちょっとどころか、キャパ超えてるよ!」
例えば、瀬長島のウミカジテラス。それから、ガンガラーの谷の鍾乳洞。あるいは、ちょっと足を伸ばして南部の海カフェ……定番の水族館や首里城を外しても楽しめる旅程が、修のタブレットにぎっしり詰まっていた。
最初こそ、「次どこ行く?」とタブレットを覗き込んで、現在地から近い場所やバスが来たからという理由で向かったりもしたけれど、修のプランは「もし行けたら」としながらも、選ぶのが迷うほどにはびっしりだ。
「計算上は行けそうだったんだよね」
行き先を絞ったつもりの修は、分単位で書かれた移動計画表に自信を持っていたのか、少し残念そうな顔をする。そりゃあ、この後の予定が何も決まっていなければ、あおいだって全力で楽しみたいところだ。
「でも、飛行機の時間を考えると?」
「今回は、諦めるしかないかな……」
これから石垣島に向かって、観光タクシーで名所巡りの予定にしている。宿泊先もそこで押さえてあるから、ずっと本島で過ごすわけにもいかない。
「うんうん、また今度だね」
さらっと言われた、何気ない言葉。それでも当然のように『今度』があると告げられて、修の胸には優しい風が吹いた。
次があると、期待してもいい。それがこんなに、幸せなんて。
「……まずいな」
「え? まさかロッカーの場所、忘れたなんて言わないよねっ!?」
見当違いな予想をして騒ぐあおいに、つい吹き出してしまう。笑い事じゃないよと呆れる声でさえ愛しくて、どうにかなってしまいそうだ。
「ちょっと、修君?」
「忘れてないよ。ただ……いや、やっぱり秘密」
来て良かったねって、今度も来ようねって。改めて言うには照れくさいし、こんな旅の序盤で言うのも気が早すぎる気がして、修はふふりと笑うだけにとどめる。
彼女はむぅ、と口先を尖らせたけれど、やっぱりそんな顔も愛らしい。だから修は、あおいに慈しむ微笑みを向けるのは、やめられなかった。
再び那覇空港から飛行機に乗り、石垣島へ。
タラップを降りた瞬間に包まれた空気は、南の島特有の肌触りをしていた。
本土どころか、那覇とも違った匂い。ふうっと呼吸を整えれば、思わずと言ったように言葉が漏れる。
「……すごいね」
寝子島でも海風を感じることはあったけど、それよりもさらりとしているだろうか。
しみじみと周囲を見渡すあおいは、那覇のような華やかさはないけれど、ここも気に入ってくれたようだ。
「観光タクシー、ちゃんと予約してあるよ。ゆっくり回ろう?」
「うん。いっぱい歩くと疲れちゃうしね。……ありがとう、修君」
彼女の身体を気遣うのは自然なことだし、些細なことだと思ったけれど、あおいは感謝を忘れない。
用意される優しさを当然と受け入れないのが良いところであり、気にせずもっと甘えてほしいと思うところでもある。
「さすがに俺も、こんな鞄を転がして歩きたくないしね」
ちょっとおどけて言ってみたけど、少しわざとらしかっただろうか。あおいは、そういうことにしてあげるといわんばかりの目で見つめると、柔らかく微笑んだ。
言葉にしない部分に、たくさんの『好き』が溢れてる。そんな気配を察して、2人は照れくさそうにタクシー乗り場を目指した。
石垣島の市街地を出発すれば、あとはタクシーの運転手にオススメを聞きながら島を一巡り。
玉取崎展望台から南国ムードを一望し、山川に囲まれた荒川の滝ではアクティビティを楽しむ人を見守った。
川平湾では、グラスボートの話に目を輝かせたあおいのために、修が時計を見ながら次の目的地までの移動時間を運転手と相談する一幕も見られ、そこそこの時間をかけてゆっくりと見て回ることが出来た。
そうして2人は、今日の最大の目的地と言っても過言ではない御神崎に辿り着く。
ちょうど岸壁の上にそびえ立つ真っ白い灯台が沈む太陽に染められて、ほのかに朱を帯びる頃だった。
多くの人がここからサンセットを望もうと、集まっている。
「……うわあ……」
それだけの人が集まるのも、無理はない。目の前に広がるのは、言葉を失うような絶景だった。
視界いっぱいの空と、濃いオレンジ色の光。空の端から溶けるように朱が流れ込んで、雲の輪郭は金色に滲み蕩けてゆく。
灯台の見つめる先へと沈んでいく太陽を、ただ2人で眺めている。
たったそれだけなのに、この息をのむような静けさの中にいると、手をつなぐのも少しもったいないような感動がこみ上げて、立ち尽くすしかない。
「……これは、写真じゃ絶対に伝わらないな」
「うん。でも……伝わらなくてもいいかも。そのほうが、2人だけの思い出って感じがする」
写真を見返して思い出を語り合うのもいいけれど、誰にも見せられないこの風景は、きっと特別だ。
こういう景色を、ひとつひとつ重ねていこう――そう胸に誓って、2人は最後まで夕日を見送った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月03日
参加申し込みの期限
2025年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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