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君と旅して。ふたりの春は、最果ての白波にほどける
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沖縄はもう梅雨入りだと聞いていたけれど、現地はとても爽やかな青空が広がっている。
那覇空港にてロッカーを探す
八神 修
は、潤沢に整えてきた『沖縄満喫プラン』の、どれから実行しようかと笑みを零した。
さすがに連休中とあって、スムーズにいかない部分もあるかもしれない。それでも
七夜 あおい
と過ごす時間なら、待つ時間も予想外なハプニングも楽しめることだろう。
「うーん……さすがに大きなロッカーは高いね」
軽装で動きたいとはいえ、ちょっと預けるだけなのに。あおいは自分の荷物とロッカーを見比べて、一回り小さな方に入らないだろうかと考えているようだ。
「その鞄、壊れ物は入ってる? 無ければ、俺のスーツケースに入れようか」
「えっ? 修君のことだから、何かすっごい準備をしてきたんじゃないの?」
「いや、お土産買ってもいいように大きめで持ってきただけだから」
確かに2泊3日には大きすぎる気もしていたけれど。彼は一体どれほどの物を買い込むのかと苦笑して、あおいはその提案に乗ることにした。
最低限の手荷物を確認し、アイコンタクト。ちょっとしたドキドキと共にICカードをかざせば、支払いが完了してカードが鍵となる。
「よし、身軽になったね」
「うんっ、いよいよだね……!」
まだ荷物しか預けていないのに、輝かしいスタートを切れたことを喜んでハイタッチ。
朝1番の便で那覇空港に到着したのもあってか、2人のテンションはすでに上がり調子だった。
少しモノレールに揺られて、国際通りへ。
沖縄へと来たのなら、ここは外せないだろうと修の勧めもあってやって来た。
「うわあ、見て! シーサーがすっごい並んでる……!」
看板の文字や、建物の並び、観光客の声――ガイドブックで見てはいたけれど、実際に足を運ぶと、色も空気もずいぶん違って感じる。
日本のはずなのに、ちょっとした異国のようでもあって、つい魅力に惹かれるまま通りを歩きそうになった。
けれど、もう春とは言えないくらいに陽射しが強い。アスファルトなんて夏みたいに照り返している。これには修も、バッグの中から帽子を引っぱり出そうとしたのだけれど。
「あおい、帽子は?」
「え? あっ……うーん、あるにはあるけど、ちょっとボロいっていうか……」
言いながら、彼女は肩にかけたトートの中を探って、くしゃっとしたつば広の帽子を取り出した。よく使い込まれたその帽子は遮光にもなっておらず、少々この日差しの中を歩くには心許ない気もする。
それでも、「これでもいけるかな?」とかぶってみせるあたりが、物を大切にするあおいらしい。
「俺も持ってきてはいるんだけど……遮光が乏しくてね。良ければインナーキャップとか見てみない?」
ちょっとした嘘ではあるが、これくらいは許されるだろう。
吸汗速乾で接触冷感で、もちろんUVカットだってついてくるのに、お値段は1000円程度から。新しく立派な帽子を買うより安く済むため、あおいも興味を示した。
「いいね! じゃあ、色々お店を見ながら探してみよう」
新しい物を買ってあげることは出来るけど、きっとあおいはそれを良しとしない。彼女の価値観も大事にしたいから、修はこの気持ちを『ここぞ』という時まで取っておくことにした。
そのほんわりした心に甘い香りが広がって、満たされ――いや、本当に香りが漂ってきた気がする。
あおいも香りに気がついたのか、2人して鼻を頼りに香りを辿ってみる。その先には、紅芋タルトにちんすこうなど、沖縄の銘菓が並んでいた。
「試食あるって。食べてみよっか?」
「うん! でも、全部はダメかなぁ……じゃあ、これ! ……うわ、甘い。でもおいしい!」
笑いながら頬張るあおいの口元は、幸せを噛みしめているようだった。結構、本土でも見かけたりする定番品な気もするけれど、現地の空気がこうさせているのだろうか。あまり期待せず修も口に運ぶと、まだほんのり温かく、ホロリと崩れる食感ができたてだと伝えていた。
「これは確かに……」
「ね、ね! 美味しいでしょ? あ、あっちにも何か並んでるよっ」
美味しいものを食べつつ、鮮やかな土産物屋に圧倒され。笑い合う2人は、自然と手を取り合っていた。
端から端まで覗いてしまいたくなるけれど、今日は午後からも予定がみっしり詰まってる。そろそろ次の目的地のことも考えなければいけないだろうか。
「……わぁっ!」
そんなとき、あおいは虹色に輝く琉球ガラスの専門店を見つけた。
店先を飾るランプも、涼やかな音色の風鈴も。少しお得になっているのだろう軒先のグラスたち全てが、太陽の光を浴びて煌めいていた。
「すごく、きれい……」
ほぅっと見とれるあおいのほうが、と言いかけて止める。
自分の語彙が足りないせいか、言葉にすれば安っぽい気がしたからだ。
「ほんとに綺麗だね」
だから、この風景に対してだと同意を示すように返して、軒先のグラスを手にする。
青にほんの少し緑が溶け込むように混ざったグラス。……まるで、あの澄んだ瞳みたいに。
「それ、買うの?」
偶然手に取ったにしては重さがしっくりくるし、横から覗き込んだあおいと比べても、やっぱり雰囲気が似ていて。
「うん、せっかくだし。あおいは?」
「見るのは好き。でも、私にはちょっと贅沢かなぁ……」
目線をグラスから逸らして、店全体を憧れるように見上げる。その仕草の奥にある気持ちは、修にも少しだけわかってきていた。
あおいは、物やお金に対してとても慎重で、無理をしない。だから素直に「欲しい」と口にするのには、それだけ大きな覚悟がいるんだと思う。
「……じゃあ、俺が」
「でも、思い出だもんね! もう少し小さいのとか、2個買ったら安くなるとか、ないかなぁ?」
意気揚々と『掘り出し市』と書かれたかごを覗き込んだり、『この棚全品20%off!』の場所を熱心に見つめ始めたあおいに、少し呆気にとられる。
「ほら、琉球ガラスって同じ物ってないんでしょ? だったら、色とかは違ってもお揃い感はあるっていうか」
えへへと笑う彼女は、背伸びをしない範囲で思い出を共有しようとしてくれている。
それがなんだかむず痒くて――修は一緒に、お得感もあって、彼女の手にしっくりきそうな物を探し始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月03日
参加申し込みの期限
2025年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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