this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
桜の余韻。もう一度だけ、ありがとうを。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
パーティが終わり、盛大な拍手で締められている頃――タルトは気合いを入れた。
恩師への挨拶は済み、進路を違えた友人とも会えた。料理も美味しかったし、出し物も楽しかった。
(そろそろお開きってことはさ~、こう、あるよね? なにか……あるよねっ!?)
目を皿にして見回すその先に、『青春ラブ・エンタメのクライマックス』があることを信じ、彼女の頭の中では壮大なピアノバラードが鳴り響いている。
「盛り上がった男子の1人や2人が! 告白とか……再会からのドラマチック展開とかっ!」
在学中には言えなかった想いを伝えるなら、こんなにも整ったシチュエーションは早々ない。今なら言うチャンスだ、これを逃したらまたすれ違いの毎日になり――バイト先で偶然鉢合わせるのも捨てがたい、が!!
「あっ! あのOBと話してる子……ってことは、この後の展開は!?」
手を握りしめてはしゃいでいるタルトは、テンションが上がりすぎて息も荒くなっている。けれど、そんな彼女を少し離れた場所で見守っている姿があった。フジコだ。
慈愛に満ちた温かな眼差しで、しっかりと頷く顔からは、信頼の情が見て取れる。
「うんうん、やっぱ人生は……ときめき! だよね!!」
思わずタルトが叫んだ言葉には、近くにいた子たちもつられて笑う。
きっとこれからも、彼女は自分だけじゃなくて、誰かの物語も楽しく見守りながら生きていくのだろう。
無事に巣立っていくタルトを誇らしげに、フジコはその場を後にした。
パーティが終わっても、会場では二次会へ行く人を募っていたり、写真撮影の列ができていたりして、しんみりとしていなかった。
それでも、綾花にとって今日は――とても、節目の日だ。
視線は探しなれた面影を追い、今日しか言えない言葉を胸に抱いて歩み進める。
「……珪先生っ!」
最後。
そう思うと寂しい気もするけれど、彼を先生と呼ぶのも、このもどかしい関係でいるのも……きっと、今日が最後になる。
募る思いを受け取るように、優しいまなざしで振り返った珪は、それが何を意味するか覚えているだろうか。
「珪先生、いつもありがとうございます」
まずは生徒として、3年間図書委員でお世話になった礼を込めて頭を下げる。思いの丈を込めすぎて、なかなか顔を上げない綾花に苦笑して、珪は「卒業おめでとう」と言ってくれた。
「はい、でも今日までは高校生ですよ。……今日で、終わりです」
――桜の季節が終わる頃、かな。
もう桜は散り始めた。
卒業式ではなく、本当の卒業という時間までも残りわずか。
「桜の季節が終わったら……珪さんと会える時間が、もっと増えたらいいな」
そう微笑めば、彼は少し困ったように笑って窓の外を見る。
「外ももう暗いし、途中まで送っていこうか」
さも生徒を1人危ない夜道に送り出せないと言いたげな顔をしていたが、「少し待ってて」と告げる珪はどこか慌てていたような気もして。
綾花はクスリと笑うと、数日後には彼の本音が聞けるのだろうかと、期待と緊張に胸を膨らませた。
交友関係が広く、もう九州への引っ越しも間もなくというあおいは、最後まで友人に声をかけられていた。
それでも、しんみりせず明るく場を取りなして、修と帰路につく。
「楽しかったね、修くん! ちゃんとご挨拶もできたし……会いたい人にも会えたし」
「思い残すことはない?」
あおいの満面の笑みを嬉しく思いながら、僅かな後悔すらさせたくなくて問いかける。
でも、きっと彼女のことだから、弾んだ声音で返事をしてくれるはずだ。
「うん、思い残すことは……ちょっとだけ、あるかも」
予想外の言葉に瞬いていると、あおいは小さく笑って「このパーティの後悔はないけど」と補足した。
つまり、彼女のいう『ちょっと』は、恩師への挨拶や友人との別れではない、ということだ。
(それじゃあ……)
もしかしたら。そんな期待が膨れ上がって、修は問いかけたい気持ちを我慢する。
今この場で聞きたいし、言ってほしかったけど――それを強く求めてしまうのは、今のあおいには優しくないような気がして。
だから修は、それには触れずに優しく微笑んだ。
「じゃあ、帰り道でもう1度、今日の話を振り返ろうか」
「えっ?」
「一緒に帰って、楽しい話でいっぱいにしよう。そしたら、思い残すことなんて、もっと減るかもしれないよ」
本当に、そうならいい。彼女の後悔が告白の返事をし損ねているということなら、いつだって聞くつもりだ。
でも今は、そのときじゃない。修は、このじれったさを楽しむのも悪くない――そんな気がしていた
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
桜の余韻。もう一度だけ、ありがとうを。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月16日
参加申し込みの期限
2025年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!