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過ぎ去りし想い
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さゆるは幸せな気持ちのなかで眠りに落ちたが、夜半に目を覚ますことになる。
気配を感じたからだ。
すすり泣きの。
震える気配がある。
抱き合ったまま眠っていたはずのじゅんが、嗚咽を押し殺していた。口に手を当てている気配も伝わってくる。
じゅん――?
さゆるはそっとじゅんの背に手を添えた。
ぬくもりを確かめるようにさすると、じゅんもまた、頼るように身体を押しつけてきた。
涙で濡れた頬が胸元にふれる。
「起こしちゃったね。ごめん……」
どうしたの?
言葉のかわりにさゆるは、彼女の頬をキスで拭った。
「……夢、見たの」
「どんな?」
「九鬼の夢」
「九鬼姫さんの?」
「そう」
店でじゅんの同僚だったキャバ嬢だ。自称タイムスリッパー、戦国時代の姫君だったと言い張る風変わりな女性で、時代がかった口調で話したという。
九鬼姫はすでに故人だ。長くわずらっていた脳腫瘍がもとで旅立った。
さゆるは九鬼姫と、一度も話したことがない。見舞いに行ったときにはすでに、意識不明の状態だったからだ。
葬儀には参列した。このとき、彼女が皆に愛されていたとわかってもらい泣きしたことを覚えている。その記憶はさゆるの胸の奥でかすかに疼(うず)き、冷たい水滴が皮膚を滑り落ちるようにして広がった。
「ごめんね、センチになっちゃって、あいつね、変なヤツだったけどさ」
「うん」
「なんか神妙な顔で出てきて、『いよいよお別れじゃ』とか言うの。馬鹿だね、もうお別れは済んだのに――」
じゅんの声は震えていたが、最後の言葉はどこか冗談めいた。それでも、じゅんの内側にある寂しさが、さゆるにははっきりと伝わってくる。
さゆるはそっと、じゅんを抱きしめた。背中を撫で、指先で髪を梳きながら、彼女が落ち着くのを待つ。
じゅんの体温がゆっくりと伝わってくる。鼓動が重なり合い、たがいの息遣いが混ざり合う。じんわりと心が満たされるような感覚があった。
「ねえ」
しばらくして、じゅんがぽつりと呟く。
「あたし明日、九鬼の墓参りに行こうかな。あいつに報告しよう。あたしの恋人が、いよいよ今夜『プロムナード』でデビューするんだって」
「あたしも付き合う」
「いいの? でもあんた学校じゃ」
「オリエンテーションだから午前中で終わるわ。自分からも報告、したいし。九鬼姫さんに」
さゆるがそう言うと、じゅんは少し驚いたように顔を上げ、それからふっと笑った。
「そっか……うん、ありがとう」
その声は、さっきよりもずっと穏やかで、安心したような響きを持っていた。
さゆるはそっと、じゅんの頭を撫でる。撫でるたび、じゅんはゆっくりとまどろみへと沈んでいく。
しばらくすると小さな寝息が聞こえはじめた。
安堵がさゆるの心に、薄闇の中から芽吹く花のように根を張る。
さゆるはじゅんの温もりを胸に抱いたまま、ふたたび瞼(まぶた)を下ろした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月18日
参加申し込みの期限
2025年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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