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マンガ×サウナ×ロボット
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はて、ととのうとは一体どういうことだろう。サウナ未経験の
青山 絢
は首を傾け、経験者、
水谷 真優理
は妖艶な微笑みを浮かべて従姉妹を見つめながらに言った。それは大人への第一歩なのだと。
「大人の階段……登っちゃう?」
「ま、真優理さん……」
従姉妹であり恋人同士でもある。そして互いに多忙な身だ。真優理はステッラ・デッラ・コリーナのコンシェルジュとして重責を担い、絢は大学一年生の目まぐるしい日々の中で駆けだし女優としての仕事までこなす。巡り合わせが悪いといつまでたっても休日は重ならないし、共に過ごせない寂しさと疲労感ばかりが蓄積されてゆく。
ほっこりだ。身体が触れ合いと癒しとそれに何より、ほっこりを求めているのだ。と熱弁する真優理に押し切られ、この週末は絢もサウナを初体験してみることとなった。利用料が半額というお得な日であるそうだからそこも都合が良かった。
ただ話に聞くと、サウナというものには一定の手順があり、絢には何やら難しそうにも思えてくる。いささか腰が引けてしまう。しかしそこで頼れる先達、真優理である。
「まぁいちおう作法というかマナーというか、そういうものがあるのは事実だけどね。そんなに難しいものじゃないのよ? すぐに慣れるわ」
「うん。とりあえずは真優理さんの見様見真似でやってみる」
二人で同居するマンションを出ると、何とも健やかな日差しが照っている。真優理は大きく伸びをした。
「ん~! いい天気。絶好のサウナ日和ね」
「お天気も関係あるの? サウナに」
「もちろん。身体がばっちりととのったとしても、どんより曇り空じゃ身も心も晴れやかとはいかないでしょ?」
「そういうものかしら。うん、そういうものかもね」
手を繋ぎ歩くと街がいつもより賑やかに思えた。今日は何やら催しごとがいくつかあるらしく、人出もいくらか多いようだ。そんな中を青空の下、並び歩いていると確かに気分が良い。サウナで身体に蓄積した疲労も解消されればまさしく身も心も爽快となりそうな気がする。
仕事の近況報告や他愛のない雑談を交わしながらにシーサイドタウンから旧市街へ。やがて目的の店『ほっこりスパ・またたび』へとたどりついた。
「まずはシャワーで身を清めましょう」
サウナー・真優理の指導が入り、絢は律儀に首を縦に振る。
「マナーとしてもそうだし、皮膚が汚れてる状態だと汗をかきにくいから」
「ふむふむ」
「ちなみにこういうカップルサウナならではの作法もあって、恋人同士は一緒にシャワーを浴びて身体を洗いっこするのがジョーシキね。そうすることでリラックス効果も癒し効果も倍増、お肌もツルツル……」
「真優理さん、私本当に初心者だから、どこまでが冗談か分からないんだけど……」
「もちろん、全部本当のことよ!」
シャワーを浴び、水分補給をしてカップル用の個室サウナへと入室する。絢は押し寄せる熱波に思わず眉を寄せたが、真優理は慣れたものだ。満ちる熱を心地よく堪能する。そんな様子が絢にはやけに大人に見えて、こういうことかと納得する。自身もこの熱波へ慣れるべく気合を入れた。
「まぁそんなに固くならずに。すぐに慣れるってば」
「ええ、そうね。少し分かってきた、かも……」
自分の中にこれほどの水分があったのかと思えるくらい、ともすればこのまま萎んでしまうのではと思えるくらいに汗が噴き出し、絢は驚いた。そして真優理は止め処なく上気する恋人の艶やかな面持ちをじっくりと楽しむ。
「確かに、分かってしまえばそんなに難しくないわね」
「でしょ?」
と言って真優理は室内に置かれているひしゃくに手を伸ばし、桶の中身の水をすくってサウナストーンへかけた。香り高い蒸気が瞬く間に視界を覆い絢は面食らったが、ロウリュもまたサウナの華なのだと聞けば確かに、この刺激に皆がはまってしまうというのも理解が及ぶ。
「ふー。さて、次は水風呂ね」
「水風呂! 早くいこう真優理さん」
「あはは、熱くなっちゃった?」
半ば飛びこむように水風呂へ浸かろうとしたところで真優理に引き止められ、かけ湯をしておく。これも大切なサウナ利用のマナーだ。
「ふひぃ……」
あらためて水風呂へ浸かると、絢の口から何とも弛緩した声が漏れ、真優理は笑った。
ついでにフィンランド式サウナというものも体験しておくことにする。といっても『またたび』のサウナの基本的なスタイルはそもそもフィンランド式に近いものだが、ここの売りはスモークサウナにヴィヒタ、そしてウィスキングだ。と真優理が言ったが絢には何のことやら分からない。
「びひた……ウィスキー?」
「ものは試し、やってみましょうか」
スモークサウナは香りを楽しむ。煙突がなく薪ストーブで温度を上げるため、立ち込めるスモーキーな香りが特徴的なフィンランドの伝統的サウナだ。近年は煙突付きのものも登場しているそうだがここではその伝統に則ったスタイルにこだわっているらしい。
「うん。これはこれでいいものね」
「でしょ? で、これがヴィヒタ」
真優理が取り上げたのは、白樺の枝葉を束ねたものだ。特に若木の枝がよく使われるという。
「これをサウナの中に置いておくことで、森林浴みたいな効果が得られるんだって。リラックスする香りでしょ」
「たしかに。ウィスキングっていうのは?」
「それはね……こうよ!」
「きゃあ!?」
その枝葉を束ねたものを振るい、真優理は絢を打った。肩、背中に腰、全身くまなくぱしんぱしんと打ち据える。
「ちょ、ちょっと真優理さん!?」
「これがウィスキング。血行促進や新陳代謝を促して疲労回復、美肌効果だってあるのよ! ほらほら絢ちゃん、もっとも~っと健康で美人になっちゃいなさい!」
「ほ、本当に? 本当にこれが正しい使い方なのよね!?」
本当に正しい使い方である。
その後は岩盤浴やマッサージも受け、二人共にこれ以上なくととのったのだった。
施設内のレストランで遅めの昼食をいただきながらに真優理は尋ねた。
「で、どうだった? サウナ初体験は」
絢は力強くうなずく。実に実感の籠もった首肯だった。
「最初は暑いだけだったのが、段々と気持ちが良くなってきて。身体の中で淀んでいたものが、さらりさらりと流れ出していくような感覚……これがととのう、ってことなのかな?」
「そう、その通り! 絢ちゃんも私もこれ以上なくととのって、もう完璧よね」
にこりと笑んだ真優理は絢から見て確かに、輝くように美しい。そして真優理が見つめる絢は玉のような肌ほんのりと頬を赤く染め、どこまでも艶めいているのだった。
「また来れたらいいわね。二人で」
「うん、また来ようね」
卓に乗せた真優理の手へ絢の柔らかな手のひらが重ねられると、二人の視線も笑みも結ばれた。
ちなみに、絢は「あれってもしかして最近売り出し中の、あの新人女優の……」と周囲の一部にまことしやかに囁かれ、真優理は真優理で「あの艶々お肌の美人は一体誰かしら、芸能人?」などと密やかな話題となっていたりしたが、お互いに夢中な二人が気づくことは無かったという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月06日
参加申し込みの期限
2024年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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