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マンガ×サウナ×ロボット
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ページを開く。それは新たな世界の扉を開くのに概ね等しい。扉の向こうには未知が広がり、
倉前 七瀬
の感性を試す。まるで興味も引かれず右から左へ、すぐさまページを送ってしまうものもあれば、じっくりと時間をかけて読み込むこともある。そんな時には大抵付随して金髪碧眼の彼の顔を思い出す。
その日何とはなしに開いた雑誌の誌面を飾っていたのは、昨今流行りのサウナにまつわる記事だった。彩り鮮やかに興味をそそるページを眺めつつ、七瀬は流れるようにスマホの連絡先を開きコールした。
「あ、ウォルターさん。よかったら、一緒にサウナ行きませんか?」
ノリノリな返事が返ってきて、七瀬はにっこりと笑んだ。
たどり着く前にすっかり和んでしまったが、向かうべきはサウナ『ほっこりスパ・またたび』である。合流した
ウォルター・B
と並んで旧市街を歩く。
「そうそう、今日は料金半額なんだってねぇ。ちょうどいい時に声かけてくれたよ」
「タイミングよかとでしたねー」
今日はなにやら人出が多いように見える。どこかで何か、イベントなど催されているのかもしれない。『ほっこりスパ』も半額セール中だという。寝子島中が浮かれているように思えた。まぁこの島は何かと言うとお祭り騒ぎだし、今さらだろうか。
「で、今日は何の本を読んだんだい」
「……分かりますか」
ウォルターには七瀬の心の導線もお見通しのようだ。件の雑誌に掲載されていた一文を暗唱してやると、彼はけらけらと笑った。
「まぁ、七瀬がそうやって好奇心旺盛なのはいいことだよねぇ」
「そうですか?」
「うん。若者はいろんなものに興味を持って、いろんなことを体験しなくちゃ。君の場合、本を読むだけじゃなくて実際にそれをやってみようって思えるところがいいよねぇ」
そういうものだろうか。七瀬は首を傾ける。その「やってみよう」と思うことのほとんどは「ウォルターと一緒に」ということになるわけで、つまり彼のおかげということになるのではなかろうか。
七瀬は頭を下げた。
「いつもありがとうございます」
「? どういたしまして。おっと、あそこだあそこ」
ウォルター自身はいちいちそんなことを意識してはいないだろう。彼は自然派で自由人なのだ。心の中で改めて彼に感謝しつつ店の扉をくぐった。
個室もあるそうだが、今回はサウナの基本的なところを体験すべく他の客にまぎれて入室することにした。
「お邪魔しまーす」
会釈を交わしてサウナ室へ入るとさっそく、強烈な熱波に出迎えられた。
「こ、これはすごい……」
「大丈夫そうかい? あまり無理はしないようにねぇ」
確かに本にも、自分の裁量に合った入り方が大切だと書いてあった。無理は良くない。
「ええと。サウナ、水風呂、外気浴を1セットとして3回繰り返す……だったかな」
「おっけーだよぉ」
あっという間にのぼせてきた。ウォルターの顔も真っ赤だ。周囲の客たちは慣れているのか平然としているが、やはり己を見つめわきまえることが大切だろう。
脳天まで暑くなってきたあたりを頃合いと見て、一度退室し水風呂へ。
「つ、冷た!!」
「うひゃ、これは冷たい! 次はもう少しサウナで粘ってもいいかもねぇ」
「そうですね……!」
それでも身体は十分に火照っていたようで、続く外気浴はたいそう心地よく、肺から絞り出されたような妙な声が口から漏れた。
二度目は少し慣れてきた。
「ねぇ、ロウリュってのやってごらんよ」
とウォルターが言うので、客たちに断ってから桶の中のアロマ水をすくいストーブ上の石たちへ回しかける。爆発的な蒸気が昇り、七瀬は思わず飛び退いてしまった。
「うわぁ、すごい!」
「ははは、こりゃ暑い。それに何だかいい香りがするよぉ」
「ウォルターさんは、このくらいなら平気とですか?」
顔はいくらか朱色になっているが、どちらかといえばウォルターは平然として見える。しかし彼は七瀬の問いに、にやりとして言ったのだった。
「実は結構、やせ我慢」
思わず七瀬は吹き出した。
3セット目の外気浴で、唐突に実感の領域へ至った。
「なるほど。これが、ととのう……ってことですか」
「いいもんだねぇ」
ふと隣を見ると、サウナチェアに身を預けて弛緩するウォルターがこちらを眺め笑んでいた。
「クセになりそう?」
「うん、それ」
きっとまた七瀬は彼を誘ってサウナへ赴くだろう。彼もどうやらハマってきたようだし付き合ってくれるに違いない。
その後は施設内のレストランで食事をしてから帰ることにした。七瀬はカレーを、ウォルターはかしわそばを注文し、デザートにはアイスクリームも。何だか妙に美味しくて、これもサウナで汗をかいたからだろうか?
「次はどのサウナにしましょうか」
「そうだねぇ……ここなんてどう? ドライサウナっていうのもやってみたいんだよねぇ」
スマホであれこれ調べながら、二人で存分におしゃべりして笑い合った。店を出る頃にもまだ身体はぽかぽかとあたたかくて、七瀬の頬は幸福に蕩けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月06日
参加申し込みの期限
2024年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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