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マンガ×サウナ×ロボット
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いささか手持ちぶさたである。新生活の始まりを待つ、準備を終えればあとは気ばかり逸るがやることもない、何とも浮ついた期間ばかりが過ぎてゆく。この間隙が去れば、さゆるはキャバクラ『プロムナード』の嬢として勤めることになる。それはそれで苦労はあろうが恐れてはいない。さゆるの歩んできた波乱万丈で荒々しい人生を思えば何ほどのこともなかろう、おそらくは。
そんな新しい生活をひたすら待ち焦がれる中迎えたとある朝も、
朝鳥 さゆる
は半ば呆けたように、自動的に家事をこなす機械のように手を動かしていた。意識すると鈍重な時の流れが永劫のように感じられ、焦燥に駆られてしまう。
「だーれだ?」
そんな焦りや憂いを和らげてくれるのは、いつだって彼女だった。
「……じゅん」
「あたり。もうできた? じゃ運ぶわね」
「ええ、お願い」
休日の朝、テレビのアニメに見入っていたはずの
姫木 じゅん
がいつのまにやら背に抱きついていた。彼女の温もりに触れると不安も雪のごとく溶けてゆく。二人で朝食を運び、食卓についた。
「いただきまーす!」
「いただきます」
テレビにはゴムのように伸びる身体を持つ少年が並みいる敵を薙ぎ払い蹴散らしてゆく、胸のすく冒険が展開している。同居人の付き合いで眺める『NYAN PIECE』も何度目か。サブカルに疎かったさゆるも、クセ強な登場人物たちの見分けくらいはいくらかつくようになってきた。
食い入るように見つめるじゅんの瞳の輝きで、その好みも伝わってくる。それについて言及してやると、彼女の瞳はますます輝きを強めた。
「じゅんは、このキャラ好きよね」
「ニャッパー? うん好き、かわいいわよねー。まぁ一味のみんなは全員かわいいけど」
「そう? このいかついサムライも?」
「ボロはこう見えてかわいいところあるのよ、ぶっきらぼうだけど仲間思いで情に厚いとことか。いじっぱりで強がりなとことか」
「この……なに? ロボットみたいな……これも?」
「クランキーのアニキも涙もろいところがあってさぁ、敵にさえ同情しちゃってぼろぼろ涙流してさぁ」
スイッチが入るといつまでだって語ってくれた。夢中になる様が楽しい、のだが留まらない勢いに呑まれてしまうことも多々ある。
「あ、そういえば教えてあげようと思って忘れてたわ」
「ん? なになに?」
「今日、星ヶ丘のギャラリーでNYAN PIECE原画展』があるんだって」
「な、なにー!?」
唐突にじゅんが立ち上がったので、さゆるはびくりと弾んだ。
「そりゃあ行かねば!!」
「ねば?」
「ほら早く食べて、支度支度! あ、いつも美味しいごはんありがとね!」
とってつけたようなお礼だが心はこもっている。さゆるも最後の一口を頬張ると、良く噛み、飲み込んで立ち上がった。
アートギャラリーはごったがえしていた。まぁ無理もない、今や国民的漫画となった『NYAN PIECE』の原画展だ。作者直筆、魂のこもった原画を前に客たちも目を皿のようにして見入っている。あるいは作品について知識をひけらかすとか熱い名エピソードに対して持論を述べるだとか、それぞれの作品との向き合い方でこの貴重な機会を楽しんでいた。
じゅんもまた、この熱の入りようといったら。さゆるが制さねば原画の前でいつまでだって語り尽くしてくれそうだ。
「誰が一番好き? ってよく聞かれるけど決められないのよねー。でもどうしても一人、ニャンピ履修してない人に教えてあげるなら、ロシニャンテ中佐かな」
「ロシ……誰だっけ。そんなキャラいたかしら」
「ドラ男の過去エピで出てきたの、覚えてない? ピエロメイクの。ほら、この人!」
「ああ。見たことある」
「この人がね、いーのよ! 自分も危険な立場にありながらただドラ男のために東奔西走、身を削って……」
原画を前に身ぶり手ぶり、9つも年上とは思えない少女のようなはしゃぎようで語りも語り尽くしたり。
とはいえさゆるも理解には及ぶ。原画に作者が叩きつけ刻み込んだ熱はたしかに生きており、NYAN PIECEは数えるほどしか読んだことのないさゆるにも伝わった。丹田がじくじくと疼くような熱を感じるのだ。いてもたってもいられない感覚に襲われるのだ。
さゆるはぶる、と身を震わせた。武者ぶるいというやつだろうか。来たる日を思い、あらためて身が引き締まる気がした。
その後はじゅんがニャンピグッズを購入するのに付き合った。
「程々にしておきなさいよ?」
「分かってる分かってる……うおー、ニャッパーのトートバッグ! こ、これは買わねばー!」
こういう時にブレーキをかけ、散財をできるだけ抑制してやるのも恋人の役回りだろうか? しかしそれはそれとして恋人のはしゃぎ浮かれる様子もまた愛らしく、ついつい口元をほころばせながら見つめてしまうさゆるだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月06日
参加申し込みの期限
2024年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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