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感情の谷間へと落ち
朝永 真深
はもがいていた。あと数日で寝子島高校へ入学するという期待と不安、ふわふわと浮かび地に足つかず焦燥に煽られるままどこかに何か、確かなものを探していた。それは必ずしも形のあるものではないかもしれないし、はっきりと明確であるのかもしれない。人かもしれないし、物や場所であるのかも分からない。
宙ぶらりんの自分を少しばかり揺らしたのは昨日に見た『NYAN PIECE』原画展だった。もともとそれほど興味があったわけではないが何とはなしに覗いてみた。心動かされるとまでは言えず、さりとてまるで楽しめないわけでもなかった。自分の中に何かは残ったように思う。その何かが何なのかはこれがどうにも、分からないのだが。
(……いい天気)
思っても無い思考がふと浮かぶ。NYAINのメッセージみたいにぽんと現れた。自分の中の主体的ではない自分が、自分に対して話題を提供しているかのようだ。何にしてもとりとめのない思いだが、たしかにそこで今日はすこぶる天気がよいことに気づいた。
正直に言えばこの陽気にふさわしい気分ではない。鬱だとか落ち込む程だとかではないがしかし、心の中までも快晴ではなかった。感情の谷間、もはや後戻りはできないと焦燥に駆られる日々に少し疲れて足踏みしながら、それでも前に進まねばと気ばかりが逸る。
(何か、してみようかな)
そこへ心のNYAINからメッセージが、ぽんと届くのだった。
突き動かされるようにねこったーのタイムラインをぼんやりと追ううち、気になる見出しを見つけたのがきっかけだ。
「へぇ。これがロボット……」
『ロボットエキスポ・ネコジマ』は存外と真深の興味を惹きつけた。ロボティクスの今と未来を多様な手段で表現し、来場者を楽しませる工夫に満ちている。寝子電スタジアムの会場へ足を踏み入れるなりお目見えする、この巨大恐竜ロボットの大迫力はどうだ。
「すっご」
思わず素朴な感情が口から漏れた。全高6メートルのティラノサウルス・レックスは右側のちょうど半分だけが古生物図鑑や映画などでよく見る姿をラバー製のカウルで表現されており、左半分はむき出しの鋼鉄製ロボットだった。それが首をもたげ顎を開きスピーカーから咆哮の声が響くたびに重々しくも小気味良い動作音を奏でて駆動し、真深は感嘆の吐息をこぼした。
「ヒマつぶしと思ってたけど、これは案外」
楽しめるかも、と足取りも自然と弾む。会場は実に盛況だから時に人混みを分け入ることにもなったが、夢中でのめり込みあまり気にならなかった。
産業用ロボットの精緻精密な作業には思わず目を皿のようにして見入った。物凄い速さで動き、とてつもない早さで何かの部品が組み立てられていく。マイクでしゃべるスタッフの説明によれば自動車のパーツの一つであるらしい。どこへ組み込まれどのように作用して車を走らせるのかはさっぱり理解できなかったが、至極単純な「すごい」の感情によって真深の内側は満たされていった。
「こんなの考える人の頭の中って、どうなってるんだろ……」
ホビーロボットの展示コーナーでは実際に触れて遊ぶこともできるそうで、体験してみることにする。ニャンダムの精巧なやつもいいがやはり自分で操縦するロボットというやつは別格だ。遠い未来にニャンダムが操縦できるようになるならなおよしだが、今はこの小さな車輪とマニピュレーターがついた愛嬌ある子で満足しておくことにする。
「お、お、あ……あれっ、転んじゃった!?」
「あはは、姉ちゃんへったくそー!」
自分より小さな子供に笑われてしまった。なにくそと普段は湧かないような闘争心が真深の内に生まれ少々ムキになってラジコンのコントローラみたいなやつをガチャガチャ操るも、やはりロボットはやる気のない挙動で逆さまになってしまう。「センス無いなぁ」と子供が言い少しばかりカチンと来たが、大人の度量で許してやることにする。数日後には高校生だ、大人はこんな些細なことで逐一腹を立てたりしないのだ。真深はにんまりと笑った。
「え、姉ちゃん顔怖っ! ごめん、ちょっと言い過ぎたよな。許してくれよな」
……大人の度量というやつなのだ、それがきっと。
ロボットに特段の興味があったわけではない。きっと素晴らしい技術とかロボットが作り出す未知の未来やその展望だとか、ピストンやギアがコンピュータ制御で目まぐるしく動く様だとか、結局のところきっかけに過ぎないのだろう。『NYAN PIECE』にしてもそうだ。技術革新、マンガや映画、スポーツ、恋愛とか将来の夢とか……何かを成そうとする者は例外なく熱を生み出す。そこに触れた者もまた熱を帯び、感化され、新たに熱を生み出していく。
唐突にそんな世の中の真理へ目覚めた真深はたしかに一つ、大人になったのだろう。
「ふふ……」
あと数日で高校生。期待? 不安? 天秤は今どちらへ揺れている? 真深の表情を見れば、明らかだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月06日
参加申し込みの期限
2024年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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