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木天蓼大学の構内、不釣り合いなチェンソーの音が響く。美術部に近い広場で
桜井 ラッセル
が剥き出しの丸太と向き合う。表面に描いた線に沿って余計な部分を切り落としていく。
荒い造形が出来上がると小さなチェンソーに持ち替えた。細かい線や波形を入れて作品に魂を吹き込む。
熱中して時間を忘れているのか。額が汗ばみ、金色の前髪が張り付いた。
ようやく作業の手を止めたラッセルは額を撫で上げる。前に垂れていた三つ編みのおさげを片手で後ろに払い除けた。
青い目は大空を求める。二羽のスズメが浮き沈みを繰り返しながら横切った。
――もう、俺は飛べないんだよな。ろっこんがなくなることを怖がっていたのがウソみたいだ。今でも俺は俺なんだよな。
目は作品に向いた。悪くない出来に見える。それだけに表情が悔しさを滲ませた。
――美術の道を選んだことに後悔はない。ないんだけどさ、お祈りメールばかりじゃ食っていけないじゃん。どうすりゃいいんだよ、マジで。
一気に気分は沈み、自然に項垂れるような格好になった。その後頭部を目掛けて分厚い医学書が振り下ろされた。
「ちょ、誰だ、って千かよ」
ラッセルはラフな格好の
海道 千里
を見て弱々しく笑った。
「卒業したヤツがいつまでいるんだ? ちゃんと就活はしてんだろーな」
「各方面で絶賛、お祈りされまくりだ」
「正社員じゃなくてバイトで食い繋いでもいいんだぞ」
「バイトはもちろんだし、コンテストに作品を送って就活もしてるけどさ、成果が伴わないって感じで」
ラッセルはちらりと製作途中の自作に目をやる。気付いた千は注視するような目付きとなった。
「これはあれか。チェンソーアートの、少し太ったペンギン、だよな?」
「ちげーよ。どうみてもフクロウだろ。まだ顔は彫り込んでないけど」
「……言われてみれば、そうかもな」
「そうなんだよ!」
ラッセルの必死な形相に千は誤魔化すように笑った。数秒で真顔になって身を乗り出した。
「ちまちまと作品を作るのもいいが、もっと多くの作品を先方に知って貰う為にポートフォリオの形態にしたらどうだ?」
「……それなんだけど、もう、やってるんだよ」
ラッセルは気まずそうに言うと、近くに置いていたトートバッグから製本したポートフォリオを取り出した。恥ずかしそうな表情を見られないようにして千に渡す。
何も言わずに受け取ると開いて目を通す。撮影された作品が並び、下部にコンセプトや意図が書かれていた。それらを纏めたサイトのURLまであり、その熱意の一端が読み取れた。
「ふーん、なるほどな」
「駄作って言いたいんだろ」
「何も言ってないだろ。勝手に決め付けんな。まあ、敢えて言うなら新味はないか。モチーフがありきたりというか、形にする前に切り口を考えてもいいんじゃないかな、とは思う」
茶化すような態度は見られず、千は作品に真剣な目を注ぐ。一端のクリエーターを彷彿とさせた。
ラッセルは急に笑顔となって言い募る。
「それより、千が描いたミュージカルのヤツ! 今でも思い出すと興奮するんだ! すっげー、よかった!」
「片手間に書いた落書きだ」
ラッセルの視線を手で払うようにして言った。
「落書きレベルじゃねーって。見せ場のダンスがすげーよ。やっぱ医大生が関係するのかな。筋肉の躍動感にマジで震えた」
「まあ、ここだけの話だが、躍動感の演出に医学の知識を少しは活用した。美術は目指す一つの目標だし、家への抵抗もあってほんの少し力を入れて書いたかな」
「また観てみたいよな。千の描いたミュージカル」
ラッセルは目を輝かせて千を見つめる。照れ隠しに俯いて後頭部を掻いた。
「そんなに言うなら、ラッセルのお題で書いてやるよ」
「ええ、マジかよ!? にゃんダムの新シリーズ、いや、もっとオリジナリティがあって恋愛要素が絡むような……風に舞う晴月を主役にした話は、その、どうかな」
「それでいいぞ。こっちからも要望を出す。完成したシナリオの内容を一枚の絵に仕上げてくれ」
「わかった! 全力で描くよ! そうだよな! 俺は絵が好きなんだよな!」
その高ぶりを目にした千は、らしくなったな、と策士の顔を隠して朗らかに笑った。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月02日
参加申し込みの期限
2024年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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