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志波兄弟の日常 feat.KAZE
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あれだけ人を構い倒しておいて、自己管理はまるでなってないなんて――。
呆れとも怒りとも似た溜息を吐くと、
志波 拓郎
は買い物かごを手にした。
アパートからほど近い、小さすぎず広すぎもしないスーパーだけれど、今の拓郎にとっては見知らぬダンジョンと言っても過言ではない。
(看病……って、なにするんだ……?)
あまり風邪をひくことのない拓郎にとって、看病という行為は無縁だった。少し喉が痛いかなと思っても、ひんやりと喉越しの良いアイスやプリンを好きなだけ食べればいいし、外に出れなくて暇な時間は、布団の中で好きなテレビを見て過ごせばいい。
(あとは、寝るくらい……兄貴、寝たよな? まさか、また起き上がって何かしてるんじゃ……)
眉間に皺を寄せ、スマートフォンへと手を伸ばす。けれど、本当に寝ていたら悪いので、注意をするのは止めておいた。
いつまでも入り口で立ち往生しているわけにもいかず、まずは野菜売り場から目を通してみる。身体に良い、胃に優しい食材と言えば代表格であろうということは拓郎にも想像できるが、その何をどんな調理法で出せばいいのか、まったくわからなかった。
三兄弟の末っ子、それも平凡な家庭で育った拓郎にとって、兄の風邪など母任せ。看病を手伝った記憶もなければ、率先して関わろうともしてこなかったので、参考にできそうなものは何も思い出せそうにない。
(アイスやプリン……は、兄貴、あんまり好きじゃないか)
空っぽの冷蔵庫を見た以上、食料を買うことは確定だ。既に病院へ行って薬も貰っているようだし、兄に必要なのは栄養と休息。風邪なんて、食べて寝れば治るものの――自分の風邪をひいたときと照らし合わせても、拓郎にはそうとしか考えられなかった。
(食べる……風邪、冷やす……?)
困惑した顔で、拓郎はスーパー内を彷徨った。
すぐ食べられる惣菜、日持ちする栄養補助食品系の菓子やインスタント食品。今食べるものと、元気になったら食べられるものを買いたいが、風邪の時や病み上がりには何が適切なのだろう。
(野菜……サラダ? いや、もっとエネルギーになりそうな……おにぎり? それともパン?)
普段自分が口にしている物を中心に思い浮かべるけれど、何故かあまり良くない気がした。
そもそも、味付けの好みだって違う。エネルギーが取れそうだからと、グレーズでコーティングされたクリーム揚げパンなんて差し入れれば、いつもの貼り付いた笑顔で喜びつつも丁重に辞退するだろう。
うんうん唸り、ぐるぐると考え込む拓郎に妙案は浮かばなかった。結局――何も、知らないのかもしれない。
(兄貴の……すきなもの……)
風邪のときにしてほしいこと、食べたいもの。
きっと失敗しても、「仕方ないネ☆ドンマーイ!」なんて笑ってくれるだろうけど……期待は、していないのかもしれない。
きゅっとカゴを握り直し、俯きかけた視線を商品棚に戻す。
その時、下から小さな手が上段の商品へ懸命に伸ばされているのが目に入った。
「ふぬ、ぬぬぬぬぬっ!」
小学生のお使い――いや、違う!
(……この人なら!)
さっと商品を代わりに取ってみせ、拓郎は「お久しぶりです」と微笑む。この邂逅を、天の助けと期待するキラキラした瞳は、まるで子犬のようで。
「あ、ありがとう……?」
そんな顔をされれば、
相原 まゆ
も断れるわけがなく。彼女は拓郎の相談を聞き入れることにし、一緒に買い物をすることになった。
──その頃。
もちろんアパートでは、風邪をひいている
志波 武道
が大人しく……
寝ていなかった
。
咳が辛くて眠れないならまだしも、こともあろうに立ち歩いて部屋の中をゴソゴソしている。
(やー、たーぼうの看病かぁ)
たまには風邪をひいてみるのも悪くないか、とまでは思っていないかもしれないが。武道はどことなく嬉しそうな顔で窓を開け、春風の心地よさを――感じる前に身震いして、窓の前から撤退した。
花冷えや寒戻りの時期は過ぎ去ったと思ったが、風邪をひいている身には堪える冷たさで、首をすくめながら行動を開始する。
(たー坊にうつすわけにいかないし、お世話してもらうなら動きやすいようにしておかないとな)
部屋の換気をして、先程止められた机の片付けをして。それから看病に使うアイテムの場所も、わかりやすくしなければ。
喉のいがらっぽさは少しあるけれど、焼けるように痛いわけでは――ない、多分。こうして立ち上がれるのだから、ほんの少しなら問題なく動けるはずだ。
(寝てろって言われても、やっぱりなぁ)
紙とペンを取り出し、ゆっくりと震える手で調味料や調理器具の置き場をメモに書き込む。これではまるで、手料理を期待しているようにも見えるかと苦笑した瞬間、再びぞくりと悪寒が背を駆け抜けた。
……兄貴、寝たよな? まさか、また起き上がって何かしてるんじゃ……。
もう帰ってきたかと玄関を見て、実は背後に立っていたりと振り返って。
(駄目そーなら、後日の自分にお任せするつもりで……さーて、ドコマデデキルカナー)
拓郎がこれを見つけて、うまくやってくれたらいい。
そんな思いを込めて、メモを1つ、また1つと用意して、武道は部屋を整えていくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月08日
参加申し込みの期限
2024年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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