this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
天の星のごとく数多で素晴らしき
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
13
つぎへ >>
輝ける日々はたしかにあった
ねこぴょんの日から十年後。
久方ぶりに寝子島を訪れた
三宅 葉月
は二十九歳になっていた。
九月も半ばを過ぎたというのに街ゆく人はまだまだ夏の装い。葉月も日傘が手放せない。
温暖化の影響か、夏が長く暑くなったとは思うものの、寝子島は寝子島のままであった。
いたるところでシェスタを楽しむ猫たち。
そんな猫たちと戯れながら午后のひと時を過ごしているのは寝子高の学生だろうか。
人の顔ぶれや店の看板こそ変われども、島の雰囲気は変わらない。
ねこでんで終点の星ヶ丘までゆき、高校時代を過ごした星ヶ丘寮までの続くストリートを懐かしみながら歩いてゆくと、黄色くて丸い看板に行き当たった。
「ここ、まだあったのね……」
そこは寝子島にいた時分に幾度か通ったことのあるジェラート専門店だった。パステルイエローの土壁も白い窓枠もいい具合に褪せ、すっかりそこにあって当たり前な、街の重鎮の佇まいである。ジェラートを食べたい陽気のせいもあってか、テラス席は若者や家族連れで埋まっていて、人気は衰えていないようだ。
葉月は店に立ち寄ることにした。
「嬉しい……メニューも変わっていないのね」
もちろん季節の新作などはあるし、値段も記憶よりは上がっていたけれど、葉月が好きだったフルーツを盛り合わせたジェラートパフェが変わらずあることに感激する。
折よく空いた木陰の席に座って、甘酸っぱく懐かしい味のジェラートを舌の上でとろかすと、葉月の心は一瞬にして過去へタイムスリップする。思えば夢のような日々だった。
「ねえ猫さん。あなたはまだ生まれてなかった? それとも……あの日もここにいた?」
呑気な顔でやってきて、隣に座った縞の猫に話しかける。
猫は答えず大あくび。
もちろん葉月だって返事を求めていたわけではない。
と、そばのテーブル席に座っていた若い女性が、おずおずと葉月に話しかけてきた。
「あの、失礼ですがもしかして……ずっと前に、この店によくきていませんでした?」
「? ええ。もう十年以上前のことだけれど」
「やっぱり! 『森の妖精』さん!」
森の妖精? なんのことだろうと葉月は首をかしげる。
「あっごめんなさい、私、むかしこの店でバイトをしていたんです。そのときスタッフの女の子の間であなたのことが話題になっていて」
「私が?」
「あなたのファッションがいつも素敵で、なんだかこの世の者とは思えない雰囲気だったので……噂していたんです。もしかしたら人間じゃなくて森に住む妖精さんなんじゃないかしら、って」
失礼をいって本当にごめんなさい、と彼女は謝ったが、葉月は失礼だとは思わなかった。
「気にしないで。そんなふうに思われがちだったから」
「憧れていたんです。スタイルも衣装も素敵で。あのころの印象のままだったので驚きました」
彼女はいささか興奮していた。
「ずっと聞きたかったんです。そのドレスはいったいどこで買っているんですか? 海外のブランドですか?」
「これは……買っているんじゃないの。私が作っているの」
「手作りですか? すごい! あのころ着ていたものも?」
「そうよ」
「そっかあ……じゃあ買えないんですね」
気落ちした様子の彼女に、葉月は一枚の黒いカードを渡す。
「ブランドを立ち上げたの。ほどんど一点ものだから安くはないのだけれど。よかったら……見てみて」
流麗な金の文字でブランド名とサイトのアドレスが書かれたカードを受け取った彼女は「見てみます、必ず」と頭をさげて席に戻った。そこには優しそうな旦那さんと一歳になるかならないかの赤ちゃんがいた。
(かつてジェラートショップのアルバイトだった少女は、母になったのね)
葉月のなかに、十年という時の流れが染み入ってきた。
ジェラートの上に乗った苺をぱくりと食む。
「……幸せの味」
声を掛けてくれた彼女に。
同じ味のままでいてくれたジェラートに。
ありがとうと伝えたい。
輝けるあの日はたしかにあったのだと、思い返すことができたから。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
天の星のごとく数多で素晴らしき
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月10日
参加申し込みの期限
2024年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!