this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
天の星のごとく数多で素晴らしき
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
陽だまり色の彼の人と
春風が心地よくなってきた三月の末。旧市街のとある喫茶店に、
倉前 七瀬
の姿はあった。
今日は読書をするにはもってこいの日だ。
店内はほどよく静かで、珈琲の香りが漂っている。七瀬が選んだ窓際のカウンター席はぽかぽかとした陽ざしが差し込んで、文庫本のわずかに黄色みのある紙面を照らしてくれている。この日七瀬が読んでいたのは、イギリスの作家が書いたミステリで、小説家の主人公と探偵役の元刑事がいがみ合いながらもバディを組んで事件の謎を解いてゆくというものだった。事件の謎もさることながら、バディを組む元刑事との関係も気になる作品で、シリーズはすでに五冊目であったが、相変わらず主人公は相棒と思われているのか自信が持てないまま、身勝手でなかなか自分のことを教えてくれない元刑事に振り回わされっぱなしなのであった。
(ふむん……)
最後の一行を読み終えて、七瀬はふうっと息を吐きだす。
(事件の謎は解けましたけど、探偵役の元刑事さんの謎は深まるばかりです……)
空になったトーストの皿はいつの間にか下げられたようだ。傍らの白いカップの中にはまだ半分ほど珈琲が残っていた。巻末の謝辞を読みながら、無意識にカップに手を伸ばす。口に含んだ珈琲がすっかり冷えているのにすこし驚き、七瀬は傍らに置いてあったスマホの画面を叩いた。パッと画面が明るくなり、視認性の高いフォントで時刻が表示される。
(十一時前……ここには朝食を食べに来たはずでしたのに……)
もうすぐお昼ではないか。かれこれ二時間以上、読書に集中してしまっていたようだ。
苦笑いし、パスコードを入力する。誰かから緊急の連絡があったら困ると思ったが、春休みということもあってか、連絡用のアプリに新着メッセージを意味する赤いビックリマークはついていなかった。
ほっとした七瀬の指が自然とアルバムのアプリを叩く。今読んだ小説の舞台が英国だったこともあり、刑事になりたかったという金の髪の彼の人――
ウォルター・B
のことを想わずにはいられなかった。
(ウォルターさんがもしミステリ小説の登場人物だったら、きっと切れ者の探偵になるでしょうね。
そして僕は、振り回されっぱなしの小説家の主人公……ふむん、……)
小説を書く、ということはあまり考えたことがなかったけれど……と、物思いに耽っていると、目の前の窓がコツコツと叩かれた。目線をあげるとそこにあったのは、陽だまりのような金髪と、海のような青色の瞳。
「ウォルターさん……!」
七瀬は飛び上がるようにして席を立ち、慌ててお会計を済ませると、小走りに店の外に出た。
「ウォルターさん、奇遇ですね……!」
息を切らして出てきた七瀬に、ウォルターはくすくす笑いで応える。
「奇遇だねぇ、七瀬」
七瀬。
そう呼んで貰えて、どんなに嬉しいか、この人はきっと知らないだろう。
七瀬は、愛用している栞のヒルガオみたいに、ぱあっと顔をほころばせる。
「今日はどうなさったんです? どこかへお出かけですか?」
「まあね。学校が春休みだからさぁ、外でランチでもしようかと思ってねぇ」
「ご一緒しても、いいですか?」
七瀬は前のめりに尋ねた。
「もちろん、いいよぉ」
なんて幸運。
七瀬はウォルターと並んで歩き始める。
「どこか目当てのお店はあるんです?」
「ぜんぜん。七瀬はどこかいい店知ってる?」
「僕もあんまり知らなくて」
「だったら今日はふたりとも入ったことがないお店にしようかぁ」
「美味しいかどうかわからなくてこわくないですか?」
「ふたりなら不味くても笑いあえるじゃない」
「美味しかったら喜びあえる?」
「その通りだよぉ、七瀬。いざ行こう。未知への挑戦だよぉ」
人差し指を立てたウォルターは、くすっと笑って片目を瞑る。
「はいお伴します、ウォルターさん」
七瀬は手庇をつくり目を細める。
ウォルターの金の髪が、春の十一時の陽差しを浴びてキラキラと眩しかった。
陽だまりのなか彼の人の隣を歩けることが、こんなにも幸せで――歩幅をあわせる。
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
天の星のごとく数多で素晴らしき
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月10日
参加申し込みの期限
2024年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!