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光風霽月
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そうして、すっかり朝日も昇った午前9時。
ロイヤルブルーのスポーツカーに乗って、柚春とウォルターが童話公園の駐車場へと到着した。
公園をぐるりと囲む樹林によって中の様子はあまり窺えないが、広い駐車場にある花壇やレストハウスなどからも、メルヘンな様子が溢れている。
入園ゲート付近ともなれば、コンビニに食事処、それからお土産を扱う店舗も既に開店していて、開園前から気分を盛り上げるのに一役買っていた。
しかし、車を降りた柚春が目指したのは、それらの脇にある芝生スペースだ。
開園を大人しく待てない子供らなどを遊ばせたり、持ち込みの弁当類を食べる場所として用意されている、何もない広場。そこへレジャーシートを敷くと、ウォルターを膝の上へと満面の笑みで誘う。
「運転お疲れさま! 先輩達が来るまで仮眠したら?」
「……魅惑の申し出だねぇ」
ひとまず時間を確認し柚春の隣に腰掛けると、ウォルターはそわりと周囲を伺って苦笑した。
「何人か似たような人はいるけど、さすがにちょっとオープン過ぎやしないかい?」
「木を隠すなら森の中だよ。ほらほらっ」
そのまま、ぐいぐいと引っ張って彼の頭を太ももに乗せると、柚春はウォルターを寝かしつけるように頭を撫で、小さく独りごちる。
「ここでしかできないこと……いっぱい、したいな」
確かにどこへ出かけても年齢差は埋まらないし、まだまだ生徒と先生なのも変わらない。けれど、折角の遠出なのだ。知人の目を気にしなくて良い場所でくらい、もっと親密に過ごしたいと思うのは自然なことだろう。
それはウォルターにも理解ができる。もし柚春が単なる生徒であったなら、まずこんな風に大人しく膝枕などされていない。『まだ』とか『今は』と言ってはみても、結局は厳格に線引きなどできやしないのだ。
互いの瞳の色を交換したかのようなピアスを付け、右手の薬指には
ペアリング
をして。その上、似たような意匠の腕時計までして……こんな身なりをしたウォルターを、誰が校外学習の引率の先生だなんて思おうか。
「ここでしかできないこと、ねぇ……」
冗談めかして「例えば?」と揶揄っても良かったのだけれど、ウォルターは穏やかな時間を楽しむように目を細め、優しい眼差しで彼女を見つめ返した。
「手加減されてるって、わかってるのかなぁ」
「えっ、なんて?」
何を言ったのかと聞き直すべく、柚春はウォルターの顔を覗き込むように己の顔を近づける。その無防備な行動は、悪戯心を潜ませた彼には格好の獲物で――柚春が気付いたときには腕を引かれ、互いの鼻先はぶつかりそうなくらいに近づいていた。
「わ、ワット!」
「柚春もお弁当作りに早起きしたんでしょ? ちょっと休んでおきなよ」
ピンチョスなど、車内でも摘まめるようにと工夫されていた弁当は、料理をしないウォルターでも手間だっただろうとわかる。だからこの言葉の8割ほどは親切心であるのだけれど、今の至近距離を何ともないような態度で微笑んで見せるのは、わざとだ。
その優しさと意地悪さに、1人慌てている柚春は悔しい気持ちで羞恥を飲み込む。
「僕はワットに休んでほしくて膝枕をしてるんだけど……」
「わかってるよぉ? でも、僕ばかりがイイ思いをするわけにもいかないでしょ」
クスクスと笑い、指を絡めて見つめ合う――そんな、恋人とも見まがう2人を呆れた視線で眺める者が居た。
もちろん、そんな無粋な真似をするのは人間では無い。カプセルギアの
вор
だ。
スケルトンタイプのトートバッグに入れられた彼は、道中も存分にこんな調子の2人を目にしてきた。それは今日一日、いや、これから先も柚春が彼を連れ回すのに飽きるまで続くのだろう。
その内に
緑林 透破
という『少年の心』を持っていることなんて知りもしないで。
「あ、先輩達バスに乗れたって。もうすぐ合流できそうだよ」
それでも、ворにとってずっとマシだった。柚春が知らないところで泣くくらいなら、こうして大人しく鞄の中で座っていることなんて――。
「それじゃあ名残惜しいけど、そろそろ……」
「まだ起きちゃダーメ!」
……幸せそうな彼女を見るのは、苦ではないのだけれど。
今にも溜息を吐きそうな顔で、ворは空を見上げていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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