this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
光風霽月
<< もどる
1
2
3
4
5
…
28
つぎへ >>
このままホームでまごついていても邪魔になるだけなので、ラッセルは人の波に流されて階段を上ることを選んだ。どうせ次は、隣のホームへ行かなければならない。だったら逆流するように今居るホームの端を目指すより、晴月に負担が少ない道を選ぶ方が良いだろう。
逸れないよう、そしてぶつかられないように晴月の手をしっかり握り、背に庇いながら2階を目指す。そうして流され辿り着いた先には、幾人か立ち止まっている姿が見えた。
どうやら改札内のコンビニエンスストア前や、構内掲示物を貼っている壁沿いであれば、改札や階段を利用する人に迷惑を掛けず立ち止まれそうだ。
電話をしながらスケジュール帳を確認していたり、乗り換えなどを調べるためにかスマホを眺めていたりする人達に習うような形で、2人も足を止める。あまり長居はできないだろうが、小休憩くらいにはなるだろう。
「どうする? 一旦改札出ちまって、どこかモーニングやってそうな店を探してみるか? それとも……」
何か買ってホームで椅子を探すかと言いかけ、ラッセルは口を噤んだ。晴月がまだ俯いているのを見ると、必要なのはきっと休息ではない。
だからと言って、色々考えのあるラッセルには『これはデートだ!』と即答するのも気が引けた。しかし晴月の意図を悠長に考え答える時間も、残されてはいないだろう。
「あのね、遠足でもデートでも嬉しいの。本当だよ? ラッセルとなら、どっちになっても楽しいだろうなって思ってる……けど」
そこまで言いかけて、晴月は再び口を閉ざした。
遠足に喜んでいる『いつものじぶん』と、それだけでは嫌だと思ってしまう『むずかしいじぶん』と。
いつの間にか膨れ上がったモヤモヤが、心の中でいがみ合うようにぶつかっている。それをどう伝えたら良いのかわからなくて、晴月はぎゅうっとラッセルの袖を掴んだ。
その仕草に何が詰め込まれているのか、ラッセルも考えてみる。考えてはみたけれど、やっぱり自分の中の答えは変わりそうになくて、神妙な顔で唸った末にこう答えた。
「うーん……どっちも、じゃダメか?」
晴月には意外な答えだったらしく、思わずと言ったように顔を上げる。けれど、ラッセルにとってこの答えは意外でもなんでもなかった。
今日のことはラッセルだって『デート』だと思っているし、『遠足』と騒ぎすぎたことで悲しませたのなら、詫びたいとは思う。しかし世の中には、答えがひとつでない物もあると知ってほしいと考えていた。
親しい男女2人で出かけるからといって、デートと呼称しイチャイチャと甘い時間を過ごさねばならないということはない。特に晴月は、こうして人の姿を取れるようになってまだ1年足らず。経験させてあげたいことは山のようにあるのだ。
「だってさ、遠足は楽しかったし自由行動を恋人となんてのも青春だし……」
柚春とウォルターの間柄を察しているからといって、Wデートと断定してしまいたくはなかった。
友達と遊ぶことや学校行事の縮小版など、複数人だからこそ味わえる物があるのだと知ってほしくて気を回しただけで、決してデートではないという意味合いで遠足だと言っていたわけではない。
「そりゃあ遠足や校外学習として学んでくれたら、これからのデートの幅が広がるのはわかってるぞ? けど、だからって勉強ばっかりもなぁ」
つらつらと語り出すラッセルの話を要約すると、楽しいことは晴月と共有したいということ。
一挙両得、一石二鳥。一度で二度美味しい物なら、どれかひとつに名称を絞ってしまうのは勿体ないと纏め、ラッセルは大きく頷いた。
「ふっ……あはは! ラッセルのよくばりっ!」
つまり今日は遠足でありデートで、ちょっとした校外学習。それなら晴月だって、悩むことはない。
晴月はそのまま勢いよくラッセルの胸に飛び込むように抱きついて、満面の笑みを見せた。
「よくばりでいいなら――よくばっちゃうね!」
甘えているのか、感謝の気持ちなのか。それとも遊びの一種なのかはわからない。ラッセルにわかるのは、笑顔を取り戻した晴月が可愛いというだけだ。
「……電車の中では静かにするんだぞ」
そう晴月に呼びかけながら、ラッセルは自分の心臓にも強く言い聞かせていた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
光風霽月
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!