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【海の上の学園都市】
歌声とともに目覚め、窓の外をゆっくりと泳いでゆく大きなクジラたちへあいさつをするのが、
綾辻 綾花
の朝の日課です。
「んんんんん! いい朝ですね……あ、おはよう、ミラちゃん」
「おはようございます、綾花さん♪ 朝ごはん、できてますよ」
ルームメイトのミラと朝食をいただきながらクジラを見送り、イルカのダンスをながめてふたり、手を振りました。
「綾花さん、今日の授業は?」
「1限は現国で、2限がおさかなサイエンス。3限は体育で、4限が数学で」
「じゃあ、今日はご一緒できますね。放課後はどうしますか?」
「あ、ごめんね。放課後は用事があって」
綾花がそう言うと、ミラはふんわりふにゃあ、微笑ましく笑います。
「ふふ。なるほどです。あこがれの早川さんと会えるんですね」
「み、ミラちゃん! からかわないでくださ~い!」
なんてやりとりも、じゃれあいのうち。
身支度をととのえて寮の自室を出ると、途端に潮風が吹き抜けて、綾花の髪をなぞっていきました。
「今日もいい天気ですね、綾花さん」
「そうですね。とっても気持ちがいいです」
『海上学園都市ネコトピア』において、綾花は数少ない留学生のひとり。まわりの生徒はほとんどがにゃあにゃあふにゃあ、ねこたちばかりなもので、ちょっぴり目立ちます。
「綾辻さん、おはようニャ~」
「おはよー、あやちゃん!」
「おはにゃあ~」
「うにゃあ~!」
「みんな、おはようございます。ああ、みんな朝から可愛いです……!」
愛らしいにゃんこたちにもふりと囲まれて、今日も綾花はにっこりにこにこ。お勉強ができて実に頼れて愛想もいい留学生はみんなの人気ものですし、綾花のまわりはいつだってにゃんこでいっぱいです。授業だって、ルームメイトのミラやクールなテオ、ミステリアスなアルクとお友だちがたくさんで退屈しませんし、海上学園都市を作ったレオ学校長とも親しい仲です。
毎日もふもふ、それに学園都市はいつも活気にあふれ、気候は穏やかでさわやか。どこまでも広がる青い海にぷかりと浮かぶ、まるでリゾートアイランドような、純白の学校です。綾花は充実の留学ライフを堪能しておりました。
「大変、綾花さん、遅刻しちゃいますよ!」
「わ、急がないと!」
とはいえ綾花をうきうき小走りにさせるのは、にゃんこの愛らしさや学園の素敵なロケーションばかりではありません。同じくらい大切なことが、この学園都市にはあるのです。
都市の地下を降りていくと、サメトラムの駅がありました。こぽこぽこぽ、透明なチューブのなかを悠然と泳ぐ大きなサメの背中にはゴンドラがちょこんと乗っかっていて、ねこたちを駅から駅へと運びます。トラムは学園都市に住むみんなの大切な移動手段で、綾花もたびたび利用しておりました。はじめは切符を買うにも難儀しましたけれど、今では慣れっこです。
『次の駅は、うみねこ大図書館前ですニャ。お降りの際は、お忘れ物にご注意くださいニャ~』
ふんにゃかアナウンスに癒されつつサメトラムを下りて、上階への階段をのぼるとそこは、大図書館。学園都市の英知が集約された、知識の殿堂です。
並ぶ書架にぎっしりの多種多様な本たち。窓の向こうは海。クジラにイルカ、色とりどりのおさかなたちが優雅に泳ぎ、ときに歌声を聞かせてくれる、静謐で神秘的、それでいてわくわくがいっぱいに詰まった、お気に入りの場所でした。
「すみません。これ、返却で」
「あら、いつもご利用ありがとう。勉強熱心ニャ~」
カウンターへ借りていた本を返すと、綾花はきょろきょろ、あたりを見回します。
ほどなくお目当ての後ろ姿を見つけると、駆け出し……たくなるところをどうにか抑えて、早歩き。
「……珪さん。お仕事ご苦労さまです」
「やあ、綾辻さん。そうか、もう放課後なんだね。本の整理に夢中になっていたよ」
「ふふ、珪さんらしいですね」
大図書館の司書を務める
早川 珪
は綾花と同じ人間で、また同郷でもありました。高校で教師を務めていた彼を学校長がスカウトし、この大図書館で働きはじめたのだそう。真面目で勤勉、正確で的確かつ丁寧な仕事ぶりが評価され、いずれは館長にも就任するのだとか。
「あの、珪さん。今日も、その……よかったら」
「うん。奥へ行こうか。静かなところにね」
「は、はい……!」
大図書館というだけあって館内は広く、それに複雑で、まるで書架の迷路です。棚と棚の細い隙間をとおり抜け、階段を上って下りてまた上り、奥まったほうへ入り込むとにゃあにゃあと聞こえた利用客たちの声も遠のいて、あたりは静謐な空気に包まれました。
「さて、始めようか。今日はどの科目だい?」
「ええと、おさかなサイエンスの……教科書のこのあたりが分からなくて」
「どれどれ。ああ、これはね」
ふたりだけの勉強会。こうして博識な彼に今日の授業のむずかしいところをじっくりまったりと教わるのが、綾花のひそやかな楽しみです。
「どうだい、分かったかな」
「はい、ありがとうございます。珪さん、教えるのお上手です」
「そうかな? はは、それはなにより」
故郷から遠くはなれた海の上で出会った、素敵な人。
もっとも彼に教わるのは、お勉強ばかりではありません。
「……珪さん、私……」
「うん? 疲れてしまったかな。じゃあ、少し休憩しようか」
「は、はいっ」
甘酸っぱくて切なくて、心がじんわりあたたかくなる思いを、彼はそうとは知らず教えてくれました。猫の目はばかる、これはまだヒミツの恋……まあ、カンのいいルームメイトにはどうやら、気づかれているようですけれど。
「珪さん。私、いつかあなたに……」
好き、って言えるかな。いつかその時が来るのかな。
「……あっ」
「え?」
ふと彼の指さしたほうへ目を向けると、
「にゃあ!?」
「み、見つかったニャ!」
「アチチだニャ。けーせんせーとあやかちゃんは、アッチッチーだニャー」
隠れてのぞいていたねこたちが蜘蛛の子ちらすように、ぴゅーっ! 逃げてゆくところでした。
「も、もう! みんな、からかわないで~……!」
「ははは。綾辻さんはみんなの人気者だね」
明るく笑った彼といつか、恋人になれるかな。そんな日が来るのかな。そうなったら、いいな。
綾花の想いがかなうことを願ってか、窓の外のブルーを群れなして泳ぐクジラが綾花へ、ぱちりとウィンク。甘いラブソングを高らかに、のびやかに歌いました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月18日
参加申し込みの期限
2024年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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