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ワケアリ品はお安く、甘く
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「問題はおなかの容量だよ。果たして足りるかな」
「あはは、どれだけ食べる気なの? 修君」
軽やかに笑う
七夜 あおい
と共に歩む一時を、その奇跡を、
八神 修
はじっくりと噛み締める。時の流れは残酷で一瞬でも留まることを知らない。一歩一歩を進めるたび二人の今は過ぎ去ってゆく。
卒業まであと少し。
「修君? どうかした?」
「いや。まずはどの店に行くべきかとね。プランを検討していた」
「もう、修君の食いしん坊! ふふふっ」
一瞬を切り取り彼女の内に刻み込みたい。先のことは分からないが、どんな未来でも思い出はきっと永遠だ。だからこそ楽しんでほしい。
修もあおいも装いはラフなものを選んできた。星ヶ丘の主催とのことで一部身構えられてしまう向きもあったようだが、寝子ヶ浜海浜公園の爽やかな陽光と潮風の風情に勝るものはあるまい。特設会場は同じく派手でもない、飾り気もないが気安く親しみある服装に身を包んだ人々であふれている。修とあおいも笑顔絶やさぬままそこへ紛れた。
「さて、まずはどこへ並ぼうか」
興味の湧いたところから気ままに回るのも楽しいが、どこも盛況だから全てを網羅するのは難しいだろう。検討した末、いくつか目当てのものを絞って購入することとした。
「じゃ、最初は『avec_toi(アヴェク・トワ)』のフルーツロールケーキで決まりだね!」
「異議なし」
「おっけー、レッツゴー!」
テンション高めに腕を突き上げたあおいを微笑ましく見つめた。
アウトレットスイーツとはつまりワケアリ品だ。製造過程において本来ならば弾かれていた型崩れ品、余剰生産品などにあえて着目したことで、良品を手頃な価格で提供可能としたものが今回のイベントの商品というわけだ。
「うわー、美味しそう!」
しかしながらこうしてあおいの目を輝かせたように、並ぶ品々はワケアリ品と聞いて抱くようなネガティブイメージからは真逆で、美しく光り輝く様はまさしく一級品。星ヶ丘の高級パティスリーで売られているものと比べてもまったく遜色はなかった。
まずは件のロールケーキを一人一つずつ購入し、続いていちご大福詰め合わせを買う。こちらは二人でシェアするつもりだ。
「すごい、ずっしり重量感」
「おなかの容量、大事だろう?」
「ほんとだねー、ふふふっ」
フルーツを使ったものを中心にいくつか買い込んで、海浜公園の端の海が見えるベンチへ向かう。立ち食い買い食いも悪くはないが、海風に吹かれて語らいながら食べるスイーツも趣があろう。
あたたかい紅茶も購入しておいた。一口含むとじんわり、染みる。
「クリームたっぷりロールケーキからさっそく……あむっ」
「お味はどうだい?」
あおいはしばし目を伏せてぷるぷると震えたかと思うと、花咲くように笑んだ。
「美味しい~! クリームの甘さとフルーツの酸味が絡み合って、もう抜群! これは絶品!」
「はは、テレビの食レポみたいだな」
「だって出ちゃうよ、そういうコメントが。ほら修君も食べて食べて」
とロールケーキの一切れを口元へ寄せられる。浮かれがちな彼女は気付いていたかどうだか、予期せぬあ~んに胸を高鳴らせつつ、恐る恐るにかじりついた。
「……うん。この濃厚クリームの芳醇な甘味、フルーツの瑞々しい果肉と程よい酸味とのコラボレーションはまさに、スイーツの宝石箱……」
言葉を飾り立て並べて見れば、あおいはツボにはまったらしく転げるほどに笑った。
「あはははは、やめてよー笑わせないで!」
「素直な感想を述べたんだけどな。ふふ……しかし美味いな。このフルーツはどこのものだろう」
「気になるよねー。私もこんなの作ってみたいけど、やっぱり素材が大事なのかな。スーパーに売ってる果物じゃ難しいかな?」
「工夫次第だよ。もちろん高級店のスイーツにはちょっと及ばないかもしれないが、近づけることはできるさ」
幾度も製菓作りを共にしているから、あおいの腕前については熟知していると言っていい。多くは修が手伝いを務めたものだったが、そうして成功体験を重ねた彼女の技術は確実に進歩している。時に大失敗もあろうが、いずれ修の舌をうならせるような傑作だって作れるようになるだろう。
無論そこへ助言や手助けを求められるなら、いつでも喜んで協力するつもりだ。
「ん~、食べた食べた! 大満足!」
スイーツ各種を平らげて、ご満悦のあおいへ修は提案した。
「レンタル自転車でも借りて、少し走らないか? カロリー消費も兼ねて」
「あ、いいね! そうしようそうしよう」
風はぬるいがかすかに花の香りがした。ペダルを踏めば爽快に、どこまでだって走っていけるだろう。
「どこで借りられるの?」
「シーサイドタウンだと、ここだな。近くに駐輪場がある」
額に垂れた前髪をかきあげ、スマホに映した地図を覗き込むと小さくうなずく。そうした何気ない所作にさえ、修は胸を弾ませずにいられない。
「じゃ、行こうか」
「うん!」
駆け抜ける自転車とさわやかな春風、彼女のなびくツインテールを思い浮かべながら会場を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月12日
参加申し込みの期限
2024年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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