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ワケアリ品はお安く、甘く
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「レシピの研究に付き合ってくれない?」
とは建前であるが、
ウォルター・B
も承知の上だろう。
「アウトレットスイーツフェスタか、いいねぇ。行こうか」
「うんうん!」
稲積 柚春
は飛び跳ねんばかりに心踊った。
ワケアリ品の催事ということで、美食に慣れ舌も肥えているだろうウォルターを誘うのは少々気が引けたのだが、誘ってみればこれが案外乗り気だ。英国紳士と呼ぶにはいささか子どもっぽいところも散見される彼である。金髪碧眼にして、割れ欠け補修された器に侘び寂びを感じたりもするのだろうか。単に甘い物が食べたい気分、というだけかもしれないが。
何より、彼が柚春と共にイベントへ赴くことを喜んでいると思いたい。
「で、レシピって?」
「お菓子作りの参考に、ね」
彼を誘う建前とは言いつつもちろん実利も兼ねている。ウォルターの味の好みは
メアリ・エヴァンズ
から譲られた
レシピノート
でいくらか把握しているが、まだまだページには余白も多い。これからいくらだって書き加えていけるだろう。星ヶ丘に並ぶパティスリーのスイーツから学んだ味なり技法なりを盛り込めば、新たなレシピも充実するだろう。
「ワットに喜んでもらおうと思って、頑張ってるんだよ」
「そりゃ嬉しいねぇ」
頭に手のひらを乗せられて、柚春は唇をつんととがらせる。まだ少し子ども扱いが抜けないらしい彼へ抗議の意を込めて、腕を抱き込みぎゅっと身を寄せてやる。
「ほら、早く行かないと売り切れちゃうよ」
と、確かに急かした甲斐はあったらしい。寝子ヶ浜海浜公園の特設会場は大いに賑わいごった返していた。
「盛況だねー」
「うん。こりゃはぐれないようにしないと……おっと」
ぐいと人波に流された拍子にか、ウォルターの手が力強く柚春の肩を抱いて、柚春の胸も跳ねた。
「さて、どこから行こうか。やっぱり一通り食べたいよねぇ」
「う、うん。ええと……やっぱりまずは、洋菓子店かな。『avec_toi』とか『Favoletta』とか」
「じゃ、そっちから回ってみようかぁ」
目移りしてしまうラインナップだし、実際柚春もウォルターもあちこちに目を奪われてしまいがちであったが、どうにか人気商品をいくつか買い込むことができた。
ベンチに腰かけ、ゆっくりと味わうことにする。
「そっか! 二度焼きして食感を変えたり、シロップに漬け込めば、失敗した生地や作りすぎたときにアレンジができるんだね」
「お、さっそく学びがあったねぇ」
とまぁレシピの勉強といいつつ、甘味はやはり楽しんでこそだろう。ウォルターはロールケーキを笑顔浮かべるまま頬張り、口についたクリームを柚春が拭ってやったりした。
柚春は細々としたものを洋菓子中心に、少量ずつつまんでいる。余剰生産品や型崩れ品などといっても、柚春には店に並ぶ一級品と見分けがつかないくらいだ。そりゃあ確かに割れたり欠けたりしているが、むしろこの一欠けがいい味出している、気がする。
「作り手としては、完璧なものを食べてもらいたい……って気持ちも分からなくはないけどね」
柚春もウォルターには一部の隙もなくパーフェクトな出来ばえを食べてもらいたい。それはそれとして、食材を無駄にしないよう手を尽くすという試みにも大いに賛同できる。つまり今回の催しにおいて販売されている品々のどれもこれもが、柚春にとって学びに繋がった。
「ワットは好きなお菓子、あった? イギリスのお菓子って甘いものが多いし、物足りなかったりしない?」
「そんなことはないよぉ。どれも美味しくて、これって決められないくらい」
そして彼もまた、大いに楽しんでいるようだ。
「うん、美味かった。さて、次はっと」
「『欅家』の、かごいっぱいのいちご大福。気にならない? メアリさんのお土産にもいいんじゃないかな」
「いいね、それいこう。カフェ&ベーカリー『ゆめぱん』も行こう」
「さんせー!」
ボリュームたっぷりのホットサンドを半分こ。食べながら身を寄せ歩いた。いささか行儀が悪いかもしれないが、今日くらいはいいだろう。
「うーん、甘い」
「あ、ほっぺについてるよ、ワット。あんまり美味しそうなのつけてると……食べちゃうよ?」
二人の影は一つにくっつきあったまま、人混みの中へ紛れていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月12日
参加申し込みの期限
2024年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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