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【修了式】明日に向かってジャンプ!
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【壇上スピーチ!】
修了式、それはもはや
月原 想花
にとっては安眠の儀式だった。
無論、それは想花だけの問題ではない。むしろ、ひとりふたりという単位ではない。
校長先生、
雨宮 草太郎
の話は、聞き心地がよく言えば『穏やかな春の日差しが、講堂まで遍く人々を照らすよう』に。
良くない方面で率直に言えば、もう『真冬の最中で、講堂全体を包み込むミカンの乗ったコタツ』の如く、図らずも人々を癒やし包んでいた。
「時間は、本当に『光陰矢のごとし』とは申しますが……」
「(……これ、もう子守歌だよね……もう子守歌以外に何があるんだよ……)」
そんな想花も、寝る準備はばつぐんだ。むしろ、居眠りと称せる範囲でがっつり眠りについていたところ――不意に、異変は起きた。
少し驚いた様子で隣の女の子が、想花の腕をつついてくる。
「(……ようやく校長先生の話が終わっ……あれ?)」
うっすらと、想花の意識が浮上する。
しかし、校長先生の話が終わったにしては雰囲気がおかしい。妙に漂う、とても不思議な緊迫感。
想花がまだ意識うつらと漂わせる中を、苦笑交じりの先生が差しだしてきたのは、一本のマイクが。
「……ふぇ?」
少し間の抜けた声がマイク越しに響き渡った。周囲にしてみれば、校長先生の話の催眠効果は織り込み済みである。可愛い笑いが響くが叱責する声などは一切無い、が。
「――」
想花が渡されたマイクをまじまじと目にする。校長先生がその寝姿すら微笑ましかったのであろう、ニコニコとこちらを見ていた。
「(これ――壇上でスピーチしろって!?)」
先生に促されるままに、壇上まで案内される、が――『訳が分からない』想花にとってこれ以上の言葉があるだろうか。
どうやら一般生徒の代表として感想をという趣向で選ばれたらしいが、当然そんなもの予測どころか、脳内に台本一つ用意しているわけでもない。想花の思考は当たり前ながら、パニックに陥った。
おまけに、
「(居眠りしてただけなのに、視線が痛い……皆何でぼくをじろじろ見るの?)」
大混乱の上に、異常とも言えるくらいの生徒達の視線が、突き刺さるように歩き壇上に立った想花へと向けられる。
辺りからは、核心とも呼べる囁きが聞こえていた。
「あれ、読モのソフィじゃね?」
「だよね……? 参加してたんだ!」
想花は錯乱の中で、成り行きとは言え、自分がティーン雑誌『17ans(ディセタン)』で雑誌デビューしている事すらすっかり忘れてしまっていたのである。
『サイボーグのような美』そのような煽り文句すら囁かれる今注目の読者モデルでありながら、それは、視線が刺さらないはずはないのに、想花の混乱に拍車を掛けるには致命的ですらあった。
訳も分からないまま、混乱に混乱を重ねて、壇上の備え付けのマイクの前に立ち、ワイヤレスマイクを教師に返す――もう、訳が分からない。
想花の頭の中で、ぷちん、と脳内で何か音がした。
想花の表情が、変わる。
引っ込み思案の緊張しかない少女から――そこには、物静かで無機質な大人びた、年齢という概念をそもそも感じさせない、女性性を思わせない短い髪を以て尚も美しい女性へと。
口をついて出るのは、自分の名前とクラス、そして。
「聞いて下さい。今月末に雑誌『17ans』に載ります、名前は『ソフィ(Sophie)』――この名前は、大切な親友が呼んでくれたニックネームから来ています。親友は――」
それから何を話していたのか、想花は覚えていない。だが、
「この……名前ともども、宜しくお願いします」
ただ、その話によって眠気が吹き飛んだ講堂は、大きな拍手に包まれた。
それから、ひたすらに何が起きたのかも分からず、とにかくだるかったのは覚えている。
そして、我に返った時には、自分の教室のホームルームで窓の外を見ている己を薄らぼんやりと自覚しているところだった。
疲労感が半端ない。話した内容もうっすらとしか覚えていない。雑誌の宣伝をしていた記憶はある。
今振り返れば、何をやっているんだろうと思いもしたが――少なくとも、これから嫌でも名前が知れるなら、それは、伝えたい事だったのだとも。
「(何だかもう疲れた……)」
学校の平和なホームルームに、今度こそ温かな光。想花は、再び眠りの中へと落ちていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月08日
参加申し込みの期限
2024年09月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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