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寝子島高校
【修了式】明日に向かってジャンプ!
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【心からの、ありがとう】
修了式は、本来ならば三年生には用のない行事である。卒業式も終了しており、そうなれば本来ならばも学び舎に来る理由も無い。
だが、そこに
八神 修
の姿はあった。目的は、自身が一年間使っていた教室の掃除を、自分でしたいと願ったから。
そこで、修は――本当に、予想外の人影を見た。
「あおい……! 来ていたのか」
「あ、修君! うん、お掃除しに来たんだ。もう、ここに来る事もないだろうから……」
しみじみと、
七夜 あおい
が呟き、教室を見渡した。愛着のある教室だ。その感慨もひとしおであろう。
会えた事実は確かに嬉しい事だ。だが、今日はその偶然を考えていなかった。
しかも、目的は同じである。ならば、
「それなら、一緒に掃除しないか。効率よりも……ふたりなら、よりピカピカに出来るだろう?」
「あ……うんっ!」
今日の掃除は効率を考えた訳ではない。それだけなら、用務員の人がやってくれる。
今回は、ただ、感謝の気持ちを込めたかったから。
それはあおいも同じだったのだろう。瞳に太陽の光を閉じ込めたように元気いっぱいに頷いた。
机を一度全て寄せ、教壇も黒板も床も全て綺麗に拭いていく。
掃除する場所は時間的にもここだけだが、せめてここを三年間、通い学んだ、学び舎の代表として――一拭き一拭きに、必然的に思いが籠もる。
ゆっくりと、別れを告げるように、ふたりは丁寧に掃除を進めていく。
そして、合間にふたりいれば、そこに沈黙がありようもなく。掃除は、しみじみとした感慨深い思いと共に、同時に言葉が綴り編み込まれていった。
「……厳しい環境で成長したいと、思ったんだ」
ぽつりと、愛しい学校を見やりながら修が呟く。
あおいは、少しだけ言葉に小首を傾げながらも、無言の中で修の言葉に続きを待った。
「うん『八神』ではなく、個人としてね――だから、此処に来たんだ」
「……厳しい、かな。うーん……凄く分かるような、難しいような」
修の言葉に、あおいも無意識にどこかで、自分の言葉の意味を理解しているという事実を感じ取る。むしろそれが予想外で、同時に凄く嬉しく思いながら、修は思いを形にするように言葉を続けた。
「ん……? やっぱり此処は厳しいよ」
一見どころか、中身もゆったりとした校風で。
勉強は誰からも強制されない自由意志。
しかも、修は両親の目も極端に少ない星ヶ丘に住んでいる。
そこには、自己を律する為の他者の目が皆無なのだ。
その中で、修はひたすらに毎日のルーティンを守り、学業をこなし、入学当初からネックとなっていた弱いとしか言い様のなかった身体を自分の意志だけで鍛え上げた。
自由と怠惰は、この環境下では肩を並べた親友のようなものだったのに。
修は、それに一切流されることなく、自分の望むべき理想を磨き、自己研鑽をし続けた。
――総ては、自分の意志のみの世界で成し遂げた事。
「厳しいだろ?」
「た、確かにそうかも……!」
「それに、その環境で成績が下がったら、戻される条件だった……三年間、通えて良かった」
修の声には、どこまでも深い、感慨の言葉があった。
「修君……」
「もちろん、あおいにも会えたしね」
本土では、考えもしなかった――寝子島に来て、修は運命を見たのだ。
その『運命』に、修は微笑みかける。あおいは、恥ずかしそうに俯いた。
「私もね、通えて良かったと思ってるよ。ここには、沢山の思い出が詰まっているから……」
あおいの家庭環境も、決して楽なもの、ないのは修も良く知っている。それでも、あおいはこの自由でありながらも厳しい場を、三年間通い切って、今ここで顔を上げて笑って見せている。
「良かったな、お互いに………」
「うん、それに私も修君と会えたからっ」
「――!」
これは、修には完全な不意打ちだった。話の流れとして出てもおかしくはない言葉であったのに。あおいは世辞を言えない人物であることを踏まえても、
「……嬉しいな……ありがとう」
咄嗟過ぎて、このような言葉しか返せない。
それも、修の、修なりの誠実さ故であろう。
二人がかりの教室大掃除は、思った以上に早く終わってしまった。
それは、まるで――まさに、この学校生活のように。
「あっと言う間だったような、長かったような……不思議な気分になるな」
「うん、私も。でも、こうして過ごせたのは、本当に嬉しいよ」
あおいが、修の言葉を以心伝心のように、思いを含めて代わりに答えてくれていた。
「三年間、ありがとう」
静かに、修の口をついてでた、万感の思い。
それは、この全てを与えてくれた学校へ向けてか。
それとも、修になかったものを心から与えてくれたあおいへ向けたものか。
それは――言うまでもない。多分、両方――
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あとがき
担当マスター:
斗々
ファンレターはマスターページから!
この度は、ご参加ご閲覧の程、誠に有難うございました! この度MSをさせていただきました斗々と申します。
今回のシナリオは修了式ということでもあり、タイミング的には卒業式後、ホワイトシナリオのフィナーレ後となります事ながら、たくさんのキャラクター様にご参加いただけまして、本当に嬉しく思われました! 誠に有難うございます………!!
先生や、学校、過ごされたお時間への思いをお預かりできて、とても光栄余る思いで執筆させていただきました。少しでも、皆様のお心に残る修了式であれればと幸いです。
それでは、この度は誠に有難うございました! またお会い出来ますことを願いまして!
▼運営部より
シナリオガイドにもございますが、このシナリオは特別に卒業式の「後」のできごとを描いてますので、一部ホワイトシナリオのリアクションを踏まえた内容となっています。ご了承くださいませ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月08日
参加申し込みの期限
2024年09月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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