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寝子島高校
ろっこんが消えた日
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寝子島高校に近いマンションの一室で
綾辻 綾花
は目覚めた。カーテン越しに降り注ぐ朝陽を見てにっこりと微笑む。
――今日は晴天のようです。日曜日でもあるのでお散歩日和ですね。
数回の瞬きで上体を起こす。掛け布団がずれて、ようやく気付いた。
――私服ですね。
ちらりと机を見ると一冊の本が開きっ放しになっていた。夜更かしの原因となった小説である。
綾花はコツンと頭を小突いて立ち上がった。机には向かわず、明るいカーテンを開けた。
全身に朝陽を浴びながら胸を張るような格好で伸びをした。シャツのボタンが弾け飛ぶ前に力を抜き、窓外の風景を眺める。
――軽い朝食で済ませてお散歩に出かけましょう。
心に決めて着替えを始める。部屋を出る前に机に立ち寄り、本を閉じた。その下から栞のような物が現れた。難解な文字がびっしりと書き込まれ、所々が薄くなっていた。
「そうでした」
綾花は昨日のことを思い出した。足繁く通う古書店の店主に紙に書かれた内容の解読を頼まれていた。
二つ返事で引き受けて持ち帰った。そこまでは良かったのだが息抜き用に買った小説が邪魔をした。
「解読を優先させないと」
綾花は栞に書かれた文字に指先で触れた。ろっこん『読破』で内容を読み取ろうとした。
「どういうことでしょう?」
進化能力の力で栞を本に変えようとした。が、何の変化も見られない。
――失敗というよりもろっこんが発動していないみたいです。理由はわかりませんが。
「困りましたね」
小難しい顔で腕組みをした。頭を右や左へ傾けて、最後は天井を見上げるような姿となった。
妙案を思い付いたと言わんばかりの笑顔となった。机上に置かれたスマートフォンを使い、早々と電話を掛ける。
五回の呼び出し音で
早川 珪
が出た。暗号解読の話をすると適した場所として
寝子島図書館
の名が挙がる。同意したことで時間が決まり、僅か二分で通話を終えた。
綾花は再び着替えを始める。ワンピースの色や羽織る服の種類に嬉々として勤しむ。難解な暗号に挑むという意味合いは薄れ、気分は図書館デートに著しく傾いていた。
旧市街にある図書館で時間通りに落ち合うと、二人は館内の本を手分けして集めた。両手で抱えた本は長テーブルに持ち帰り、壁のように積み上げた。
二人は肩を並べた状態で椅子に座り、集めた本の中身を読み始める。手前のテーブルには栞が置かれ、黙読の合間に何度も確認した。
最初に綾花が口にした。
「珪さん、暗号の最初の一文字はこれでしょうか」
読んでいた本を横に押し出し、該当する文字を指さす。珪は自身で見つけた本の字と見比べた。
「僕も似たような字を見つけたが、そちらが有力だと思う」
「見つけられてよかったです」
嬉しそうに笑うと綾花は持参したノートに文字を書き込む。珪は他の本を手に取り、真剣な顔で内容を読み込んでいく。
地道な作業で集中が途切れそうになる。綾花は珪に隠すようにして小さな欠伸をした。
気付いた珪は見せつけるように自身の肩を揉んだ。その状態でさりげなく口にする。
「休憩にしようか」
「私は平気です」
「冷えたジュースは欲しくない? 僕は冷たいリンゴジュースが飲みたい気分なんだよ」
柔らかい笑みに抗う術がなく、休憩します、としおらしく答えた。
館内の指定された場所で二人は紙コップのジュースを味わう。
「オレンジジュースが美味しいです」
「糖分の補給と気分転換は大事だよ」
珪の笑みに綾花は活力を取り戻した。遅々とした作業にへこたれず、積み上げた本を手に取った。
栞に書かれた字が判明した。漢字の意味に注目して読み進めるとぼんやりとした答えが見えてきた。話し合うことで精度を上げた。
「これで解読ですね」
「そうだね。死に別れた恋人へ綴った一文に読める」
「長い時間、お付き合いいただき、ありがとうございました。大したことはできませんが、お礼は何が良いですか?」
綾花は照れ笑いを浮かべて言った。
「手料理が食べたい」
「……わかりました」
喜びを噛み締める中、栞に目がいく。
――幸せな時間をありがとうございました。
目礼した綾花は珪と一緒に図書館を後にした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月06日
参加申し込みの期限
2024年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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