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ろっこんが消えた日
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ウインドブレーカーを着た
八神 修
と
七夜 あおい
は並んで山道を歩く。清流の音が聞こえると揃って右手の斜面を下りた。
緩やかな流れの先に水しぶきを上げる滝があった。普段より水が少ないこともあり、初心者向きの沢登りスポットになっていた。
「滝の右手から登ろうと思う。俺が先に行って用意するからあおいは、ここで待っていて欲しい」
「わかった。無理はしないでね」
あおいは流れる滝を見て言った。
修はにこやかに笑うとリュックから道具を取り出し、腰に装着した。最初の岩の出っ張りに右足を掛けた。左右の手は別の出っ張りを握って身体を引き上げる。
――ここから先は補助がないと少し厳しいか。
修は腰にぶら下げた軟鉄ハーケンを外し、適当な割れ目に差し込んだ。少し浅いと判断してゴルジュハンマーで深く打ち込む。
――これなら大丈夫だ。
ハーケンの穴にカラビナを嵌めてロープを通す。同じような作業を繰り返して滝を超えた。のんびりする間もなく手近な木の幹にロープの先端を結び、しっかりと固定。
戻る時はロープを使って強度を試す。ハーケンが抜けることはなかった。
修はあおいを安心させるような笑みを浮かべる。
「ロープを握って登れば平気だ。万が一、足を滑らせたとしても俺が後ろで受け止めるから安心していいよ」
「ありがとう」
あおいは早速、ロープを握る。滑らないように足場を確認しながら着実に登ってゆく。
顔に水しぶきが掛かると嬉しそうな声を上げた。純粋に沢登りを楽しむあおいを見て修の表情も緩む。
あおいは危なげなく上へ行き着いた。見届けた修は登りながらハーケンとロープを回収した。
「あおい、どうだった?」
「冒険しているみたいで楽しかった」
「よかった。この先は川を見ながら歩いて、適当なところで昼食にしよう」
あおいは笑顔で頷き、先頭で歩き始める。
「今度は私が見晴らしの良い場所を見つけるね」
「楽しみだ」
修はにこやかに笑って付いていった。
あおいが見つけた大きな岩に二人は並んで座る。眼下には川が勢いよく流れ、爽やかな風を送り届けた。
その中、二人はサンドイッチを食べる。スープジャーのオニオンスープは沢登りで冷えた身体を温めた。
食べ終わると川を離れた。木々に囲まれた山道を緩やかに回って舗装された道路に出た。会話を楽しみながら歩いていくと展望台が見えてきた。手前に小さな駐車場が設けられていて一台の車が停まっていた。修は運転席に乗り込む。あおいは助手席に座った。
エンジンを掛けて滑らかに走り出す。大きなカーブの手前でブレーキを踏んだ。
あおいは目の前の光景に、え!? と声を上げて修と一緒に車を降りた。
ゴツゴツした岩が道を塞いでいた。
「落石みたいだ。でも、俺のろっこんがあれば」
大岩を視界に入れた状態で修は『分解』のろっこんを試みる。が、発動しなかった。直接、手で触れても同じ結果に終わった。
あおいは袖を捲って、私に任せて、と言いながら岩に触れた。集中して持ち上げようとしたがビクともしない。修と同じように『カジバオトメ』のろっこんは力を発揮できなかった。
修は打開策を練るように岩の表面に目を向ける。
その時、スマートフォンが鳴った。修が電話に出ると
桜井 ラッセル
が妙に明るい声で聞いてきた。
『いきなりだが、ろっこんは使えるか?』
「使えないようだ。桜井も同じ状況なのか」
『まー、そんな感じだ。お互い、頑張ろうぜ』
「そうだな」
修はあおいを見て言った。
通話を終えるとリュックから各種、ハーケンを取り出す。
目にしたあおいは修に不思議そうな顔を向けた。
「これをどうするの?」
「石を割る道具にする。『矢穴技法』で使う楔はハーケンで代用すれば可能だと思う。少し時間は掛かると思うが」
修は岩の切り出す部分を見定め、ハンマーの鋭い部分で細長い穴を等間隔で掘った。数は九つに及ぶ。
出来た穴に軟鉄よりも硬いクロモリハーケンを打ち込む。全ての穴に仕込むとひたすらハンマーを振るう。顎から汗が滴っても手を止めない。あおいは目に入りそうな汗をハンカチで拭い、補助として活発に動いた。
二時間を費やし、岩は見事に割れた。二人で押せばどうにか動かせる。道端に追いやると、どちらも汗だくとなった。
「お疲れ」
「修もお疲れ様」
二人は車内でほっとした表情を浮かべ、帰途に就いた。
その晩、修は自室のパソコンと向き合う。今日の出来事を細分化した項目に入力。隠れて写したデジタルカメラの画像を加え、自宅機と本土のクラウドに記録した。海外経由のサーバーも利用して一層の強化を図る。
前々から神魂やろっこんの考察を独自に行っていた。突然に生まれた力は唐突に奪われると頭の片隅で思い、様々な事態に対応した策を練っていた。
今日、確信に近い予感を覚えた。
「寝るか」
修はパソコンの電源を落とす。その双眸は静かに燃えていた。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月06日
参加申し込みの期限
2024年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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