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【希望が添えられた休日】
三月、
朝鳥 さゆる
は無事、寝子高を卒業した。
――未来など、無いと思っていた。世界は黒く、心の闇はいつも夜で、雨ばかりが胸を打つ。そのまま自分の未来は永久に閉じるものだと思っていた。
しかし、今、こうしてさゆるは立っている。自分の手で木天蓼大学法学部を受験し合格。法学部に通いながらも、同時に寝子島『プロムナード』のキャバ嬢として働くことが決定した。
そこに、さゆるは受け入れられた。何もかもから肯定される事は無いと涙を枯らした過去はもう無く。むしろ、己の源氏名が決まったときには、思わず涙が零れて止まらなくなった程だった。それが、どれだけの事であったか何よりも良く知っていた、
姫木 じゅん
もつられて涙を落としかけた。
それだけの、居場所を。ようやくさゆるは手に入れた。長い時を経て、じゅんという恋人を共にして――ようやく、人として。己が己である道を手に入れた。
キャバクラで働くことになるのは四月から。だが、その為の準備は決して抜かってはならない。――そう言ってしまえば、本日の日曜日なども決して暇な訳ではないのだが、今日は予定をひとつ入れていた。
それは、オープンしたばかりの巨大スパ&レジャー複合施設【NEKOJIMA!】に行こうという約束だ。
しかし二人で同棲して過ごす世界は、既に二人を中心に回るもの。日曜日の午前中には、ニチアサと呼ばれるアニメや戦隊モノをじっくり押さえ見るじゅんの横顔を見たり、撮り溜めをした春アニメを一緒に見たりして。
そうして、二人が準備して出かけたのは昼過ぎを回った頃となっていた。
外に出れば、春の日差しが心地良かった。ここからわざわざドーム型の建物で常夏というのには、僅かな罪悪感を覚えつつもそれはそれ。
二人が早速建物に入り、水着に着替えて女子更衣室を出れば、そのようなものは清々しく吹き付ける夏風を前に、一瞬にして吹き飛んだ。
ぶわり、と。花びらが宙を舞う。
一陣の風は一瞬で四方に散ったが、その目に焼き付いた色彩は二人に小さく感嘆の声を上げさせた。
「SNSで少し見たけど、本当に凄い演出」
じゅんは端的に神魂現象をそう理解する。写真に写らないと騒ぐよりも非常にそれは彼女らしいと言えた。
じゅんが着用する、先の風が揺らした布地を多めに取った黒基調のキャミソールワンピースタイプの水着は、彼女にとてもよく似合っている。黒はじゅんがよく合わせるカラーだ。当然、挑戦すればよりカラフルな色合いも似合う可能性が発掘出来そうなものの、さゆる本人もじゅんに似合っていれば良いと思っているし、何しろ仕事となれば明るいカラーは服に限らず強制イベントなのだから敢えてここでチャレンジする必要も無い。何であれじゅんが好む水着であればそれは間違いないだろうと思うのだ。
「やっぱりここはスパよね」
見た目は一回り以上幼く見えるが、齢は二十八歳の立派な女性。寛ぎたいお年頃としては、ここでのスパは欠かせない要素であろう。
さゆるもじゅんよりは若かりしながらも、それについていく。かけ湯の後に広がる光景は、プールとは打って変わり、優雅にも整然とした豪華なお風呂の数々として広がっていた。
試しに腰掛けた肩湯は、首肩に丁度良い適温。そして、少し物足りないと熱湯風呂に身を沈めれば、身に染み渡る心地よさに至福に浸っていたじゅんも、その熱さに耐えかねて数分も経たぬ間に水風呂の方へと移動してくる。
そしてサウナを経由して氷を浴びつつ、二人で並んでジェットバスへと足を向けて、大きく浴槽に横たわり身体を伸ばせば、ジェットバスの泡が物凄く心地良い。
さゆるが身体が揺れる緊張感からも慣れてゆっくりと息をつくと、それを察したかのようにじゅんが嬉しそうに口を開いた。
「うちの小さなバスタブじゃ味わえないよね、この解放感」
「そうね、どうしても足も身体も伸ばしきれないから……」
シーサイドタウンのマンションの一部屋。浴室は小柄なじゅんですらそうなのだから、さゆるは更にその一言に尽きる。
そうしてスパを堪能し尽くした先、ふと――プールの方から楽しそうな声が聞こえてきた。
「あれは、ウォータースライダー……?」
首をかしげるさゆるに、じゅんがそわりとその視線を声がした方へ動かした。
「ちょっと気になるかも」
「行ってみましょうか……せっかく来たのだし――」
じゅんは、まるでそのさゆるの言葉を待っていたかのように、僅かな好奇心に瞳を輝かせて頷いた。
「え、ちょっと待って。これ高い」
さゆるは、じゅんが本気で素となる低い声を聞く。確かに、ウォータースライダーの階段を上るに従って高さが冗談では済まなくなっていた。
さゆるはまだ性格の相違であろう、まだ何とかなっているが、頂点について頃には、
「やだ、何これ怖いかも……!!」
もうしっかりと、じゅんはさゆるにしがみつく。
しかし、ここまで来た雰囲気はいつもと違うのが感じられる。怖さはあっても、さゆるには表情とは裏腹に、心のどこかは弾けてとても楽しそうに感じられた。
それはまるで、年の差の開いた姉に抱きつき、ひたすら怖さを訴えかける妹のような光景だが、いつも通り――年齢は、その逆。さゆるは、いつもそれがほんのりと微笑ましくて少し嬉しい。
そして、その結果は途中脱落のはずもなく、悲鳴よりも歓声を上げながらウォータースライダーを滑り降りたじゅんを見れば明らかであろう――
ひとしきり、スパとプールと堪能しきってから、ふたりはテーブルに向き合ってかき氷を食べる。
さゆるはイチゴの練乳掛けに、じゅんはブルーハワイにソーダを交えたシロップの味。
「うん、美味しい」
二人ではしゃぎ、その後の寛ぐ時間は少々静か。
それでも、夜を模した空から振る花々は、届かない流れ星よりも、遙かに現実的に柔らかく。そして鮮やかに、二人の傍らを彩っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月27日
参加申し込みの期限
2024年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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