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ゼリンとぷにゅぷにゅ
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少し朽ちた枕木の道を
ウォルター・B
がゆっくりと歩いてゆく。滑り易い下草が生えていると決まって立ち止まり、後ろへ視線を送る。
「ここは滑り易いから手を繋ごう」
ウォルターが差し出す左手を
稲積 柚春
は柔らかい笑みで、そうだね、と返してしっかり握る。
ウォルターは背中を向けて歩き出す。木々に覆われたトンネルは適度に風を通し、火照る二人の身体を冷やした。
柚春は手を繋いだ姿で周囲に目をやる。密集した枝や葉で景観を楽しむことはできなかった。それもあって先の展開に期待が膨らむ。
「ねえ、ワット。この先に本当にあるの?」
「あるよぉ。妖精がいてもおかしくない、そんな素敵なイングリッシュガーデンがねぇ」
「早く見てみたい」
「もうすぐだよぉ。そこで
メアリ
から渡されたバスケットでランチだねぇ」
右手に提げたピクニックバスケットを軽く引っ張り上げた。柚春は僅かに口角を上げて、楽しみだね、と弾むような声を出した。
木々のトンネルを抜けた。一気に視界が広がる。
ふんわりとした緑が土を覆う。合間に咲いた可憐な花々が彩を添え、時に吹く風が甘い香りを運んできた。
「誰も手を入れていないのに、なんか綺麗って感じる。不思議な場所だね」
「僕も同じだねぇ。この自然美に魅せられた。よく探せば一休みしている妖精を見つけられるかもしれないねぇ」
どこまで本気なのか。ウォルターは青い瞳を細めて言った。
柚春は真剣な目で探し始める。
「いたよ、ワット!」
「まさか妖精?」
「わからない。緑色の丸い部分が、ほら、あそこに見えるよ」
柚春は人差し指を向けた。ウォルターは、その先を眺めた。
「……形状が妖精ではないかなぁ」
「見た目はスライムだよね。でも、あんな生物がいるはずないからドッキリかも」
ワクワクした顔で柚春が周囲の茂みに目をやった。
ウォルターは丸い物体に目を凝らす。
「みゅ」
視線に気付いたのか。一声、愛らしく鳴いた。
「人工物には見えないよねぇ」
「ワットはロマンチストだね」
夢見がちな柚春に言われたウォルターは、そうかなぁ、と曖昧な笑みを浮かべた。
「みゅ、みゅー」
丸い物体が跳ねた。連続して距離を縮めてきた。
「みゅー」
新円に近い身体を少し伸ばして仰け反るような格好になった。
「もしかしてお腹が空いていたりする?」
「みゅっ!」
強く鳴くと身体を震わせた。
ウォルターはその場にしゃがんだ。ピクニックバスケットを置いて蓋を開ける。中身を一瞥して困ったような顔で笑った。
「好みがわからないんだよねぇ」
「プチトマトはどうかな」
「試してみよう」
蔓から一つのトマトを摘まみ、柚春の掌に載せた。
「甘くて美味しいよ」
その直後、トマトを摘まんだ手が止まる。ふらふらと揺れて、どこが口? とやんわり問い掛けた。
「みゅー」
物体の一部がへこんだ。試しにそこへトマトを入れてみた。すぐに閉じられ内部でゆっくりと消化していく。
「仕組みが全然わからないよ! 技術の発展が凄まじいね!」
「ロボットなのかなぁ、これ」
ウォルターは微笑みながら小首を傾げた。
「唐揚げもいけるかも」
ひょいと摘まんだ柚春は与えてみた。同じように内部に取り込み、ゴボゴボと異音を発した。
「え、なんで!? ダメだったの? こんな時は!」
パーカーのポケットからスマートフォンを取り出し、急いで耳に当てる。
「あ、
メアリ
さん。あの、スライ、じゃなくて小さな子供が唐揚げを食べて、その、様子が急におかしくなって。はい、そうです……わかりました。試してみます」
短い通話を終えると柚春は物体を胸に抱えた。手で表面をトントンと叩いてみた。
「みゅうー」
甘えたように鳴いて小波のように表面を揺らす。内部にあった唐揚げはいつの間にか消化されていた。
「びっくりしたー」
「僕達も食べよう」
ウォルターはバスケットからサンドイッチを取り出す。挟まれた具は様々で味だけでなく、目も楽しませた。
「みゅ~、みゅみゅ~」
また鳴き始めた。どこか悲しい響きが含まれていた。柚春は食べる手を止めて物体を持ち上げた。
「ほら、高い高いだよ」
「みゅ~」
「お菓子でも食べる?」
「みゅみゅ~」
身体を左右に振って拒んでいるようだった。
困り果てた柚春は再びスマートフォンを耳に当てる。メアリに掻い摘んで事情を説明する。
「え、おしめは違うと……はい? か、隠し子じゃないですよ。僕にそんな人が……いますよね。大丈夫です。まだ先の話なので……」
「もしかしてメアリ、何か勘違いしているのかなぁ」
心配そうに笑うウォルターに柚春は似たような表情を浮かべた。
「今回は違うけど、子育てって大変そうだね。その時がきたらワットも手伝ってね」
「未来は揺蕩っているからねぇ」
意味ありげに笑うウォルターに、意地悪、と柚春は口を尖らせて言った。
間にいた個体はプルプルと震えて、みゅみゅー、と二人を宥めるように鳴いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月21日
参加申し込みの期限
2024年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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