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ドラッグレースの勝敗については明かすまい。
満足げな表情で、志桜里と獅百合が自宅ガレージへ帰還を果たしたところから再開する。
「ああ、走った走った」車から降りて満足げな悪童、もとい獅百合が呵々(かか)大笑した。
「このペースでガソリン消費してたら炎上だけどね」同じく降車して志桜里が言う。
「炎上? 地球が温暖化するってか」
「その前にウチの家計が」
「バーニング・ダウン・ザ・ハウス?」
「火の車ってこと。Keep It Burnin」
「なんでえカネならあるだろさ。これまでの稼ぎが」
音楽活動の印税を、獅百合はずいぶんアテにしているらしい。
「そんなこと言ったってねえ」志桜里のほうはしかめ面だ。「とりあえずたくわえ削って一通りのモノは揃えちゃったわけだけど……使った分が戻る程度には新しい曲も出さないとだわ」
なにかと物入りである。車は言うまでもないが、思いのほか安かったこともあり、もといた借家も買い上げた。音楽活動にも必要だ。楽器類が必須のロックとちがい、マイク一本あればいいなどと言われがちなヒップホップの世界ではあるが、DJ機材もアップデートせねばならずサンプリング楽曲の使用料もかかる。ライブをやるにしても会場費用、アルバムを作ろうにも制作費、グッズを出すならまたまた制作費がかかってしまうわけで、元手がないことには進められない。やはり資本主義の世の中なのであった。
ところが獅百合のほうは楽観的で、左右の人差し指一本ずつでトコトンと車のボディを叩いて言った。
「まーまー削って困らないように、車はちゃんと歴あり(※修復車)狙ってもらって新車の三分の一くらいで買えたわけだし? これくらいカラオケの印税ですぐ取り戻せるって」
「カラオケねえ」
「オーイェー。キャラオキ(※英語風発音)」
「うちらの曲さ、歌いたい中高生がどんだけいると思う?」
「山ほど。中高生に限らず大学生社会人、姉ちゃん兄ちゃんママにパパ、ばあちゃんじいちゃんお孫さん! なんなら学校の合唱コンクールで取り上げてくれたっていいんだよ」
「『ご機嫌いかが、DOPEでILL。ハートにFIRE、マイクでKILL』なんて歌詞を学生が合唱する光景は、逆立ちしたって想像できないけど」
「クロ、イマドキの学生を甘く見ちゃだめだよぉ」
ぴしゃりと獅百合は志桜里を指さした。
はいはいといなして「それはそうと」志桜里は手を伸ばし獅百合の指から車のスマートキーを取った。「ここんとこ芹香にはご無沙汰だったじゃない? 夜中の電撃訪問でサプライズお披露目といかない? だいじょぶあの子なら起きてるから。バリバリの夜型だし」
「あー、最近芹にゃんとあんまし遊んでなかったかんなー。でもなんであたしの車よ?」
「白いほうが目立つから。あそこ一台しか駐められないし」
だったらあたしが運転するという獅百合をたくみにかわして、志桜里はイタチのようにするりと運転席に収まった。
「自分の車の助手席に乗る経験、なかなかないでしょ?」
「こういうのはハンドル握ってる人だけが楽しい車なのにー。あと、こすったらコロス」
「こするのはレコードだけにしな、ってね」
志桜里はエンジンをかけた。
案の定、芹香の実家のガレージには灯りがついていた。半分空いている。
「やっぱ起きてたか。悪い子だねえ」
破顔する獅百合とは正反対で、志桜里は表情をかたくしている。
「なんか、変な気配がない?」
「さあ」と言いかけた獅百合の眉間に緊張が走った。「妙ね。落ち着かなくなってきた」
どこがどうとは具体的に言えない。しかし、不穏な匂いのようなものを嗅ぎ取っている。
志桜里は黙ってエンジンを切った。だがブレーキはかけずごろごろと車をガレージに近づけると、
「……クルマ、無傷で返せなかったら許してね」
言い捨て運転席から飛び出した。おなじタイミングで、
「それは傷の程度次第!」
運転席にスライドしたのは獅百合だ。エンジンを瞬時にかけブレーキを踏んだままアクセル全開にする。
馬のいななきさながら、5リッターV8は爆発的な音を上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月13日
参加申し込みの期限
2024年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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