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真紅の月
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ウォルターと展望台に来たと思っていた。なのにウォルターはいない。かと思えばいる。だがよくよく考えてみれば、ウォルターからのNYAINメッセージは届かず、自分ひとりでこの場所に来た、ような気も、する。
足元から流砂に、ゆっくりと呑まれているような心境だ。
自分の記憶に自信がない。いつもなら、ちょっとしたこともしばらく覚えていられるのに。
スマホを見て震えてしまう。NYAINアプリだ。
『九夜山にお月見に行きませんか?』
に既読がついている。そればかりか直下に、
『合点承知だ。迎えに行こうか?』
ウォルターからの返答がついている。
さっきと、ちがう。
『もうだいぶ来たんで。よければ山のふもとで。登山道付近で落ち合いません?』
さらに自分のメッセージまであるではないか。ウォルターからは『OK』とサムアップするサンマさんアイコンが返ってきていた。
両目に手を当ててその場にへたり込む。
まさか。
僕、真紅の月の魔力にたぶらかされてる……?
もうここにはいられないと七瀬は思った。下山しよう。
ひとりなら、このまま帰ればいい。
でも、ウォルターさんと一緒だったなら?
彼をおいて勝手に帰るなんてできない。探さなきゃ……。
いるかもわからないのに? 気配だってないのに。……でも、それでも……!
月がやけに明るくて、嘲笑われているような気がした。
「!!!」
唐突に七瀬は覚醒した。
スイッチをOFFからONに切り替えたかのように。
いつもの九夜山、いつもの展望台……が、遠くに見える。バックミラー越しに。
「お目覚めかい?」
運転席のウォルターが声を上げて笑った。
「乗ったとたんに寝ちゃうんだから、よほど疲れていたようだねぇ。今夜の倉前は」
ウォルターが運転するスポーツカーの車内なのだった。座り心地のいい革張りのシート、静かな振動、流れるBGMはヴォーカルのない流麗な音楽だ。
「うち、寝てたですか」
「ああ。一緒に展望台まで上って、月を眺めて山から下りて、道中ずっと元気だったのに、車に乗った途端即落ちだったねぇ」
夢だった?
七瀬はながながと息を吐いた。じわじわと色々なことを思い出す。
九夜山の登山口で合流したこと。
四方山話をしながら登ったこと。
読んだ本の話はしたが、それから狼男に吸血鬼、闘牛士、自宅ベランダで連想したとりとめもない話も七瀬はウォルターに語った。どうやらごっちゃになっていたらしい。
スマホも夢で見たのと同じだ。サンマさんのオリジナルアイコンまで。
「そうだ月」
「月? 今夜はずっと眺めてたよね」
ですよねと返事しながら「窓開けていいですか?」と断って外の赤い光を眺めた。
月、出てるけど。紅いけど。
でも、さっきみた光景ほど明るくは感じない。
……夢? だったんだろうな、やっぱり。
「なんか飛び起きたけど、怖い夢でも見た?」
「はい」
七瀬はさっきまで見ていた夢を話した。
「最後なんかウォルターさんはもちろん、誰の気配も感じなくて、世界に僕ひとりだけになったみたいでちょっと怖かったです」「そりゃ怖いな」
「ウォルターさんにも怖いもんのあっけんですか」
「あるよ。怖いものだらけさ」とりあえず、と運転中なので正面を向いたままウォルターは言う。「倉前がいつかいなくなってしまうんじゃないか、そんなことを考えると怖くなるな」
冗談なのか本気なのか、その表情からは読めない。
「マタ大だし当分はシーサイドタウン暮らしですよ」
「でもさ」やはり目線は正面のままウォルターは言った。「いつまでも大学生じゃないだろう? 僕だっていつまでも、この島にいるかはわからない」
「ウォルターさん」
「うん?」
「怖いこと言わんでください」
「ごめん」
「怖がらせた罰です。どうか帰り道は僕の手を離さないで。離れないで――って言いたいところですが、運転中じゃそうもいかないですかね」
「できるよ。倉前、シフトレバーに手を置いて」
こうですか? とレバーに置いた七瀬の手に、ウォルターは自分の手を重ねた。
「車止めてからも部屋まで送るよ。そうだ、ついでに倉前の部屋でコーヒーにドーナツでもご馳走になろうかな」
「いやそれはっ!」七瀬は変な声が出てしまった。「僕の部屋本ばかりで散らかってて……! あとドーナツもありませんしっ」
「そうか残念」
ウォルターは肩をすくめてくくっと笑った。
もうじき七瀬のマンションに着く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月13日
参加申し込みの期限
2024年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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