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寝子島高校
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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卒業式当日~卒業証書授与
そんなこんなで寝子高らしいハプニングもあったものの、卒業式のメインイベント、卒業証書授与である。
寝子高の卒業式はかなりおおらかで、名前を呼ばれ卒業証書を受け取る際に一芸をする卒業生などもいる。
おかげで保護者席も感激して涙したりつい大笑いしたりと感情が忙しい。
「3年2組――」
雛鶴 さゆり
先生が出席番号順に名前を呼んでいく。
「
恵御納 夏朝
」
夏朝は左手に嵌めたハルくんを胸の前に掲げて「はい」と返事をして立ち上がった。
(夏夜ちゃんもののこちゃんも滴ちゃんも
友達も後輩も先生達も皆いる
ふつうで、幸せな……寝子高生活、最後の日。ついに、この日が来たんだ)
「旦那さま、旦那さま、夏朝ちゃんが呼ばれたわ」
保護者席に座る恵御納家の母・
恵御納 理沙
は、隣の席の旦那さま・
恵御納 久隆
の手を握った。
「しっかり記録お願いね」
「もちろんだ」
もともとの強面の久隆は、さらに緊張した面持ちで動画の録画ボタンを押す。カメラのズーム機能を目いっぱい使って壇上に上がる夏朝とハルくんを捉える。夏朝は右手は自分の手、左手はハルくんの口で証書を受け取ると、生真面目に一礼して保護者席の方を見た。
「夏朝ちゃん……」
理沙の瞳が潤む。次に呼ばれたのは夏朝の双子の姉、ということになっている夏夜だ。
「
恵御納 夏夜
」
(今日を迎えられたってことはののこちゃんの願いが叶ったってこと。
ののこちゃんが天に帰るまで……僕もお別れの時間は欲しい)
写真の道に進むことを決めた夏夜は、愛するカメラと一緒に証書を受けとる。
「夏朝ちゃん、夏夜ちゃ~ん!」
こらえきれなくなった理沙が、保護者席で立ちあがり、号泣していた。
「リーシャ」
久隆が泣きじゃくる理沙の肩をそっと支えている。壇上の夏夜は、父と目があった。
(父さん、母さん……僕の父さんと母さんでいてくれて、ありがとう)
深々と一礼する。万感の思いを込めて。
「夏朝も夏夜も、本当に立派になったな」
娘たちの晴れ姿を見届けた久隆は理沙を座らせると、背中を撫でながら小声で言った。
「ええ、そうね……」
理沙の声は浮かない。
生徒たちを呼ぶ声は続き、数人の生徒が壇上を行き過ぎてゆく。
そしてさゆり先生はとうとうその名を呼んだ。
「
野々 ののこ
」
「はいっ!」
元気いっぱいな声が講堂に響き渡り、理沙ははっと顔をあげた。
(ののこちゃん、あなたが天に帰ったら……『ふつう』に戻るの? もう冬夜とは会えないのよね……夏朝から分離して生まれた夏夜や、付喪神のハルくんは……?)
ののこが天に帰ってしまうことで、彼らの存在がなかったことになってしまわないか。
そのことが心配でたまらない。
妻の懸念を感じ取ったのだろう。
「……大丈夫だ」
久隆は理沙の手を握った。
「必ず、幸せな『ふつう』になる」
理沙は旦那さまの言葉を信じたかった。だからそっと、久隆の肩に頭を預ける。
「……どうか、悲しくない『ふつう』になってほしいわ」
◇
その後も授与式はつつがなく進み、今は9組体育科の生徒たちの名が呼ばれている。
「
志波 拓郎
」
その名が呼ばれた瞬間、志波家の兄ぃズは保護者席の片隅で密かに色めき立った。
「たー坊だたー坊だたー坊だ」
「鎮まれ武道」
長兄の
志波 高久
が、弟愛溢れすぎる
志波 武道
を宥める。二人ともスーツ姿だ。
武道の視界の中、緊張しているのか堅苦しい顔で壇上に上がり証書を受け取る拓郎の姿が、じわじわと滲む。
拓郎の晴れ姿に、自分の高校時代が重なり、忘れかけていた思い出が奔流となって溢れてくる。この学校に転校を決意したときのこと、生徒会長を務めたこと、弟にうざがられながらも絡み続けた日々、緊張した日もあったし、脱いだ日もあった……。
「おい武道……お前が先に泣くなよ」
「泣かないよ。主役より先にはさ」
武道は、はは、と小さく笑って涙を堪えている。
高久は壇上の拓郎へと視線を戻す。
(俺は地元福岡にいる事がほとんどだった。弟二人がどんな高校生活を過ごしてきたかなんて、直接足を運んだときか話やメールで知ることしかできなかった。けれど……濃く充実した時間だった事は間違いなさそうだ)
拓郎と、拓郎のフツウを守るために転校した武道。
二人共、仲間たちと共に頑張ってきたんだろう。
(俺にはわからないが、武道と拓郎が充実した高校生活を送れたならそれでいいさ)
長兄は次兄を軽く小突き、笑いかけた。
◇
御巫 時子
は、式次第が進んでいくにつれて徐々に胸がいっぱいになった。
卒業式が終わりに近づいてるのが分かるから。
「校歌斉唱」
♪陽光そそぐ学び舎に
我らを育む 寝子ヶ浜の風
また旅人が耳を澄ませば
波音安らかに聞こえん
自由な日々(ねこじまメモリーズ)寝子島高校 寝子島高校
諸星のぞむ学び舎は
九夜山の尾にて うちたてられん
たとえさざ波起こりても
ともに明日へと歩まん
絆は固く(ねこじまジャスティス)寝子島高校 寝子島高校♪
(自由な日々。たとえさざ波起こりても、絆は固く――)
この校歌で涙したことなんてなかったのに。
すすり泣きがあちこちから聞こえ、時子も歌声が詰まる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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