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卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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夢の寝子島~九夜山に巣食う
「アホーアホー」と鳴く巨大カラスのラスボスを退治したい!・その2
「あんたたちゴチャゴチャと……うるっさいのよぉ~!!!!!!」
上空で翼を広げたクローレが、アホーアホーとつんざくような鳴き声をあげた。超音波攻撃だ。
「くっ」
刀は耳を塞いで膝をつく。
「空飛んでるのずるくね? カラスだから飛ぶの分かるけどさー! 羽ばたきの暴風と鳴き声の超音波で近づけないし!」
「お先に」
サキリは涼しい顔をして地を蹴った。見ればノイズキャンセリングイヤホンを装着して超音波攻撃対策もバッチリである。しかもサキリの<斬空赤刃>であれば、空中に転移できるため、空中戦も可能なのだ。ひらり。舞うように消え、また現れるサキリの動きは、刀とは違うタイプの美しさがあって見惚れてしまう。
(巨鳥を相手にまず狙って攻撃する部位は『翼』)
クローレの片翼、後方上空に姿を現したサキリは、素早く左右のマチェットを振るった。
(的が大きいし構造的に脆い)
切りつけた直後に高速連続転移。クローレの反応を待つつもりなど毛頭ない。
飛び散る黒い羽根。クローレが切られた方の翼の方を驚いてみる。
(遅いよ)
サキリはもう、反対側の翼へと転移していた。
マチェットの刀身が赤く光る。斬空赤刃の進化能力。発動に使った刃物が赤く輝き、数秒だけ鋼鉄をも破壊する威力を発揮するのだ。
クローレの片翼が切り落とされる。
「ギャアアアアア!」
クローレは悲鳴を上げ、きりもみするように地面へと突っ込んで来た。
「あ~ん~た~た~ちぃぃ!!!」
真っ赤な目はアーモンド形につり上がり、開いた鋭い嘴からは血の混じった涎が飛び散っている。
「かーさ! かや! これを!」
後方支援のハルくんが、夏朝にはねこシール、夏夜には月のシールを渡す。シールはろっこん発動に必要なアイテムなのだ。それと折り畳み傘も。
夏朝はねこシールを自らに貼るとすかさず進化能力を発動させて、クローレの大きく開いた上くちばしに向かってシールを射出。
「そのくちばし……思いっきり重くしてやる!」
夏朝がシールを張ったくちばしに対して<重く軽く>を発動させる。暴走効果も加わって一挙に重くなったクローレの上くちばしはズンッと落ちて、クローレは頭から地面に突っ込む羽目になった。夏夜も<月の満ち欠け、重く軽く>を発動させると自分の体重を存分に乗せて、折り畳み傘をこん棒代わりにしてぶん殴る!
クローレは際どい所で身体を反転させて避けた。
「そう簡単にやられてやったら、ボスらしくないでしょ~お」
おちょくるような口調で、ふたたび立ち上がるクローレ。
しかしもう翼はほとんど使い物にならない。
「まだよ、まだまだァ。ナメないでよねぇ~」
クローレは翼を折りたたみ体にぴったりと付けると、持ち上げたくちばしを前に突き出し、豪速で走り出した。途中で地を蹴る。その姿は漆黒の巨大な弾丸。くちばしが狙う先には、刀の姿。
「貫いてやるわぁ~!」
「出来るものなら」
刀は脳内でガチンと撃鉄を落す。
「やってみろ」
刀は<加速>した。いつもより、速い。四十九院先生のキャンディのお陰か。
精神が加速することで周りの景色が相対的に遅くなってみえる。
くちばしを刀で受け止めるのは得策ではないとわかっていた。
刀はクローレの下方にスライディングするように滑り込む。
鞘に納めた刀を鞘に引っかけるようにして力を溜め、弾き飛ばすよう抜刀。
クローレの足にそのまま刃を叩き込む!
「雨断! ――この一刀は雨も断つ」
見え、なかった。刀以外の誰にも。
気づけば、すっぱりと切り落とされた足が、体よりずっと後方に取り残されている。
「ののこちゃん、とどめにゃ! どうしたいにゃ?」
ハルくんが、激しすぎる戦いにずっとあっけにとられていたののこに尋ねた。
まもなく戦いは終わる。これはののこの願いなのだから、とどめはののこが刺すべきだろう。
「上空からどっかーんってしたい? きっと今なら、クローレ弱ってるから、やれるよ!」
うん、とののこは頷く。
「わかったにゃ」
ハルくんはふわふわ飛べる。もしかしたら上空に連れていけるかもしれない、と思ったが。
「む~~ん。ちょっと重い~」
ふわふわというよりよろよろになってしまった。
と、刀が<加速>の進化能力で、空気を足場に駆け上がってきた。
「野々、俺と行こう」
「わかった。ハルくん、折り畳み傘、借りていい?」
そういえばののこは武器を持っていなかったのである。ハルくんは快く折り畳み傘を貸した。
刀はののこを抱えて空中を駆け上っていく。
地面に這いつくばったクローレは、まだ諦めないという瞳で身を起そうとしている。
「いくぞ!」
「うん!」
刀はののこ連れで一気に駆け下りた。
途中でののこの手を離す。ここからは重力で十分だ!
「この勢いの一撃は痛いぞ! そのままくたばれ!! 唐竹割り!!」
「えーーーーい! って刀くん、これ、どうやって着地するのー?」
「着地? 倒せた後に考えればいいと思って考えてないよ!」
「ええええーーーーっ!?!?」
◇
クローレが目から星を飛ばして伸びている。とどめは、ののこによる折り畳み傘の脳天への一撃となった。
ついでにののこと刀も伸びている。着地に失敗したのだ。
「おおーい、ののこちゃん」
「起きて。もう残り時間は少ない。これで願いは叶ったかい?」
ハルくんやサキリたちが心配そうにののこと刀をのぞき込んでいる。
「はっ、おたから!」
ののこはがばっと起き上がると、クローレの巣の奥へと走っていった。
「……いたた。クローレは倒せたか?」
「倒せたよ」
サキリは遅れて意識を取り戻した刀に肩を貸し、一同、ののこを追ってクローレの巣の奥へ向かう。
「お宝が刃物だったら嬉しいけれどね。御剣もそう思うだろう?」
「残念だけど……違うみたいだ」刀は眩しさに目を細める。
そこにあったものは――。
キラキラと光るガラス玉のような球体たち。
その中の一つ一つに、ののこの姿が映っている。
桜の中で笑うののこ。
夏の海で水しぶきをあびるののこ。
焼き芋を食べるののこ。
かまくらで遊ぶののこ。
「私の……思い出?」
ののこの傍にはいつも見守っている灰色猫がいた。
「……こ、ののこ! どうだ、願いは叶ったのか」
輝く球体の中で、灰色の猫はこちらへ向かって呼びかけている。
「テオ? テオの声が聞こえる……」
神魂をばら撒いて以来、ののこはテオの『声』を聞くことはなかった。しかし今は聞こえる。はっきりと。
「文句ばっかりの私の友だち……ずっと近くにいてくれた……」
ののこが輝く球体に手を伸ばしたとき――。
「間にあったな」
ほっとしたようなテオの声が響く。
時は来て、世界は戻った。卒業式の日の午前0時に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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