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Waiting for a Shooting Star
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中庭で約束した翌日から天気は不安定となり、大雨とまではいかずとも、なんだか言い訳みたいな雨が連日のようにしょぼしょぼ、降ってはやんでをくり返した。当日についての天気予報も『晴れ』を宣言することを避け、『降らなければいいですね。でも一応傘の用意を――』などと歯切れが悪いことこのうえなかった。なので
綾辻 綾花
は前日までずっと、やきもきしてすごしたものだ。
しかし約束の日の朝、状況は一変した。
自室の窓を開け綾花は、思わず雲雀(ひばり)みたいに小躍りした。まだ払暁の時分だが疑いようがなかった。
すがすがしいまでの好天だったのだ。
スマホをチェックして苦笑する。天気予報アプリも手のひら返しをためらわなかったからだ。昨日までの沈鬱ムードを都合よく忘れ『本日は一日ずっと快晴です!』と痛快なまでに言い切っているではないか。太陽アイコンも満面の笑顔だ。お詫びのつもりなのかさらにアプリは、『夜には流星群が見られるかも』との耳より情報を付け足してもいた。
張り切ってしまう。
時間をかけて弁当を作り終えると、綾花はクローゼットに手を伸ばした。
ハンガーにつるしたブラウスを取り出す。今日のために購入したものだった。やわらかく上質な生地の手ざわり。袖を通して鏡の前に立つ。ほんのりと光沢を帯びた淡い水色が、綾花の清楚さをいっそう引き立てていた。
朝の光がさしこむ猫鳴館の前で、綾花は待ち合わせの場所に立っていた。
周囲の景色はまだ静けさをたもっており、通りを吹き抜ける風が木の枝を揺らしている。緊張と興奮が入り混じった心境で、ときおり時計を確認しつつ迎えの到着を待つ。
約束の二分前、聞き慣れたエンジン音が綾花の耳に届いた。
一台の車が滑りこんできた。光沢のある黄色の車体は、彼の几帳面な性格を象徴するかのようにぴかぴかに磨かれている。
運転席の窓がゆっくりと開いた。開きかたが一定でないのは、いわゆるパワーウィンドウではなく手動だからだ。
「おはよう。迎えに来たよ」
窓から
早川 珪
の顔がのぞいた。優しさと穏やかさに満ちた笑みだ。
「おはようございます」
綾花も笑顔で応じた。胸の鼓動が早まるのを感じつつも助手席に乗り込む。
車内はどこか懐かしい香りが漂っており清潔で、細部にまで手が行き届いている。革の感触が心地いい。バックミラーに映る車内と自分たちは、まるで映画のワンシーンのように見えた。
「よく眠れた?」珪がたずねる。
綾花は一瞬ためらったが明るくこたえた。「はい、よく眠れました」
実際には期待と興奮でほとんど眠れなかったのだが、そのことを彼に告げる勇気はなかった。
ところが意外にも、珪は肩をすくめたのである。
「僕は昨夜、何度か目覚めてしまったよ」
「まさか体調でも……?」
「とんでもない。逆さ。遠足の前の小学生って感じかな。年甲斐もなく楽しみにしすぎたせいでね」
船旅なんて、いつ以来かわからないくらいでと彼は言う。
「しかもこの天気だ。ちょっとはしゃいでいるのかも」
珪さんも同じだったなんて――!
綾花の頬が熱くなる。
やっぱり気持ちが通じ合ってるんですね、私たち。
よほど打ち明けようかと思ったが、「よく眠れた」と言ってしまったこともあって胸に秘めることにする。
珪は車を発進させた。車はゆっくりと通りを進んでいく。
「窓、開けていいですか?」
「どうぞ。今日は暖かいからね」
澄んだ空気が窓から流れこみ、綾花の髪を撫でていく。
道はゆるやかなカーブを描きながらつづいた。珪の運転はとてもスムーズで、車と一体になっているかのようだった。街並みを通り抜けるたびに、彼の横顔がちらりと見えるたびに、綾花の胸は高鳴った。
車はやがて海沿いの道に入った。左手には穏やかな海が広がり、右手には桜並木がつづいている。まだ開花していない桜の蕾は、春の訪れを待ちわびているかのようにふくらんでいた。
車内には穏やかな沈黙が流れていたが、決して不快なものではなかった。綾花にはむしろ、彼の存在を感じながらすごす温かい静けさが心地よかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月16日
参加申し込みの期限
2024年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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