this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
恋人創ろうぜ!!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
19
つぎへ >>
【審美眼】
“ベガちー! ベガちーは故郷にある母港みたいなものなんだよ!
そして、船は旅として女性という港に停泊するからこそ意味が──痛いっ、痛いよベガちー! 足踏まないでっ!”
「……はぁ、彦にゃん。優しいのはいいんだけどなぁ……もう少し、もう少しだけ、女の子に割り振ってる分をこっちに回してくれたらな……
──なぁんてねっ。そんなこと彦にゃんに言っても無理だよねっ。お休みなさーい」
そうひとりごちた彼女、
瑠璃条 ベガ
は、ぽふんとベッドに横になった。
どこかで、心のどこかの寂しさは消えないけれども、仕方の無いことだよね。そう静かに自分に言い聞かせながら……
「……………!! あれ、彦にゃん…?」
翌日、暖かい日差しがそっと差し込む中、ベガが目を開けると、そこには昨日までいなかったはずの、彼女の恋人
八十八旗 信彦
の姿があった。
まだ眠っているようだ。いつの間に来たのだろう。こんなに身近にいたのに気付かなかったなんて。
彼の瞼がゆっくりと開く。
「彦にゃん。おはよー?」
覗きこむように不思議そうにベガが顔を寄せると、信彦は一瞬喜びに満ちた様子でベガの事を見つめてから。
「おはよう、ベガ」
強くベッドの中で抱き寄せて、そっと髪を撫でながら。あごを軽く掴んで寄せて、そのまま少しだけ強引にベガの唇を奪った。
「そ……それ以上はだめっ! ストップ! ストップ!!」
「却下だ。認めない。ベガは俺様のものだからな。
それに……俺はこんなにも海よりも深く山よりも高くベガの事を愛しているのに。ベガは俺の事嫌いになったのか?」
冗談に笑みを含ませて叫びながら、ベッドの中で、必死そうに、愛しそうにベガの頭を胸元に抱え込むようにして抱き締める。
伝わってくる温かい体温に、思わずぼんやりなすがままになってしまいそうなベガだったが、最後の理性でベッドから体を跳ね上げる!
「こ、このままだと、ずっとベッドでにゃんにゃんしちゃうから、起きようっ? う、うん。起きないと健康にも悪いしねっ☆」
我ながら苦しい言い訳だと思いつつも、ベガは慣れない信彦の様子にドキドキしながら、朝食は外で食べようと、信彦を連れて外に出た。
「ベガ。お前の瞳は同じ名前の星よりも遥かに綺麗に輝いてるな」
それは外での朝食を終えて、いつものデートのように歩いている時の事だ。
改めて見直さなくても、そう幸せそうに語る信彦は、明らかに様子が変だった。
ベガの知っている信彦は、3歩歩けば、別の女性に声を掛けているような存在だ。歩いている途中で姿を見失ったと思えば女性に声を掛けて、その間ベガは一人きり。
寂しくもあったけれども、それでもそれが彼のポリシーだからと疑わなかった。
しかし、今日の信彦はどうだろう。
女性とぶつかって、謝罪はしても、そこからナンパには発展しない。
常に手を握り離さないとばかりに、ベガの手を引き、人ごみでは肩を抱き、守り歩いてくれる姿はまさしく王子様のそれだった。
一方その頃──
何気なく買い物ついでにキャットロードを歩いていた“正真証明本物の”
八十八旗 信彦
は、不思議な光景を目にしていた。
「ベガちーが、や、野郎と親しげに歩いて──! これは浮気現場!?」
とっさに“ついに愛想を尽かされてしまったのか……!”と条件反射的に思ってしまった信彦であったが、よくよくそちらを見れば──
「なんだ隣の男は俺じゃないか。
もうベガちー、ビックリさせてー……なワケ無いだろ!!
誰だ、あの男!?
俺とソックリな見た目でベガちーを誘惑しようだなんて!」
信彦の本物(以降、本物信彦)は、全力で人込みを縫い歩き、ベガとずっと一緒に歩いていた信彦の方へ飛び出し思いっきり向き直った。
「彦にゃん! 彦にゃんが二人っ!?」
「ベガちー! そいつは偽者だ! 俺が本物のベガちーの為に存在している『彦にゃん』さっ。ベガちーなら、きっと本物が俺だって気付いてくれると信じてるよ!
さあ! そんな俺にそっくりな男から離れて俺の元へおいで!」
背後に薔薇の花びらが舞った! ……様な気がした。
その薔薇を散らせながら、本物信彦がベガに両手を広げる。
「ふざけんな! そんなワケが無い。俺様こそ『ベガの為だけに創られた、たった一日だけの、ただ一人のベガの理想』なんだからな!」
『え?』
「え、それって……?」
「誰かのろっこんか、神魂の影響……?!」
ベガが偽者の信彦と離れて、三人が対立するようにお互いの顔を見合わせる。
「これまた良く分からない現象が……
来てくれるよな、ベガちー。
せっかくだし、二人でこのまま一緒に買い物に行こう」
「う、うん……神魂の影響じゃ仕方ないね……それじゃあ──」
先ほどまで握り締めていた手。今は、離れかけたその手を、偽者の信彦が強く握った。
「俺様は神魂の影響なんかどうでもいいと思っている。
今、こうしてベガだけ愛しているのは事実だからだ!
ベガ! そんなやつが俺様よりもいいのかよ」
──ここは、非常に大事なシーンだった。
ここで本物の信彦が何か発言すれば事態は大きく変わったかもしれない。
しかし、ここは人込みの中で。
本物信彦はぶつかってしまった女性一人ひとりに、声を掛け、安否の確認をし、そしてナンパへと──
(誤解を招かないように言うと、本物信彦にとってナンパはレディに対する礼儀であり当たり前の事である)
「………」
「………」
偽信彦とベガは言葉を失った。黙して語れず。そう、語らないのではなく、語れなかった。
(ああ、あれさえなかったらなぁ……と思ったんだっけな……)
ベガは昨日の夜を思い返していた。
「確かに彦にゃんはチャラいし軽いし気がついたらほかの女の子とイチャイチャしてるけど……けど……」
──だめだ、余計に分からなくなってきた。
「ふぅ、この爽やかさに自ら身を投じる女性が数多いて困っちゃうな。
さあ、ベガちー行こうか」
「……考えさせて欲しいな」
「おふっ!」
こうして、キャットロードのど真ん中には、輪を作るように人だかりが出来た。
ちなみに、今の対戦カードはこれである。
【対戦カード】
ベガ特化型ハイスペック信彦(理想の恋人)
VS
八方美人な汎用型ノーマル信彦(本人)
「一人ひとりのレディの大切さが分からないヤツにベガちーの魅力が分かるワケが無い!」
「目の前の恋人一人置き去りにして、他の女性に走る奴にベガの魅力が分かる訳が無い!」
そんな不毛な言い争いが夕暮れ時まで続いた時。一つの言葉が決着をつけた。
「一日なんて、ずっとベガちーを幸せに出来ない奴なんかに、ベガちーは渡せない!!」
「………………!!」
ベガは、その言葉に無言で本物の信彦に抱きついた。
……その言葉に、ベガの行動に。理想の信彦は言葉を噤んだ。
負けを認めるように、静かにベガのツインテールの片方に口付けて、砂が散るように一気にその姿を消していった。
「ベガちー。ずっと俺と一緒にいてくれるよね」
「……うんっ☆」
その言葉は、おそらくずっと続くであろう固い約束。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
19
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
恋人創ろうぜ!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月29日
参加申し込みの期限
2013年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!