this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Change of Season
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
つぎへ >>
撮影が終わったのは夕方も過ぎてからだ。
茹ですぎたブロッコリーみたいな気持ちで猫鳴館の自室に戻った。たぶん今日一日、これまでの人生全部をあわせた以上の、ひょっとしたら数倍ほどの写真を撮られたことだろう。
どだっと寝床に身を横たえて、背負ったままのリュックサックを投げ出した。カラーボックスに当たってごとっと音が立ったので、そこにスマホがあったと思い出した。
そういや置いてきたんだった。
部屋に置き忘れてきたのだった。往路の途上で気がついたが取りに戻ることはなかった。つけたり消したりするのが面倒だったし、まともにかかってきそうな相手は紗櫻都くらいで、今日は撮影だと彼女には告げてあったから。
スマホをつかみ、寝そべって画面をつけて取り落としそうになった。
ものすごい数の着信数がついていたのだ。メッセージも入っている。
クレマンティーヌさん!?
すべて紗櫻都の母親からの着信だった。
Lの文字みたいに瞬時に身を起し、折り返しのアイコンにふれた。
回転している。
想花のなかで世界が回転している。転げ落ちるようにして寮の玄関を飛び出し、通りに出るや突進するようにタクシーに手を挙げた。車内に飛びこんで「寝子島総合病院!」と告げてからの記憶がない。
気がつけば想花は、病院のエレベーターから下りたところだった。
「ごめんなさい……本当にごめんなさい! こんな大変なことになっていたのに、ぼく、気づかなくて!」
病院内だから静かにすべきとはわかっていたが、途中から想花の声は絶叫のようになってしまった。
「想花さん」弱々しく応じて、
クレマンティーヌ・オブリ
が想花の体を受け止めた。「来てくれてありがとう……」
「ロロの容態……意識は……」
「まだ戻らないの」
クレマンティーヌは泣きはらした顔だった。なおも目から涙がこぼれ落ちる。ずっと寝ていないのだろう、顔色はまるでケント紙だ。
寮の自室からクレマンティーヌに電話をかけ、想花は事態を知ったのである。
昨日、外壁工事中のビルの足場が崩落したこと。大量の資材が数メートル下の歩道に落下したということ。
ちょうどその場所を紗櫻都が歩いていたということ。
報道もされていたのだが想花は知らなかった。朝にスマホを見ることすらしなかったから。
紗櫻都は落下した資材の下敷きになった。右脚の大腿骨付近を挟まれ昏睡した。
右脚は一時、切断すら検討されるほどの状態だったらしい。幸い夜通しの手術は成功しとどめることができた。だが負傷は重く、仮に歩けるようになったとしても生涯杖を手放すことはできないという。
何より、まだ紗櫻都の意識は戻らないのだ。
「ずっとロロは眠りつづけているの。最悪の事態もありえるって……お医者様が……」
暗黒に呑みこまれた気分だ。
叫びたい気持ちがこみあげてきたが想花はこらえた。必死で現実に踏みとどまった。
「クレマンティーヌさん、とにかく休んでください。病院にはぼくが待機します」
「でも」
「クレマンティーヌさんまで倒れたらどうするんですか!? 意識が戻ったらすぐに連絡しますから」
なおも取り乱したことを言うクレマンティーヌを懸命になだめ、想花は彼女をエレベーターまで送った。
「いいですか。寝てください。ぼくは約束を守ります」
ようやくひとりに戻って、病室の前のソファーに想花はへたりこんだ。硬いソファーだ。背もたれもない。壁に背中、つづいて後頭部をごつんと当てる。
無機質な天井を見上げた。
ロロがこんなことになっていたのに……ぼくは……。
クールビューティとか呼ばれチヤホヤされて、だるいながらもそれなりに楽しんでた。
ネットで話題になってるよなんて言われて、内心いい気になってたよね、ぼく。
ロロのことを気づきもしないで!
両手で拳をつくり、ボカボカと頭を叩きたい気持ちだ。
なんてバカなんだ、ぼくは。
生まれてこなきゃよかったんだ!
ぬぐってもぬぐっても涙があふれてくる。
自分が生まれなければ、あの両親には『自慢の一人息子』がいるだけだ。変質者に穢(けが)された『いらないほうの子』はそもそもこの世に存在しなかった。
いまだって、こんなにも無力だ。
輸血とか必要ならぼくの血なんかいくらでもくれてやる。
なんなら命だってくれてやる。
なのに、何一つできることがないなんて。
ロロに会いたい。会いたいよ――。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Change of Season
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!