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【ある英雄がつかみとった奇跡】
「騎士になりたいだあ!?」
とある鍛冶屋が額に青筋立てて弟子へ怒鳴ります。城下の下町にはよくある光景、よくある朝のことでございます。ちなみに親方はいつも顔を赤くしてだみ声でがなり立てておりますけれど、その実愛情深く義理堅い人物だと弟子は知っています。
「そうです、親方。俺は必ず騎士になり上がってみせますよ」
「本気か?
オサム
よ」
鉄臭く油に汚れた下町の鍛冶屋の弟子でありながら、彼の凛ときらめく瞳の色は高貴に見えました。どこぞの没落貴族の末裔と名乗っても通りそうなくらいには見目麗しく、それでいてハンマーを手にした前掛け姿は実にさまになっており腕も確か。鍋やら壷やらの鋳物の修繕を頼みに来る主婦たちなどには、彼の眼福を拝むべく熱気むんむんな鍛冶場に集うほど、ひそかな人気であったとか。
それはさておき。親愛なる弟子オサムのいつわらぬ真摯な思いを受け取った親方はやっぱり額に青筋しながら、ひとつふうむっと腕組み思案した後、ちょっと出かけてくる。とオサムに店を任せて出ていったのでございます。
一週間後。
「オサムよ。話はつけた」
「なんです、親方? 不在の間に注文が溜まっているんですよ。鍋の修理に包丁研ぎ、ロングソード10本は大口ですね。ブラックウッド卿が次の遠征までにと。俺だけではとても手が回りませんよ」
「騎士になりてえんだろう? お前は今日から、ポーラスター卿の従者だ。ヤツの父親は古なじみでな、口を利いてやった。うまいこと手柄を立てりゃ、鍛冶屋ふぜいが成りあがれんとも限るまい」
当時としてはそう、まさしく夢物語と言えましょう。貴族の世襲特権階級化著しい時代、平民が騎士に叙任されようと思うなら、イングランド国王の目にもとまるような、英雄譚に語られるような大手柄を立てる必要がありました。辺境の若き領主
ルーク・ポーラスター
への従事はその第一歩というわけです。
険しき道です。最後まで道が敷かれているとも限りません。イチ従者で終わるならばまだしも、戦に倒れ名もなき死体のひとつにまぎれるか、主の没落に巻き込まれて日の目を見ず……なんてことだってありえます。火砲の発展や傭兵制度も生まれつつあった頃ですから、時勢の変遷に乗り遅れれば最後、道はがらがらと崩れ落ち再び築かれることはないでしょう。
それでも親方の愛情と心意気に、彼の瞳はかがやきを増すばかりでございました。
「親方……ありがとうございます。必ず騎士となってみせます!」
なにゆえ彼は騎士を目指すのか? 鍛冶屋の弟子だって悪くはありません、身の丈に合っていて、貴族の大口客などつかまえれば報酬だって、暮らしに困らない程度には支払われることでしょう。
けれどオサムにはゆずれないものがありました。そのためだったら命さえ捨てても惜しくはありません。信念? 夢? 名誉? いいえ、もっと大きく深く偉大なもののために彼は殉ずる覚悟でした。
少し時をさかのぼりましょう。一年前、ある満月の夜のこと。
「……そこにいるのは誰?」
「怪しい者ではないよ。ただの鍛冶屋さ。見習いだけれどね……悪漢には誤った方角を教えてやったから、もう心配いらないよ」
追われる貴婦人へ夜の街に手を差しのべたのは、気まぐれではありませんでした。
「あ、ありがとう……悪漢というわけではないのだけれど」
「知り合いだったか、それは失礼をした」
「ううん、今夜は自由でいたかったの。助かったわ」
月明かりに照らされる彼女があんまりにも美しく、あんまりにも鮮烈にオサムの心を惹きつけたので。
「私は、アオイ。こう見えて王女なのよ、ふふふっ」
世間知らずなお姫さまに、少しでも近づきたくて。幾度か人目をぬすんでの逢瀬を重ねて、オサムは決意したのでした。騎士となり、王女をその腕に抱くことを。壮大なる夢への旅路、その始まりでございました。
「いいか? 半端な勝利を重ねても仕方がない。圧倒的すぎてもシラけてしまう。貴族なんてものはワガママだからな」
「ははは。分かってるさ。騎士の心得その28、『魅せる戦いを心がけよ!』だろ?」
「そういうことだ!」
各地の騎士決闘大会へ出場するポーラスター卿とともに、イングランドの全域をめぐります。勇ましく凛々しい若騎士ルークと、彼のため最高の武具を用意する従者にして鍛冶師。そのような役柄を割り振って、ふたりは旅を続けました。
ルークはそれは気のいい男であり、いつしかオサムにとって代えがたい友となり理解者となりました。
騎士ルーク、破竹の快進撃! 時に巧みな剣術で相手を叩き伏せ、時に追い込まれるも不屈の闘志で必ず逆転を果たす。いつしか金色の髪に栗色の瞳の騎士が魅せる戦いは貴族のみならず同じ騎士や平民たちまでも虜にし、その噂はイングランド中へと広まっていったのでございます。
そして舞台はついに、御前試合へ。噂を聞きつけた国王や王族たちも観覧する中、見事優勝を果たしたあかつきには最高の名誉と莫大な富を授かることでしょう。もちろん、アオイ王女もはらはらとしながら名勝負の数々を見守っています。
「……うん? なんだねあの男は?」
いざ試合開始となる直前、騎士ルークの後ろより進み出た従者へ目を止め、国王は怪訝そうな御顔を浮かべられました。
金髪碧眼の従者はうやうやしく一礼すると、声高らかに告げたのでした。
「まず懺悔させていただきたい。我々は罪を犯しました……がしかし、それも高潔なる我が友の願いを叶えんがため。どうかご容赦いただきたい。白状しよう、私は従者ではない! そして決闘の舞台に立つ彼もまた騎士ではない。しかしこれまでにあなたがたは目にしてきたはずだ、魅了されたはずだ。彼のこれ以上になく騎士然とした立ち居振る舞いに。堂々たる決闘の作法に! 彼の高潔な心に! 国王さま、不遜を承知ながらどうか、どうか私と彼の願いを聞き届けていただきたい。ここは御前試合の決勝、この一戦に彼が見事勝利したならば、どうか彼へ騎士の叙任を。オサムを騎士に! どうか! かなわぬならばいっそ、我らそろって命投げ出し、この場に果てる覚悟です。どうかお聞き届けくださいますよう」
そうして一礼したのは、ポーラスター卿であったのです。
騎士を騙るのは重罪、発覚すれば死罪です。たがいに認め合い、平民から騎士にと純粋なる思いで臨んだ、オサムとポーラスター卿の命を賭した大一番でした。
どよめき。試合を前に協議を深める王族たち。王女はかたく手を握りしめ、甲冑を身にまといながら身じろぎもせず立つ彼の威風堂々、凛とした栗色の瞳を見つめます。
果たして、彼らの運命やいかに? オサムは騎士となり、姫とあたたかな抱擁をかわすことができたのでしょうか?
結末は……おわかりですね? そう、この物語の見出しに綴ったとおり、でございます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月22日
参加申し込みの期限
2024年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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