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【ひそやかな企みと光と闇の相克】
闇夜に暗躍するのはなにも悪人ばかりではないのである。善人だって場合によっちゃあ暗がりにまぎれて身を隠し、秘密のままに行動せねばならないこともある。どんなに品行方正な正義の担い手や、聖なる神の使いであってもだ。
「みんな、揃ったな? 準備はいいか? では始めよう」
スーツ姿でびしっとキメた
八神 修
と、彼の募った者たちもまたそのような類であった。
──錠前破りのプロ、
鷹取 洋二
!
「鍵開けなんて、楽譜どおりに楽器を弾くようなものさ」
──変装の達人、
泉 竜次
!
「髪の毛一本まで化けてみせるぜ」
──天才ハッカー、
北風 貴子
!
「あら? メガネメガネ……」
──軽業と怪力ならおまかせ、
七夜 あおい
!
「どこにだって入り込んじゃうよ!」
──爆走ドライバー、
寝子 サンマ
!
「鮮度を保ったままお届けするぜえ~」
そして作戦を立て取り仕切る修を加えた六名で、彼らはミッションへ挑む。ところせましと細やかに描きこまれた見取り図を広げ、修は仲間たちの頼もしい顔ぶれをひとつ眺めてうなずいた。
「四十九院邸は魔窟のようなものだ。警備はかたく構造も複雑だ。だからこそ俺たちの腕が試されるというわけだ」
「大丈夫、みんなといっしょなら、なんだってできちゃうよ!」
そう言ってガッツポーズをつくったあおいに、緊迫するべきシーンにも思わず修の頬はほころんだ。
四十九院 鸞
のいささか強引なやり口や合法非合法を問わないビジネススタイルはほうぼうに敵を作ったが、彼女の富はいまだ膨らむばかりで歯止めがかかる様子はない。
ことに彼女がご執心なのが、宝石の収集だ。
「この世のすべての宝石は、あたしのものよぉ~」
古今東西、色やカットの巧み、等級を問わず宝石ならばなんでも収集の対象となり、おかげで寝子島の店という店から希少な石が消え市場価格は天文学的な爆上がりとなった。
中でも四十九院の格別のお気に入りが、最高級品ばかりを選定した珠玉の宝石たち。通称『鸞コレクション』だ。彼女はそれらを収めたケースを寝室に据え、毎夜そのきらめきに照らされながら眠りにつくのだという。
「つまりそのコレクションをいただいちまおうってわけだ」
「そんなものを盗まれたら、そりゃあショックだろうねぇ」
竜次も洋二も、仲間たちはいずれも四十九院のビジネスによって少なくない不利益を被った者たちだ。これはリベンジでもあるのだ。
彼らはいわば義賊団であった。奪った宝石は無論、信頼できるしかるべき相手に託す手はずだ。
「自業自得よ。彼女に人生を狂わされた人たちのためにも、私たちが正義の鉄槌を下すべきだわ」
鼻息荒く告げた貴子の言葉にみながうなずく。
空には星がまたたく。時刻は午前二時、秘密の仕事にはちょうどよい頃合いだ。眼下にねそべる四十九院の豪邸はあちこちに照明こそ灯っているものの、寝室とおぼしき部屋の明かりは消えていた。
「よし。作戦開始だ」
掲げた修の手が振り下ろされ、彼らはいっせいに動き始めた。
まずは正門へ姿をあらわした竜次が、守衛たちの目を集める。彼は身なりのよく若いセールスマンへと見事に変身していた。
「やあどうも、ご苦労さまです。ご精が出ますな」
「待て、なんだお前は? ここは私有地だ、許可のないものは通せない」
「おや? 私はこちらの奥さまに呼ばれた、しがない宝石商ですよ。許可証ならここに」
「どれどれ……うわあっ!?」
カバンの中から吹き出した睡眠ガスにより、守衛たちは地に伏した。煙が晴れると竜次はいつのまにやらガスマスクをすっぽりとかぶっている。
「入り口は開いたぜ」
「ご苦労。泉さんはサンマさんの車でしばし待機してくれ。次は北風の出番だな」
「任せなさい!」
邸内のセキュリティは独立しており外部からは手が出ないが、貴子の腕前があれば末端の守衛室からでもフルアクセスが可能だ。さっそく持ち込んだノートパソコンを端末へ有線接続し、すさまじい速度でキーを叩きはじめる。
「警備員が異常を察して守衛室を取り戻しにくるまで推定五分。守りは頼んだぞ」
「ええ、あいつらを骨抜きにしてやるわ」
言うが早いか押し込んだキーが、四十九院邸の明かりという明かりをダウンさせた。
騒然とする警備の者たちを横目に影の中へ潜み、修にあおい、洋二が進む。ガラスカッターで手早く窓を開いて鍵を外し、邸内へ。
「四十九院の寝室は二階だ」
足音を殺して階段を駆け上がる。事前に入手した邸宅の見取り図によれば、寝室はすぐそこだ。
「! 警備員が二名」
「とーっ!!」
飛び出したあおいがストレートと回し蹴りのコンビネーションが炸裂し、屈強な警備員は身構える間もなく床へ沈んだ。
「よし……鷹取、寝室の鍵を開けてくれ」
「朝飯前さ。金庫くらい開けさせてもらいたかったけどね」
軽口に違わずものの数秒で扉を解錠してみせると、洋二は修へうやうやしく手のひらをかかげる。
「よし。ふたりはここで待機してくれ。品物をいただいてくる……」
「気をつけて」
あおいが修の手を取り、心配そうに眉を寄せながらつぶやいた。
後ろ手に扉を閉じる。寝室はまさしく暗闇に満ちていた。
「あらあら。天上の光あふれる花園から、こんな薄汚い地上へようこそ。あなたにとっては虫唾が走るのではなくて」
「住めば都さ。君こそ質素な部屋に暮らしているじゃないか。もっと強欲なものとばかり思っていたよ」
四十九院は眠ってはおらず、その瞳は闇の中にあってこうこうと輝いている。燃えるような紅だった。あざけるように口角を上げ、四十九院は修を笑った。
「わざわざこんなところにまで。天使さまって案外、お暇なのね?」
「見過ごせない者が多くてね。たとえば地上へ墜ち、人心を惑わして暗い快楽を貪る悪魔……とかね」
闇夜に暗躍するのはなにも人間ばかりではなかった。天は地上に不干渉をつらぬくものだが、時に人間の姿へ身をやつし、人には裁けぬ悪を裁きに地上へ降りることもあるのだった。
「さて、どうする? このままおとなしく捕まってくれるのなら、ラクなんだがね」
「冗談!」
瞳の紅が強みを増し、四十九院は背にあらわれた翼をひと打ちした。大きくて漆黒の、カラスのような翼だった。
「宝石もお金も差し上げるわ。なんでも持っていってちょうだい。全ては私にとって暇つぶしでしかないもの。それにこうして逃げている間は、あなたが追いかけてきてくれるのでしょう?」
退屈しなくていいわ、と言い残して、四十九院は月と星のきらめく夜空へ飛び去った。
彼らははびこる悪のひとつを街から追いやることに成功し、ついでに多くの見返りも得た。
しかし光と闇のひそやかな戦いは、まだ終わらない。
「お疲れさま、修くん。やったね♪」
「……ああ。あおいもよくやってくれたな。ありがとう」
それでも今はひと時、彼女や仲間とともに穏やかで賑やかな時間を過ごしたって、神の罰も下るまい。修は微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月22日
参加申し込みの期限
2024年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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