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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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数十分ほど経っただろうか。
会場の安全確認が済み、ようやく関係者たちは大きく息を吐いた。
まだ場内はざわめきで溢れかえり、不安そうな顔をする子らもいる。そんな中で壇上に立ったのは、秀光だった。
先程までの和やかな笑顔は無く、沈痛な表情には参加者も固唾をのんで見守っている。
「……大変な混乱があり、ご迷惑をおかけしました」
深々と頭を下げ、「ですが」と区切って秀光は前を向いた。その瞳には希望の光が宿っていて、マイクを握る手も力んでいるのが伝わってくる。
「本日を、悲しい思い出で終わらせるわけにはいきません。私たちは、子供たちに夢を与えるために、ギアを作ってきたのですから」
その言葉に、スタッフや来場者の間から安堵の声が漏れた。
もともと今日は、新作ギアの発表会。体験イベントと、そしてトーナメントの開催という夢が詰まった1日になる日だ。悲しい気持ちで帰りたい者など、誰1人としているわけがなかった。
「すでに安全は確保されています。中断していたトーナメントの続き、新作ギアの詳細発表も、準備が整い次第再開します。それまでは、どうか心と体を休めて、パーティを楽しんでください」
盛大な拍手と、子供たちの歓声が会場を包む。中でも龍樹は、真っ先に両手を挙げて豪快に笑った。
「やったー! うまい飯が食えるぞー!!」
その姿につられるように、周囲にも少しずつ表情をほころばせる者が増え――会場はもう一度、賑やかな音楽と美味しそうな香りとで、楽しげな空気を取り戻した。
そうして――ステージ横のエリアでは、愛光堂社員とのエキシビションマッチが繰り広げられていた。
今回挑戦者として前に出たのは、カノンとレオナ。純粋な弟が、先程の龍樹と同じように罠に嵌められるのではないかとハラハラしていたレオナだったが、思いのほかカノンはしっかりしていた。
事前の打ち合わせで、互いのギアの特性を活かす立ち回りをしようと作戦を立ててくれたし、幼子にありがちな、自分だけ前に出たいという我が儘もなく。
(本当に……びっくりさせられちゃうわね)
前線で動くニャーサーが、軽快に跳ね回りながら社員のギアに斬撃を刻む。
左へフェイント、右へジャンプ。猫のような敏捷さで相手の攻撃をすり抜けながら、一撃ずつ着実にダメージを積み上げていく姿は爽快だ。
しかし、さすがは社員ギア。ひとたび手数を読み切ると、容赦ない反撃が飛んでくる。
「くっ……、もうちょっとだったのに……!」
装甲に火花のエフェクトが散り、吹き飛ばされかけたその瞬間。ニャイチンゲールがニャーサーに滑り寄り、即座に回復ビームを照射した。ほわほわと温かな光に包まれたニャーサーは、気合いも新たに剣を構え直す。
「ナイス、ねーちゃん!」
ここまでレオナが素早くニャイチンゲールを向かわせられたのも、彼女が常に一歩引いた位置で状況を俯瞰していたからだ。
自身の装備はサポート寄り――耐久性も攻撃力も低い。カノンのニャーサーと比べると、前線で戦える装備でないことは明白だった。
「気をつけて、カノン!」
それでも、彼女が逃げ腰になることはない。回復の合間を縫ってスモークグレネードを投げ、相手の視界を遮る。ニャーサーを支援することは、擬似的でもカノンを守ることに通じると思っているのだろう。とっさのヒールが間に合わない場面では、自らが囮になる覚悟もしていたほど、彼女は強い。
「よしっ、あと一撃で……ねーちゃん!!」
カノンが敵機と距離を詰めようとした、そのとき。社員のギアは急に進路を変え、目標をニャーサーの背後にいるニャイチンゲールへと切り替えた。
「しまっ……!」
驚きに目を見開くレオナに対し、カノンは自然と手を伸ばす。それを追うように、ニャーサーも態勢を整えて大きく空でステップを踏んだ。でも――間に合わない。
このままではニャイチンゲールが、正面からダメージをくらってしまう。
「……なんてね!」
けれどレオナは動じず、むしろ茶目っ気たっぷりに微笑んで見せた。その小悪魔的な仕草と連動するように、ニャイチンゲールのLアームに隠していたアックスは、低く唸るよう振り下ろされる。
予想外の接近戦への対応に、社員ギアが一瞬ひるんだ。そこを狙って、ニャーサーが飛び込む!
「もらったぁぁ!!」
ニャーサーの斬撃が敵の胴体を貫き、システムが戦闘不能を宣告した。
わぁっと巻き起こる歓声に、間を置いて2人も抱き合って跳ねる。
「勝った……よかったぁ……」
「やったね、ねーちゃん! おれ、ねーちゃんと遊べて本当に楽しかった!」
ぱあっと晴れやかな笑顔で笑ってみせるカノンは、成長したようでまだまだ可愛い盛りの弟だと、レオナは慈しむように笑顔を返した。
続々とバトルも進み、トーナメントの大会優勝者も決まった。
社員への挑戦で好成績だった者も合わせて発表され、会場中から惜しみない拍手が送られている。
ようやく子供たちの顔に、安心と誇らしさが戻ってきている――平和な日常が今度こそ戻るのだと、紫も心の底から祝福をするように手を叩いた。
「先程は、ご協力をありがとうございました」
ぴしりと頭を下げる清恋に、紫は戸惑いがちに答える。
本当は間に合えば良かったのだが、そうでなくても諦めずにいて良かったと思う。
「いえ、私は……妹のために動いていただけなので……」
捜査の中で、洗脳装置の存在は認識していた。けれど空羽の一件に捕らわれすぎて、まさかあんな小型機器にまでなっているとは思いも寄らなかったのだろう。清恋は警察側の落ち度だと謝罪をするが、紫は首を振った。
「ユグドラシルは、まだ何か隠してるでしょうか」
企業にメスが入り、ひとまずの決着がついたかに見えた事件。会場の裏手では、怪しい動きをしていた数名が警察に連行され、警護も強化されているが……あの公園で感じた違和感はまだ払拭されていない。
それは清恋も同じなのだろう。苦い顔を浮かべるだけに留め、紫の余計な不安を煽ることはしなかった。
「じゃあ……そろそろ、新作の詳細情報にいってみようか!」
司会者の声が響き、パーティは次の盛り上がりへと向かっていく。
きっと、これからも。参加者たちは、ギアマスターたちは自分たちの力を信じて戦える。
例え何が起こっても、怖い物などないと信じられた。
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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月29日
参加申し込みの期限
2024年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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