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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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――その頃。
バスに揺られていた紫は、覚悟を決めた顔で降車した。
あんなに遅々として進まないように思えた車窓の景色も、落ち着いて考えをまとめ始めるとあっという間で、会場へ向かう紫の足取りはもつれないよう必死に動かされている。
なぜなら目的地へ近づくほど、周囲の大人たちがざわついているように感じられたのは、気のせいではなかったからだ。
(……何かあったの?)
フリー入場のはずだったホール入口は封鎖され、警備のためか数人の警察官が立っている。せめて中の様子が窺えればいいのだが、さすが高級ホテルと言うべきか防音はバッチリで何も聞こえない。
(予想以上に緊迫してる……ということかしら)
未だ蒼から連絡の無いスマホを握りしめ、紫は妹の口癖を思い出しながら努めて冷静に言葉を紡ぐ。
「すみません、カプセルギアのイベント会場はこちらで間違いないでしょうか」
まずは一礼し、必要があればと学生証を提示する。けれど警察官らは紫の身分証を確認するのもそこそこに、ギアを持っている様子の無い彼女へ訝しむ目を向けた。
「こちらに参加している妹と、連絡がとれなくて……。入れないのなら、吐前刑事か水槻刑事に伝言をお願いします」
その名を聞いて、ようやく警察官はまともに紫の証明書を確認する。まず水槻に知り合いかどうかを尋ねる連絡をしてくれたらしく、すぐに扉は開かれた。
「……では、入室を許可します。決して騒がず、中では我々の指示に従ってください」
紫は小さく礼を述べ、少しだけ開けられた隙間から滑り込むようにして入室する。そして――愕然とした。
ギア同士が激しくぶつかり合い、派手なエフェクトが明滅する中、子供たちが真剣な表情で戦っている。
いや、戦わされている――そう言った方が、正しいのかもしれない。
「これが……現実?」
いくら子供達にとってのギアバトルが真剣勝負だと言ったって、気迫が違う。殺気すら感じられる戦いの空気は、もはや遊びの延長ではなかった。
これではまるで、カプギアによる大乱闘。紫は息を呑み、すぐに周囲の状況を探ろうと目を走らせる。
(蒼はどこ? 操られているのか、それとも……)
ここには和気藹々とした、かつての『遊びの場』の空気はなく。
残っているのは楽しみのかけらもない――ただ生死を賭けた戦場が広がっていた。
ホール内部にいる警察官は、あちこちで奔走していた。
参加者の安全を確保しつつも、怪しい人物の入室を許したのか、飲食物に何か混入した形跡は無かったかと現場調査に当たり、もちろんそれには清恋も駆り出されている。
しかし、清恋は飲食物への毒物や興奮剤の混入可能性は低いと見ていた。なぜなら見回りついでに、一通り口をつけていたからだ。
なのですぐに飲食物は除外して、暴徒となった子供たちの観察を始める。もしかしたら戦っている子らは何かに気付いているかもしれないが、攻撃の手が止まぬ今は情報を交換するのも難しい。
そんな混沌とする会場へ、ふらりと海堂は現れた。
今回はいち研究者として裏方に徹する予定だったが、そうも言っていられなくなったのだろう。しかし、過去にユグドラシルとも関わり研究成果を狙われていた彼が、こんな場内を単独移動しているのは見過ごせない。清恋は素早く警護にあたり、一緒に展示コーナーへと赴いた。
「……それは?」
「なに、簡単な通信や電波のチェックをする機械だ」
そういった怪しげな機器は、その気になればどこにでも仕掛けられるだろう。けれど、人が入れ替わり立ち替わるトーナメントバトルの会場よりも、じっと展示物を見るコーナーなら装置も仕掛けやすく影響も出やすいはずと踏んだらしい。
そうして、海堂の持つ機器が反応を見せる。展示物の影に隠れるように、見慣れぬデバイスが鎮座していた。
「やっぱりか……!」
小型の通信端末。その周囲には、微弱ながら特殊な電波が漂っていて、海堂は唇を噛む。
正確な用途は不明だが、周囲の錯乱状態と関係があることは明らかだった。だが、すぐに電波を止めるにはリスクが大きすぎる。
「急激な遮断は、受信していた者の精神に反動を与える可能性がある……。劇物は、急に止めると離脱症状が酷いようにな」
どうにか即席で、電波の出力を弱める機器を作るか。ちらりと材料を探すように視線を彷徨わせた海堂は、息を切らせた紫と目が合った。
「方法があります! この状況を……打破する方法が!」
荒療治かもしれないが、確かに錯乱を解除できる。空羽から聞いた信憑性のある話だと言えば、海堂と清恋は力強く頷いてくれた。
「なら今は――戦ってもらうしかないわね。そのまま疲弊した隙を狙って、この装置は壊します」
「あとは言葉での回復、か。それでいこう」
しかし、そうした努力とは裏腹に――ユグドラシル側の目的がすでに達成されていたのか、敵の抵抗はみるみる弱まっていった。洗脳を受けていた人々は次々と倒れ込み、敵勢の動きは唐突に崩れたのだ。
戦場のようだった空間で、紫や清恋らが必死に倒れた人らへ声をかけ、1人、また1人と意識を取り戻していく。そんな様子を見て、蒼は首をかしげた。
「本当にこれで終わり……?」
バトルの最後は、あまりに呆気なく……しかし真相を探る術も、今の蒼にはない。
これは、ユグドラシルの陰謀があったのか――あるいは別の組織の動きか。
蒼にはまだ、見えない何かがあるような気がしてならなかった。
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携帯戦記カプセルギア 第九話「生まれ変わる、カプセルギア!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月29日
参加申し込みの期限
2024年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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