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【進路・合格発表】寝子島に、サクラ咲くころ
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◆報告、そして、パーティ
「うん、そう! 合格!」
木天蓼駅前で、
伊藤 佳奈
が電話をしている。
「え、今日はあたしの好きなおかずいっぱい作ってくれるって? 嬉しい! 晩御飯たのしみだな♪」
内容から察するに実家に結果を連絡しているのだろう、その表情は輝いている。
(あ、『役得』の子だ)
信彦たちとも別れ、帰途に着こうとしていた
万条 幸次
は、さきほど盛大に胴上げされて祝われていた佳奈を見つけて立ち止まった。
「そうだ、俺も、受かってたこと電話しなきゃ……まずは実家だよなぁ」
幸次は家に電話を掛けた。
「もしもし母さん? 俺、さっきマタ大まで結果見に行ったんだけど……え? もう知ってる? 大学のホームページで結果見た? なんだよーわかったなら先に知らせてくれてもよかったのに」
電話越しの母の、拍子抜けするほどいつも通りな声に、幸次は唇を尖らせる。
「緊張してガタガタになってたんだからさぁ……でも、うん……ありがとう。春休みに入ったら一度帰るから、じゃあ」
電話を切って空を見上げる。
母の声を聞けて、ほっとした。
駅から電車にのれば旧市街で降りて家に帰れるけど、と幸次は思案した。
いや、すぐ帰るのは勿体ない。
寝子高に寄って、先生や友人や……彼女にも直接、報告をしよう。
◇
放課後、
綾辻 綾花
は
早川 珪
に直接結果を伝えたくて、寝子高に来ていた。
司書教諭の珪の放課後の居場所と言えば決まっている。――図書室だ。
開きなれたドアを開ける。
珪は顔を上げ、綾花だと知ると立ち上がった。
どうだったと珪がきく前に、綾花は珪に駆け寄って伝える。
「珪先生、無事合格しました」
「そうか! 良かった!」
珪は破顔し、綾花の手を両手で握りしめた。
「おめでとう、綾辻さん」
「ありがとうございます。珪先生のお陰です」
「僕は何もしていないよ、努力したのは君だ」
「いいえ。珪先生がいたから、頑張れたんです……憶えてますか?」
綾花はあたりを見遣って、数人の生徒が図書室を利用していることに気づき声を顰める。
大学合格したらと計画していることがあるのだ。
「楽しみにしているんですよ」
と囁くと、珪はここで念押しされるとは思わなかったのか、すこし困ったように顔を赤らめた。
それから、綾花と珪は図書委員時代よくあったような放課後の図書室での時間を過ごした。
「珪さんは合格してから卒業までどう過ごしてたんですか?」
「どうだったかな……受験で我慢していた分、思い切り本を読んだ気もするな」
珪先生らしいと綾花は思った。
自分はいろんな準備でバタバタしていたらあっという間に過ぎそうだ。
やがて人が捌けたのを節目に、綾花は珪におねだりしてみる。
「今日は久しぶりに一緒に帰りませんか? 猫鳴館までとはいいませんが、せめて分かれ道まで」
◇
「センセーさようなら」
「おう、合格おめでとうな。気を抜かずがんばれよ」
教卓に座るクラス担任の
桐島 義弘
に手を振って生徒が教室を出ていく。地元にキャンパスを持つだけあって3年4組からも多くの学生が木天蓼大学を受験しており、義弘は今日は教室で待機をして、入れ代わり立ち代わりやってくる受け持ちの生徒たちの報告を聞いていた。
「今年は合格率高いな……ええと、まだ報告に来てないのは……」
書類を確認し『宮祀』の字を指でなぞっていると、パタパタと廊下を走る足音がする。
駆け込んできたのは気に掛けていたその人、
宮祀 智瑜
だ。
「義弘先生!」
「ああ。宮祀、どうだった?」
息を切らした智瑜は、答えるのももどかしく、頬を赤く高揚させて義弘にダイブする。
「受かりました!」
「うわ……と、そうか!」
智瑜を抱き留め、義弘は破顔する。
「よくやった! おめでとう! マタ大に見に行って来たのか?」
「はい! 胴上げもされちゃったんですよ」
いきなりマッチョなお兄さんたちに囲まれて胴上げされたのには本当に驚いたが、嬉しかった。
「ははは、そうだったか。もうお祖父さんとお祖母さんには伝えたか? さぞ喜んだだろう」
「はい。おじいちゃんもおばあちゃんも頭を撫でて喜んでくれて……今日は赤飯だそうです」
今まで育ててくれた祖父母の嬉しそうな顔を思い出すと、智瑜の目はまた潤んでくる。
「宮祀青果店を繁盛させるために大学でしっかり学びます」
「その意気だ」
肩を叩いて励ましてくれる義弘に力強く頷いて、智瑜は胸の前で両の拳を握りしめる。
「はいっ。義弘先生のお嫁さんっていう目標も目指して頑張ります!」
「そうだ頑張れ……えっ!?」
勢いに呑まれてもう一つの目標も応援した義弘は、一息遅れてうろたえる。
だがそのときにはもう、智瑜はドアの方に走って行って、義弘に大きく手を振っていた。
「じゃ、お祖父ちゃんたちが待ってるから帰ります。さよなら!」
ちゅっと可愛らしい投げキッスをして、智瑜の姿はあっという間に消える。
「……嵐のようだな……」
唖然と智瑜を見送った義弘だったが、いやしかし、何にせよ智瑜の合格は嬉しいことだ。
「宮祀……おめでとう」
眼鏡を直した義弘は、書類の『宮祀』の名前のところに赤い花マルを付けたのだった。
◇
さて、ところ変わってシーサイドタウンのとあるカラオケの一室。
響 タルト
が呼び掛けたお祝い&おつかれさま会の二次会中で、大いに盛り上がっている。
メンバーはタルトを筆頭に、
桜井 ラッセル
、海道 千里、
佐藤 英二
、
野々 ののこ
の五人だ。ちなみに一次会はファミレスで美味しいものを食べ、みんなでののこに奢ったりした。
そして今、ののこは熱唱している。曲は、英二の影響で覚えた懐かしい特撮映画の挿入歌だ。
(一つのお祭りが終わった感じかな)
タンバリンを鳴らしながら、タルトはみんなの顔を見回した。
(卒業は目の前だし、寮とももうお別れだ。大学は広いし、同じ学校に行ってもなかなか会えないかもしれない。だから、いまこの瞬間一緒にいられることを大事にしたいな)
みんなも同じ気持ちなのだろう。
楽しい中に、どこか別れの寂しさが混じっている気がする。
「そういやタルトちゃんって何学科に行くの?」
歌い終わったののこが聞いて来た。タルトはチェシャ猫みたいな笑みを浮かべて、
「……ふふふ、BL科だよ♪」
「ビーエル科?」
きょとんと首を傾げるののこの向こうで、ラッセルが盛大にジュースを噴き出す。そんな科はないはずだから冗談だろうが、こんなところでBLについて熱く詳しく語られても困る!
「ひ、響……」
「というのは略称で、正確には日本文学科なんだけどね☆」
「えー? 日本文学でB、L?」
ののこは大真面目に日本文学という言葉のどこにBやLがあるのか考え出す。
(この話題は変えよう……!)
意を決した英二はののこの手を取って立ち上がった。
「野々さん! お疲れさまってことで、いっしょにポージングをしない?」
ああ~、勢いで変なことを言っちゃった! と思ったが、ののこは意外にも乗り気だ。
「いいね! どんなポーズ?」
英二はもうやけくそになって、ののこに指示する。
お互い片腕を丸めて上の方でくっつけ、もう片腕は伸ばして下の方でくっつけるポーズだ。
「了解、英二くん。こうだね! ハート!」
おおーと、場が大いに盛り上がる。
(野々さんとハートポーズ……恥ずかしい、けど)
思い出としては申し分ない。
ののこのこれからは気になるけれど、いまその話題を出す気にもなれず、英二はひとまずののこやみんなとその場を楽しむことにした。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月31日
参加申し込みの期限
2024年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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