【進路・合格発表】寝子島に、サクラ咲くころ｜リアクション

【進路・合格発表】寝子島に、サクラ咲くころ

　◆エピローグ～桜花寮にて

　時を少し巻き戻し、木天蓼大学合格発表の翌日のことだ。
　朝食後の桜花寮の食堂に、恵御納夏朝と恵御納夏夜、佐藤英二、そして野々ののこの姿があった。腕組みして左右に頭を揺らすののこを、夏朝と夏夜と英二が囲む図式である。
　議題は大学に落ちたののこの今後についてだ。
「うーん、どうしようかな」
　ののこのアホ毛がぴょこぴょこ揺れる。
「ほかの大学の二次を受ける気はないんだよね」
「予備校に通って、浪人とか……？」
　夏朝と夏夜が尋ねてみるが、ののこはピンとこないようだ。英二はそんなののこに尋ねてみる。
「野々さんがしたいことって何なのかな？」
「え？」
「大学ってさ、勉強するところだと思うんだ。したいことを叶えるために」
「したいこと……」
　ののこは首を右に大きく傾げた。アホ毛も右へと大きく傾く。
「僕は、小説家とか創作系の仕事をしたくて……木天蓼大学の文学部を選んだ、よ」と夏朝。
「僕は写真を本格的に学びたくて。マタ大に写真学科があって本当にありがたかったよ」
　おかげで夏朝といっしょに通えるしね、と夏夜は夏朝を見て微笑む。
「ののこちゃんだって、なりたいものやしたいこと、あるんじゃない……？」
　そう言われて、ののこはきょとんとする。
「私のしたいことは――入学式のときと変わってないよ」
　フツウの高校生活を楽しみたい。それがののこの願いだった。
　けれど高校生活はもうすぐ終わっちゃう。どうしよう。
　おめめをぐるぐるさせて悩みだしたののこの肩を英二がそっと支える。
「高校を卒業した後は、大学以外の選択肢もいっぱいあるよ。焦らずいっしょに考えようよ」

＜了＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございます。合格したみなさん、おめでとうございます！
そして、ののこはどうなるのでしょうか……それはまたこの後の物語になりそうです。

このシナリオに参加された方の進路をまとめました。
このシナリオに参加されていない方でも、合格不合格などご自身の進路を決めて
今後のロールプレイを楽しんでいただければと思います。

参加者の進路（このシナリオで決まった方）

●マタ大合格

▼芸術学部
　青山絢さん
　恵御納夏夜さん
　桜井ラッセルさん
　旅鴉月詠さん

▼法学部
　朝鳥さゆるさん
　佐藤英二さん

▼文学部
　伊藤佳奈さん
　綾辻綾花さん
　恵御納夏朝さん
　響タルトさん

▼薬学部
　椎井莉鳥さん

▼体育学部
　志波拓郎さん

▼理工学部
　八十八旗信彦さん

▼社会学部
　万条幸次さん

▼商学部
　宮祀智瑜さん

●その他の大学

▼麻猫大
　御巫時子さん

▼東大（理科三類）
　八神修さん

●専門学校・就職・その他

　落合まゆらさん（寝子島アニメーション学院声優科卒業、4月から準大手の声優事務所に所属）
　高梨彩葉さん（東京にある製菓の専門学校に進学）

ところで、マスタリングで少々悩むことが増えてきたので、
すこし初心にかえって、アクションについてです。

　※ＮＰＣ関連のアクションについて

　確定アクションにご注意ください。アクションにはご自分のＰＣがどうするかをお書きください。
　ＮＰＣがどうするかまで書いてあるアクション、
　ご自身の行動でも、ＮＰＣは〇〇するはずなので私はこうする、というような
　ガイドにないＮＰＣの行動を前提にしたアクションは採用されにくくなることがあります。

　できるだけこのシナリオで完結するアクションにしてください。
　ほかのシナリオのことや、ほかのマスター様がどのようなマスタリングをするかまで
　お約束できないため、「約束」については慎重に扱っています。
　ＮＰＣと今後の約束をしたいというアクションは採用しにくい場合があります。

　ＰＣさん同士で、自キャラ同士であったり相談の上のアクションは上記に限りません。
　その場合、マスターに分かるようにＧＡなどを組んでください。

それではまたの機会にお会いできることを楽しみにしております。笈地でした。

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