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二月の魔法は春を呼ぶ
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翌日は朝から快晴で、空には雲ひとつなかった。フライングで春が来たといわんばかりの暖かさなのも嬉しい。
幸先がいいね。
寮の軒先で足を止め、目を細めて英二は空を見上げた。
コートは大げさだったかもしれない。心おどらせながら南へむかう。寝ている間に一雨あったようで歩道はしっとり濡れているものの、このぶんならすぐに乾いてしまうだろう。
考えてみればおなじ桜花寮住まいなのだ。ののことはさっさと玄関で合流してもよかったしそのほうが効率的かもしれないが、二年前の初デートのとき同様、英二は外での待ち合わせを提案した。デートと明言して誘ったのだから、落ち合うあたりからデートらしくしたい。
僕のほうから『デート』って言葉つかうの、よく考えたら初めてだったな。
きのう、時限爆弾のコードを切断する気持ちで英二は提案したのだがののこのほうは……わざわざ書くまでもなかろう。
だから待つ気分は楽だった。場所はシーサイドタウンショッピングモール内のファミレスである。値段は安くてメニューは豊富、ドリンクバーが充実していて何時間居座っても大丈夫、モーニング、ランチ、カフェ利用からディナーまでマルチ対応可能が可能な気楽な店でもある。窓際の席に案内されて、頬杖ついて英二はののこを待った。
野々さんまだ来てないな。
当然か、まだ約束の時間まで十五分以上あるんだし。
平日とはいえランチどきが近いのでそこそこ混んでいる。
英二はふと気がついた。周囲の席はカップルばかりということに。年齢層こそばらつきがあるものの、すべてペアなのである。会社員風の男女もあったが、親密な様子で見つめ合ったりしている。たまたまだとは思う。けれど面白いように、おひとり様も三人以上も見あたらない。
さすがデートウィーク……。
意識とともに体温が上昇してきて、英二はセルフサービスのお冷を一気飲みしてしまった。
ゲームでもしながら待ってようかな。
カバンに手を伸ばすが、ののこが来たと気づかずゲーム機から顔もあげない自分を想像すると気が引けた。それに、受験終了以来プレー再開していた『TOS』はエンディングを見たばかりなのである。もちろんさらに二周目三周目と遊ぶつもりだし、それにたえうるボリュームではあるのだが。
水を入れに行こうかな。
そう決めて立ち上がったとき、ののこと目があった。彼女が姿を見せたのだった。
「英二くんっ」
やっほー、とののこは手を振った。
まぶしい。
とっさに英二は本日二度目、またも目を細めている。
ののこの姿が輝いて見えたのだ。けっして誇張ではなく。しかも、
まさか、だよね。
そのまさかだった。
二年前とまったく同じではないだろう。でも、初デートを彷彿とさせるののこのコーディネイトだったのである。ソフトなライトグレーのワンピースの下は白いタートルネック、のっけ気味にかぶったベレー帽、ポシェットをたすきにかけている。
初デートのこと、意識してくれてるのかな。
「ちょっと早く来すぎたかな、って思ったけど」ののこはきっしっしと笑った。「英二くんはもっと早く来てたー」
「あはは、楽しみにしすぎたせいかな」
英二はとっさに告げただけだが意外にも、
「私もだよ」
てらうことなくののこは応じたのだ。
これだけでもうぼうっとしそうだが、我を忘れていてはいけない。今日は『計画』があるのだ。英二は「座ろうか」とののこに告げた。
「何食べるー?」
メニューを手にするののこに、「提案なんだけど」と英二は告げた。
「これにしない?」
冊子状のメニューではなく、二つ折りの特集リーフレットを開いて示す。
「おお!」ののこは声をあげた。「牛丼特集!」
タマネギたっぷり肉どっさり、紅ショウガものったつやつやの牛丼、卵をのっけたものゴボウの入ったものなどアレンジもあり、糸こんにゃくや豆腐まで入った豪華版や、どんぶりではなく重箱に詰められたものまであった。
「ファミレスの牛丼って新鮮だー」もちろんこれだね、ののこは早くも決めていた。「私、味噌汁と漬物のセットにしよーっと」
「季節限定らしいけど、好評ならレギュラーメニューになるみたいだよ」
「ほうほう」
「今日のランチはぜひ牛丼にしようと思って」英二は言った。「『デート』は、『デー牛丼』の略だもんね」
だよねと言うかと思いきや、「いやはや」ののこは頭をかいた。「そーいえばそんなこと言ってたなー、私」
「いまはそうじゃないの?」
「まったくちがうとは言わないけどー」
照れくさいのか顔の下半分をリーフレットで隠すようにして、ののこは言ったのである。
「最近の私のなかでは、『デート』って『英二くんとどっか出かけること』になった感じ……だから」
英二が何か言うのを待たず、「水いれてくるー!」と言い残しののこは席を立った。
すでに空になった英二のコップも手に持って。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月17日
参加申し込みの期限
2024年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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