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MODERN LOVE/バレンタインデーくれー知ってるよ!
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いまごろ紗月はインタビュー受けてるよね。
星ヶ丘のカフェで。
しかもあのユカ・オオツキさんと。椎子さんもいるっていうし。
あのカフェ、クリームブリュレがおいしいんだよなあ。表面サクサクなかみはトロリ、口当たりいいのに甘すぎないから、食べ終えたらまたほしくなっちゃう危険な逸品――終わったらきっとみんなで食べるよね。
あーあ。全力でため息をつきたい気分の
初瀬川 理緒
である。
いいなあ。
エーンうらやましいよ~。
いっそ泣きマネでもしてやりたくなる。
「どーうしたの理緒さーん、そんな寒そうな顔して~?」
くねくねと踊るような動きで、白黒の衣装を着た男が理緒の真横にジャンプして着地した。アンダーリムのメガネに太い眉、男性アイドル風の顔立ちだがもっさもさの天然パーマのせいもあってブロッコリー感がある。ブロッコリーといっても髪色が黄色にちかいライトブラウンだから、買って食べるのを忘れて花蕾(からい)が膨らんだ(≒花の咲きかけた)ブロッコリーといえようか。なお黄色い程度のブロッコリーなら、少々味は落ちるが食べても大丈夫である。これは理緒が実家を出て料理するようになってから身につけた知識だ。
彼の名は
笹川 帆太
、だがむしろ大学生ミューチューバー『
パンダ
』といったほうが断然有名で通りもいいだろう。彼が運営するパンダチャンネルは幅広い年齢層に人気がある。帆太がわざとらしいくらい大げさな動きとしゃべり方をとっているのは、すでにカメラが回っているからだった。
「寒そうな顔だとお?」なので理緒も大げさに言う。「寒いからに決まってんでしょ!」
言うなり理緒は、着込んでいたコートを脱ぎ捨てた。下からあらわれたのはセパレートの水着だ。来たる夏の新作、トップはオフショルダーのバンドゥビキニで色は白、セクシーながら大人可愛いという感じで、同性受けもよさそうである。パンツはすっきりとした形状で、ボディラインを上品に彩っていた。
「ワオ、寒いと言いながらしっかり新作水着を披露してくれる! そんな理緒さんにゾッコンLOVE!」
「なにがゾッコンLOVEだパンダこの野郎!」
ヒールサンダルの足で理緒は帆太に蹴りを入れた。このへんのやりとりは台本通りだが本当に寒いので、蹴りには予定以上の力がこもっていた。あとで『げしっ』という効果音が付け足されることだろう。
「あのねー、あたしがモデルを務めている水着ブランド『JD』の仕事だっていうから来たのに、なんでこんな真冬の寒い日に屋外撮影なのよ! 雪降ってんじゃん! しかもパンダチャンネルとのコラボ企画だって!? マジ!?」
「って、文句言いつつさりげなく状況説明してくれる理緒さんがステキ★」
「うるへー! そもそも今日、なんの日か言ってみろ!」
「俺の誕生日の一ヶ月前プラス三」
「なんだその中途半端な日は!」また蹴り。なおこの蹴りは台本にはない。「
今日はバレンタインデーだろうがっ!
」
ぽんぴーんという効果音とともに、ここには
【※この動画の収録は二月十四日に行いました】
というテロップが出る手はずとなっている。
「でしたね~。てへぺろ」
帆太はまったく悪意なさげに舌を出した。
「あとさりげなく自分の誕生日アピールしてんじゃないよ!」
「視聴者の皆さん、俺の誕生日は三月十一日なんで。ドン・ミス・イット(Don't miss it)! あ、このへんに」帆太は自分の胸の辺りを指さして左右に振った。「バースデープレゼントの送り先が表示される予定なんで」
「表示されねーよ!」
ここには編集で、
【その通り。表示されません】
というテロップが加えられる予定だ。
「やっぱ寒っ!」
ある程度水着は映したし、ここで視聴者が満足してしまわないよう理緒はまたコートを着込んだ。この段階はまだオープニングトークにすぎない。
「あれ、理緒さんコート着ちゃうんだ」
「着るよ! そもそも今日、何するかも聞いてないし」
これは本当。とはいえミューチューバーチャンネルの低予算な動画なので、もう絶対ロクなものではないという自信はあった。
「はーい、じゃあ大はっぴょー! 今日はパンダチャンネルと『JD』のちゃきちゃきコラボレーション動画! 第一回『寒中ウォーターシューティング大会』をお送りしまーす!」
言いながら帆太は用意していた布を広げるのである。国旗くらいのサイズにまさしくそのタイトルが躍っていた。全部手書きでチープ感満点、ただし『JD』のブランドロゴだけは異様な熱意をかけて描き込まれている。
「読んで字のごとく、寒いのを我慢して水鉄砲で撃ちあうというドキドキ企画です」
やっぱり。
頭悪すぎだ。理緒はめまいを覚えた。
「ちょっと待て、誰が考えたんだこんな気の触れた企画」
「俺!」
だと思った! とかぶせ気味に叫ぶと、
「お前! どうかしてるぞ!」
三度目のキックをかますのである。旋風のようなハイキック。このとき勢いが良すぎてコートがまくれ、美脚がさらけだされたのは計算してのサービスだった。
「では会場となる寝子ヶ浜海岸にごっあんなーい!」
度重なるシュートキックにもめげず、帆太は元気に宣言した。
ここでカットとなる。
理緒は肩を落とした。
「マジなのかこれ……」
これまで元気に撮影していただけに、カメラが消えるとどっと疲れが襲ってきた。石をパンパンに詰めたリュックサックを背負っているような気分である。前のめりに倒れそうだ。
せっかくのバレンタインデーなのに、島中チョコレートの祭典に沸き立っているであろうに――。
「あたしは水鉄砲の撃ち合いかよ-」
雪ちらつくなか厳寒無人のビーチで心底冷たい目を見るわけだ。
「理緒さん元気なさげだけど大丈夫?」
帆太は無から有を生み出す男だ。正直空っぽに近い内容なのに異常なまでに盛り上げていた彼であるが、理緒の様子を見て不安げに声をかけてきた。
「降りたい」顔を伏せたまま理緒はつぶやく。
「それは……」
「わかってるよ。年間契約した企業の大事なプロモーション案件、拒否できるわけないよね。それにあたしだってプロだ」
と言った瞬間スイッチが入ったように、理緒はのけぞるように身を起したのだ。
「
どんな仕事だって完璧にやり遂げてみせらぁ!
」
力強く拳を握って理緒は宣言する。
いまなら空手チョップで岩だって両断できそうだ。試したりはしないけど!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月20日
参加申し込みの期限
2024年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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