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ハッピーバースデー! 2月☆
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◆2月27日。それは一瞬の出来事で。
さてその日、
椎井 莉鳥
が久々に登校したのは、大学入学の手続きで確認したい事があったからだった。
「先生、この書類なんですが――」
持参したのは、木天蓼大学薬学部の入学書類である。もちろん、入学書類を持参しているくらいなのだから、堂々と合格した。
とはいえ、莉鳥が合格したのは木天蓼大学だけではない。他にも受験した、本土の大学の方でも合格はもらっている。
実の所、本土の大学の方が学費も安くて魅力的ではあったのだが、
(1人暮らしをするとなると、生活費がね……)
実家からは通えない距離なので、そちらに進学するとなれば近くに部屋を借りたりして1人暮らしをするしかない。そうすると家賃が当然かかって来るし、水光熱費ももちろん必要、食費、服飾費、帰省の際の交通費と、細々とした費用が積み重なってくる。
そんな、諸々の費用を鑑みれば、結果的に実家から通える木天蓼大学の方に軍配が上がった。ゆえに莉鳥は、木天蓼大学へと入学手続きを取り始め――先生にどうやら発行して貰わなければならない書類も、無事にその手筈を終えた。
学校に取りに来るか、郵送するかと尋ねられて、少し考え取りに来ると答える。郵送の場合は送料が必要と言われたので、当然の選択だ――入学準備は忙しいが、入学準備以外に大きな用事はあまりない。
「それじゃ、一週間後にまた来ます」
ゆえにそう頭を下げて、莉鳥は職員室を後にした。それから少し考えて、足を向けたのはグラウンドだ。
現役時代は嫌と言うほど長い時間をここで過ごし、練習に明け暮れたのが、酷く遠い過去の様でもあり、ついこの間のように懐かしくもある。少し目を細めて眺めたグラウンドでは、ちょうど陸上部が練習をしている所で、莉鳥の見知った顔ももちろんあった。
幾人もの、後輩達。今はそれぞれの専門に分かれて練習をしているようで、トラックでは長距離の部員がグルグルと走り回り、高跳びの練習エリアでは順番に空を舞っている様子が見え。
そうして短距離走の練習コーナーでは――
(――中倉さん)
パーン! とスターターピストルの音が鳴り響き、軽い土煙を上げて短距離選手が走り出す。その中に中倉 琉歌が居るのを認め、莉鳥は無表情の下で何とも言えない思いを抱いた。
琉歌は、セパレートタイプのウェアを着て真剣に走っては、マネージャーにタイムを確認している。1本走っては確認し、また走ってはタイムを確認し、そのたびに少しずつ走り方を変えている、のだろう。
その様子を、莉鳥は知らず、しばらく眺めていた。そうするうちに顧問の先生が声を上げ、部員達が休憩に入る。
琉歌も、もちろん休憩に入ろうとタオルで汗を拭き始め。――そこでようやく莉鳥の姿に気付いたようで、タオルを戻してスポーツドリンクのペットボトルを手にすると、パタパタと駆け寄ってきた。
「先輩、お久しぶりです」
「――お疲れ様」
その言葉に、莉鳥は短く応えを返す。どうしてここに残って居たのだろう、と思いながらの言葉に、琉歌は「ありがとうございます」と嬉しそうに笑い。
「今日はどうされたんですか? 先輩、自由登校ですよね」
「大学の入学書類の事で、ちょっとね」
「入学書類、って事は先輩、合格されたんですか!?」
「ええ。マタ大に」
「わぁ! おめでとうございます!」
そういえば言ってなかったと、改めて近況を説明した莉鳥に琉歌は、まるで自分の事のように喜び、祝ってくれた。そう言われると悪い気はしないもので、ありがとう、と微かな笑みを浮かべる。
以前に琉歌から渡された、受験の御守を指先で揺らしてみせた。
「この御守のおかげ――かもね」
「――良かったです」
その言葉に、琉歌の笑みが深くなる。それに微かな違和感を抱いた、次の瞬間にはもういつも通りの態度で、じゃあ春からはマタ大生ですね、と別の話題に移っていて。
そうね、と何となく気になりながらも話を続けるうちに、顧問が休憩の終わりを告げた。そこで初めて莉鳥の存在に気づいたらしく、お、と目を丸くする。
「椎井、来てたのか。ちょっと走っていくか?」
「いえ、帰ります。それじゃ、みんな頑張ってね」
顧問の提案に首を振り、後輩達に軽く手を振りながらグラウンドに背を向けた。そうして歩き出して、幾らも行かないうちに呼び声がする。
先輩、と。――それは、先ほどまで話していた琉歌の物。
何かまだ言い忘れた事があったのだろうか、と足を止めて振り返った莉鳥は――ふ、と唇に触れた暖かな感触に、目を見開いた。
「――お誕生日おめでとうございます」
そんな莉鳥の反応を喜ぶように、悪戯っぽく笑いながら琉歌が告げる。たった今、不意打ちで莉鳥の唇を奪った事など、何でもないと言わんばかりに。
何かを、言おうとして動かした唇から、けれどもついぞ音は出なかった。そのまま琉歌は背を向けて、グラウンドへと戻って行き――莉鳥はしばし、唇を指先で押さえて立ち尽くしたのだった。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、または初めまして、蓮華・水無月と申します。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
皆さまそれぞれのお誕生日の物語、いかがでしたでしょうか。
沢山のお誕生日に蓮華も嬉しい気持ちになりながら、頑張って執筆させて頂きました。
ちなみに蓮華の身内には2月生まれが妙に多く、若かりし頃はプレゼントを買うために2月は大変だったことを思い出しました。
今は互いに祝辞を贈るだけにしようと取り決めがあり、お財布にも優しい2月を過ごしております。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月18日
参加申し込みの期限
2024年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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