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◆2月19日。彼女からのプレゼントは。
彰尋くん、と
七夜 あおい
が手を振って駆けて来たのに、気付いて
鴻上 彰尋
も軽く手を挙げた。ぱっと顔が華やいで、心持ち、駆けてくる足が速くなったような気がする。
そうして軽く息を弾ませて、あおいは彰尋を振り仰ぎ。顔の前で、パチン、と手を合わせた。
「ごめんね、ちょっと遅れちゃった?」
「大丈夫、時間通りだよ。あおいさんこそ、ここまで大丈夫だった?」
そんなあおいに首を振りつつ、気遣うように尋ねれば、大丈夫だよ、と笑顔が返る。それにほっと胸を撫で下ろし、じゃあ行こうか、と2人並んで歩き出す。
――2月19日、彰尋の誕生日。取り立てて予定がある訳でもなく、さて何をしようかな、家を整えるために家具か雑貨でも見に行こうか――と色々思いを巡らせていた数日前に、あおいから連絡があったのだ。
曰く、
『彰尋くん、2月19日がお誕生日だよね!
その日、どこかで会えないかな?』
――嗚呼、あおいに祝ってもらえるのだと、その文字にふわりと胸が暖かくなった。もちろん、と返信しかけてからふと思いつき、途中まで打ち込んだ文字を消してから、改めて入力し直す。
『大丈夫だよ。
良かったら、一緒に家具を見に行ってくれないかな。』
今月から彰尋が一足早い1人暮らしを始めた事は、あおいにも話していた。その、足りない家具を一緒に見繕ってもらえないかと頼んでみれば、『まかせて!』とガッツポーズのスタンプと共に頼もしい返事が返ってくる。
そうして、シーサイドタウン駅前で待ち合わせた2人が向かったのは、シーサイドアウトレットの一角だ。そこに在る、お手頃価格からちょっとお高めの物まで様々な家具や家電を扱うお店が、今は新生活応援セールをやっているらしい。
あおいをここに誘ったのは、それが理由でもある。大丈夫だったかな、とちらりとあおいの顔を見れば、様々な家具や家電を前にキラキラと目を輝かせていた――大丈夫そうだ。
ほっと胸を撫で下ろした、彰尋をひょいと振り返ってあおいが小首を傾げる。
「えっと、彰尋くんはどんな家具を探してるの?」
「うーん……どんな、っていう具体的な物がある訳でもないんだけど」
その問いに、少し考えこむ彰尋だ。自宅マンションの非常にすっきりとした――物がなさ過ぎていっそ殺風景な部屋を思い出す。
自炊をするために、キッチン用品や調理用具などの基本的なものは、しっかりとしたものをそれなりに揃えていた。だが、その反動のようにキッチン以外の場所は前述の通り、物が足りないなんてレベルではない、とてもとてもすっきりとした印象の部屋になってしまっている。
恐らく部屋の中で目立つ家具は、用意した本棚くらいのものだろう。と言ってもそれすら、漫画や本の殆どは下の弟妹にあげたり、家に共有の本として置いて来てしまっているから、唯一収まっているのはあおいから貰った本達くらい。
あとは目を惹くのがベッドで――と、考えた所で「そうだ」と呟いた。
「ん、何?」
「実は、ベッドサイドに置くようなランプを探そうと思ってて」
昔、彰尋は真っ暗な蔵の中に閉じ込められた事がある。その時の事がトラウマになっているのか、今でも彰尋は1人で暗い所で眠ることが出来ない。
とはいえ、実家ならいざ知らず今は1人暮らしの身の上だ、やむなく蛍光灯の豆電球――いわゆる常夜灯で凌いでいるのだけれども。どうせなら、ベッドサイドに置けるようなルームランプを探したいなと、思っていたのだった。
ゆえにそういった彰尋に、ルームランプね、とあおいは頷きながら天井の吊り看板を見上げる。キッチン用品、バス用品、寝具、ソファ、といった具合でコーナー名が書かれているそれを、彰尋も一緒に順番に目で追って行くと、少し奥まったところに『ライト・照明』というコーナーがあるようだ。
あそこだね、と頷き合って吊り看板を目指して歩き、辿り着いた先には確かに、様々な照明器具が展示されている。天井からぶら下げるタイプの、長いロープの先に電球がぶら下がっているような照明や、よく学習机に置かれているタイプのライトもあった。
それらをじっくり眺めていけば、ああでもない、こうでもない、あれが良さそう、こっちは便利そう、と会話が弾む。
「これ、面白いね。録音もできる学習ランプだって」
「録音……? 何に使うんだろう。こっちのは……テープライト? どうやって使うんだろう」
「あ、これは? オルゴールの流れるサイドランプ」
「あっちのは……タッチすると色や明るさが変わるランタンだって。色んなライトがあるね」
だが、こんなに様々な種類があると、逆に目移りしてしまってこれと絞り難い。うーん、と考え込んでしまった彰尋に、また今度にする? とあおいが提案した。
「そう、だね。部屋に合うかも確かめたいし、パンフレットか何かがあれば貰って行こうかな」
そんなあおいに頷いて、今度はパンフレットを探してうろうろ歩く。どうにか見つけたそれをカバンに収めて、あとは物見遊山の気分で様々な家具を眺めて歩き。
全て見終わった頃には、午後も半ばを過ぎていた。ひょい、と時計を見たあおいが、ちょっと休憩して行こうかとすぐ近くにあったカフェを指さす。
良いね、と頷いてカフェに入り、通された席はカウンターのように背の高い、並びの席だった。ちょうどみんな休憩したくなる頃合いなのだろう、店内を見回せばどのテーブルも埋まっている。
ゆえに2人並んで座り。飲み物を飲んで、ほぅ……と落ち着いた所で、彰尋くん、とあおいが言った。
「どうしたの? あおいさん」
「今日、お誕生日のお祝いをするって言ってたでしょ? だから――これ、プレゼント。お誕生日おめでとう、彰尋くん」
そうして、どこか改まった雰囲気で手渡されたのは、綺麗な紙袋に入れられた何かだった。小さな――否、でも両手でなければ持てないほどには大きくて、ちょっと重い。
何だろう、と気になって紙袋の中に視線を落としたら、縞模様のある鋭い緑の葉が見えた。
「サンスベリアの鉢植えなの。彰尋くん、あまり家に物がないって言ってたでしょ? 観葉植物があったら、ちょっと印象が変わるんじゃないかなって」
ふふ、と種明かしを楽しむように、あおいがにっこりする。サンスベリアは部屋の空気を綺麗にしてくれたりもするらしく、そういう意味でも良いと思ったの! ――らしい。
そうなんだ、と大切に小さなサンスベリアの鉢を見下ろした。
「ありがとう、あおいさん。大切に育てるよ。これ、お世話の仕方とかはあおいさんが知ってる?」
「あっ、お店の人がお世話の仕方の紙を入れてくれたって言ってたから、それ見たら大丈夫だと思う」
多分……? と最後に自信なさげに付け足しながらも、あおいはそう楽しげに笑ったから。ありがとう、ともう1度、噛み締めるように紡ぐ。
ふふ、と嬉しそうにあおいがはにかんだ。そうして飲み物をゆっくりと飲みながら、心行くまでお喋りをして、その日は過ぎてゆくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月18日
参加申し込みの期限
2024年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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