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【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
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バレンタインは国ごとに違う。
中学のときまで暮らしていたドイツでは、男性がパートナーに花束を贈るパターンが多かった。
それか、何もしない。
日本のように女性が告白をする日でも、チョコを配る日でも、チョコを食べる日でもなかった。
ただ、
神薙 焔
は日本のバレンタインも好きだ。
「さて! ショコラティエの祭典、日本のバレンタインデーに出発よ。今年はどんな限定チョコがあるかしら?」
焔は、ダークブラウンのワンピースに白いコートとマフラーを合わせたチョコレートカラーで、街へと繰り出した。
フシギの多い寝子島がどんなふうになっているかと思いきや。
見慣れた街並みは、チョコレートの妖精や、虹色たてがみのユニコーンや、雪だるまたちに彩られたファンタジックな世界に変わっていた。
限定チョコは、チョコレートメーカー『GODINYA』と寝子島がコラボした『ファンタスティカ・チョコレート』というものがあるらしい。
「ふーん、ファンタスティカ・チョコレート、食べると不思議なことが……美味しそうで、面白そうじゃない?」
配られていた試供品をひとつ、焔は口に入れた。
――すると。
「あなたもなかまにゃ?」
後ろ足に大きな長靴をはいた二足歩行の猫が、そう焔に話しかけてきた。
「仲間? あたしは人間だよ」
そう返そうとしたのだが、ふわふわ肉球の猫の手が、ちょいちょいと焔の頭を指している。
「えっ?」
そこに手をやり、焔は驚いた。
なんと頭に猫耳が生えている! しかも尻尾にはしゅるんと長い猫しっぽまで!
「ほら、なかまでしょう? いっしょにあそぶにゃ!」
「ええ、一緒に楽しみましょう!」
猫のように軽やかになった体で、焔は長靴猫とともに街を巡った。
よく見ればあちこちにフシギが隠れていたようで、猫仲間とダンスをしたり、リアル雪だるまと雪兎を作ったり、なぜかメイド服を着て、キャットロードで『メルティ・ラッキー・ベル』を探したり。
「ここにもあったにゃっ」
長靴猫が歩く先で、チリンとベルの音がした。
「さすが、探し物が得意ね。あら? もしかしてあそこにも……」
「あったにゃっ! ほむらもさがしもののてんさいなのにゃっ!」
「それはありがとう」
焔は猫の頭に手を置いて、ぽんぽんと撫でた。
あったかふわふわの毛並みは、心まであったかふわふわになってくる。
しかも猫は嬉しそうに耳を震わせ「おかえしにゃっ!」と焔の頭に手を伸ばした。
肉球でぽんぽんされると、なんとなく、頭がふわふわ、夢心地になってくるみたい。
「つぎのベルもさがすにゃっ」
こっちこっちと手を引かれ、ほかほかほわほわな気持ちのまま、焔は猫とともにベルを探した。
あっちでチリン、こっちでチリン、とベルを鳴らし、そして、いつのまにか。
「夢だったのかしら……」
キャット・ロードの端っこで、焔はぽつりと呟いた。
気づけばここに一人きり。服装も、自宅で着替えたワンピースとコートに戻っている。
「でも、サンマさんに会った気がするのよね……」
それになにより手元には、『メルティ・ラッキー・ベル』探しの景品、ファンタスティカ・チョコレート・アソートボックスがあった。
そのとき、足元でにゃああん、と声がした。
見ればそこには、あの長靴猫によく似た茶トラの子が、誰かが用意したのだろう箱のなかで、丸くなっている。
「もしかして、あなたなの?」
しゃがみ、背を撫でながら聞いてみるけれど、もちろん人の言葉が返ってくることはない。
ただ耳が、ぴくんとちょっと、揺れただけだ。
「ま、いいわ。ちょっと寒そうだから、このマフラーをあげるわね。お礼みたいなものよ」
焔は首に巻いていた白いマフラーを外すと、それをそうっと、茶トラ模様の背中にかけた。
帰り道、街には相変わらずファンタスティカ・チョコレートの試供品を配る着ぐるみがいたけれど、本物の動く雪だるまはいないし、喋る猫もいなかった。
それでも、甘い香りに満ちたショコラティエの祭典は、華やかで楽しい。
ただ、あの時間が楽しすぎたから、ちょっとだけさみしく思うのだ。
「このチョコを食べれば、また街を巡れる?」
しんしんと小雪降る中で、焔は、バックにしまったアソートボックスに手を伸ばし……。
取り出しかけて、やめた。
「――いいえ、あれは一日の夢、食べるたびに思い出せるなら、それでいいわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月14日
参加申し込みの期限
2024年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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