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\ オーバータイム!/
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【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
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「これは……」
自室にて。
倉前 七瀬
は、手製のチョコを前に腕組みをし「むむむ」とうなった。
「なにかが足りない気がする……」
チョコを贈ったら受け取ってくれる、と言ったのは、
ウォルター・B
だった。
その言葉を信じて七瀬が作ったのは、紅茶、キャラメル、レモンなど、様々な味の一口チョコレートである。
そこそこうまくはできた。が、『そこそこ』なのである。
「これで本当に喜んでくれるのか……? いや、ウォルターさんなら喜んでくれると思いますが、それにしても……うーむむむ……」
頭から煙が出そうなほどに考えて、七瀬ははっと息を吐いた。
いくらうなっていても足りないものはわからないし、最善策も見つからない。
ひとつだけ確かなのは、ウォルターとの約束をまだ取り付けていない今なら、考える猶予があるということだけだ。
「とりあえず、気分転換に出かけますか」
バレンタイン気分に浸ればいい案も思いつくかもしれないと、七瀬は一人、街へ出た。
かわいい着ぐるみを横目にシーサイドタウンを歩く道すがら「あのチョコをどうするか決まったら、ウォルターさんに連絡しよう」と考える。
(『今日は好きな人と過ごすから無理だよ』なんて言われたらどうしよう……)
不意に嫌な想像をしてしまい、足が止まってしまった。
そのときふと目に入ったのが、店舗ドアに描かれた虹色ユニコーンのイラストだ。
看板を見れば、どうやら喫茶店らしい。
「へえ……初めて見るな。入ってみるか」
お茶を飲む間に、嫌な妄想が消えることに期待して、店に入る七瀬。
混雑した店内で相席となったのは、偶然にも――。
「ウォルターさん、奇遇ですねぇ」
「本当だねぇ。ここに座るのかい?」
「ええ。会えて嬉しいです~」
七瀬は、一人、紅茶を飲んでいるウォルターに、いつもの調子で話しかけた。
ウォルターは、七瀬にテーブル上のメニューを渡してくれながら「僕もだよ」と微笑む。
さらにウォルターは「今日この店は、チョコケーキがおすすめらしいよ」と教えてくれた。
「チョコ……」
自宅に置いてきた自作チョコを思い、思わず呟く七瀬。
重々しくなってしまった口調がいけなかったのか。
「えっ、嫌いじゃないよねぇ?」と聞くウォルターに、慌てて「じゃないです!」と答える。
(ここは……言うか? チョコを渡していいか? って聞いたんだから、渡さないと不自然に思うかもしれないし……)
失敗報告などされても困るかもしれないと思いつつ、七瀬は「実は……」と口を開いた。
「今日、貴方に渡すチョコを用意してたんですが……どうにも納得いかなくて……」
「えっ? 納得いかないって、もしかして手作りしてくれたの?」
「はい……」
七瀬はうつむき、しおしおと答えた。
しかしウォルターはにっこり笑って。
「そんな、納得いかないって思うほど真剣に作ってくれたんだねぇ……。ありがとう」
その言葉に、七瀬はぱっと顔を上げた。
「そんなっ、僕、お礼を言われるようなことはなにも……」
そこではっと気づいて、メニューのトップに載っているチョコドーナツの写真を指さす。
おそらくこれが、ウォルターが言っていた、今日のおすすめなのだろう。
「お詫びにこれ! ご馳走させてください!」
「お詫びもなにも……。じゃあ僕からは、飲み物ご馳走させてくれる? 倉前は僕のために頑張ってくれたんだから、お礼してもいいよねぇ?」
にこりと微笑むウォルターに、NOと言うことなど、七瀬にはできず……。
「なんか逆に申し訳ない気がするけど……お願いします」
結局。
幸運な出会いと成り行きで、七瀬はウォルターとともに、ティータイムを楽しむこととなった。
お互い唇にチョコをつけながら、濃厚しっとりなドーナツを食べる。
(僕の作ったチョコを食べてもらいたかったけど……こうやって一緒にいられると、それだけで幸せな気分になるな……)
そんなことを思いはしたが、同時に「僕の作ったチョコだったら、どんなふうに食べてくれるだろう」という気持ちもあった。
それはもっともっと、幸せなことじゃないだろうか、と。
ゆえに、七瀬は言った。
「ウォルターさん、今度僕にリベンジさせてください!」
ウォルターは青い目をぱちんと瞬き「じゃあ来年だねえ。楽しみにしてるよ」とおっとり笑ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月14日
参加申し込みの期限
2024年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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