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【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
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2月14日、午前。
寝子島スポーツセンター、受付前にて。
「滝沢君、待った?」
水上 桜
ははにかみ手を振り、恋人に声をかけた。
滝沢匠が、いつものように笑って答える。
「いや、俺も今来たとこ」
この決まりきったやりとりが、桜は好きだ。
ただの挨拶なのだけど、恋人同士っぽい気がするし、練習の始まりという意味で気合いも入る。
ゆえにその後、桜はバレンタインの話はしなかった。
いつもどおりに、温水プールで練習に励む。
そして普段と同じ時間に練習を終え、温かいシャワーを浴びてから、更衣室で服に着替え、受付で匠と合流した。
今までが水泳部としての時間なら、これからは恋人同士の時間である。
「今日はバレンタインデーだったよね」
桜はそう言って、リュックから綺麗にラッピングしたチョコを取り出した。
「これ、口に合うといいんだけど」
その言葉で、匠はピンと来たのだろう。
「もしかして手作り? ありがとう。嬉しいな」
にっこり笑って、受け取ってくれる。
その様子に、桜は思わず、ほっと安堵の息を吐いた。
「そんなに緊張しなくてもいいのに」
匠が苦笑しながら、桜の頭に手をポンと置く。
「俺は桜が、俺のために時間と気持ちを割いてくれることが嬉しい」
「……私は、そう言ってくれる滝沢君の気持ちが嬉しい」
二人、チョコを間に見つめ合う。
手を伸ばしたのは、匠が先だった。
「どこに行きたい? これから、桜の行きたいところに行こう」
「私が行きたいところ? それなら――」
仲良く手を繋いで向かった先は、キャットストリートである。
バレンタインのイベントのなかで、桜が一番気になっていたのがここだったのだ。
「『メルティ―・ラッキー・ベル』を探すのか。なるほどね」
「まずはアプリをインストールして……っと」
スマホに専用アプリを入れてから、幸運をもたらしてくれるというベル探しを開始する。
店の軒下や街路樹の枝、建物の陰やお店のインテリアの中など、幸運のベルは、街の風景に完全に溶け込んでいた。
おかげで探すのもなかなかに大変だ。
ただ、それが楽しい。
「滝沢君、ここにもあったよ」
「うわぁ、そんなわかりにくいところ、よく見つけたな」
「ふふふ、木を隠すなら森って言うでしょ?」
桜が、お店の中、ハンドベルが並んだところでベルを見つけたときは、匠が驚いていた。
しかし、匠が、雪だるまの首についているものを見つけたときは、桜の方が驚いた。
「それ、完全に飾りだと思ってたよ」
「もしかしてって思って触ったら鳴っただけさ」
結局、全部見つけて鳴らし終えるまでに小一時間ほどかかったが、近くにいた
寝子 サンマ
さんによると、どうやら最速記録らしい。
「最速って聞くと、嬉しくなっちゃうね」
「タイムをはかるのが日常になっているからね」
「職業病じゃなくて、部活病って感じ?」
「そうかもしれない」
キャットストリートのベンチに腰かけた桜と匠は、顔を見合わせ、くすくすと笑った。
しんしんと小雪降る中、買って来たばかりの缶コーヒーが、ほこほこと手を温めてくれている。
その蓋を開けて一口飲んで、二人はほうっと息を吐いた。
「ほんとは桜のチョコが気になるけど……それはお楽しみにして、さっきもらったチョコを食べようかな」
「お楽しみ……! ありがとう、滝沢君」
ちょっとだけ、ほんの気持ち程度、匠に体を寄せて、サンマさんにもらったアソートボックスの蓋を開ける。
「うわぁ、綺麗! ファンタスティカ・チョコレート、食べると不思議なことが起こるって言ってたけど……」
小さな箱の中に並んだチョコを、それぞれひとつ、桜と匠は口に入れた。
――すると。
「わっ! なんだこれ! アライグマ……の尻尾か?」
「わああっ、私にも同じの生えてる! これがチョコの効果……? えっ、待って、滝沢君、耳も!」
「桜もだ! 頭にアライグマの耳が!」
なぜアライグマなのか。犬や猫やウサギといったよくケモミミにありそうな動物じゃない理由は、すぐにわかった。
アライグマのもふもふ尻尾は、それはそれは、温かいのである。
話題は様々、話は尽きず。
身を寄せるぬくもりと尻尾のもこもこぽかぽかを分けあって、二人は夕方までの時間を、キャットロードのベンチで過ごしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月14日
参加申し込みの期限
2024年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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