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霧とライト
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とろりと溶けるようなミルク色の霧が立ち込めている。
霧の合間に見える時計塔が英国にあるビックベンによく似ているのは、錯覚かもしれない。
あまり日本では見かけないような洒落た装飾のガス灯が、背の高い無口な男みたいに立っている。
ガス灯の下、ぼんやりとした卵色の光に包まれたベンチが一つ。
倉前 七瀬
はそこで、アツシという名の少年と出逢った。
「……ふむん。何から話せばいいものやら」
アツシ少年の隣に座った七瀬は、言葉のはじまりを探してしばし、指先で唇をなぞっていた。
友だちとケンカした、とアツシは言った。
――天才肌なやつなんだよ。やれば何でもできて、皮肉屋で、挙句に金持ち。
誰かに似ている、と言ったとき、脳裏に浮かんでいたのは
ウォルター・B
の顔だ。
――えぇ? そんなやつこの世に二人もいるの? そいつの話、聞かせろよ。
アツシは身を乗り出してきた。
だから、そう……そこから話すのがいいのだろう。
七瀬が、彼をどう見ているか、から。
「僕の知ってる人も、アツシの友だちと同じようになんでもできて、」
七瀬はそこで一呼吸置く。
「カッコいい人ですよ」
光が巡ってくる。
どこか遠いところに灯台でもあるのかもしれない。
光は金色で、一瞬アツシの頬を照らし、それから七瀬の瞼を照らした。
七瀬は、瞼を撃った光の中にウォルターの面影を見て、言葉を続ける。
「あ、でも『なんでも』ではないのかも……」
アツシは耳を傾けている。
「絵を描くのは苦手そうでしたし、実は音楽好きみたいやけど、教科としての音楽が苦手だって言っとったし、あと蛇も……ってこれは得意な人のほうが少ないのかな?」
「蛇はオレも苦手。だって怖いし」
「ですよね」
「音楽も……授業でやる賛美歌なんかはオレも苦手だった。神を讃える、とか、あんまりピンとこないし」
「授業で、賛美歌ですか? 歌いますっけ?」
聞き返した七瀬に、アツシはきょとんと不思議そうな眼差しを返した。
「いや、ふつう歌うだろ? クリスマスとかさ」
「そう……でしたっけ?」
七瀬としても、そんなにいろんな学校に通ったことがあるわけでもない。それに現実というものはどこかふわふわしたもので、流し読みする本よりも早く七瀬の中を通り過ぎ、しっかり沁み込まないこともあったから『ふつう』と言われてもよくわからない。
「うん、まあそれで、苦手だったけどやらなきゃいけないものだと思ってたから、オレはイヤイヤ授業に出続けたんだ。だけどアイツときたら、よくサボってさ。あるとき、サボるなよ、って言ったら『僕は音楽きらいだから』って言いやがった。挙句に、なんて言ったと思う?」
アツシの顔に悪戯っこのような笑みが浮かぶ。
「君も嫌いならサボってしまおうよ、って誘いやがったんだ」
「それで……アツシはどうしたんですか」
アツシは唇に人差し指を当てて、まわりに誰もいないのに声を顰める。
「内緒だぜ? 1回だけ一緒にサボった。1回だけだぞ? サボりってやっぱ罪悪感あるし」
「どうでした?」
「控えめに言って最高だった。ふたりで庭に寝転んで、ただ、空を見てたんだよ。雲がゆっくり流れていくのをさ。そしたらあいつ、歌うんだ。音楽嫌いって言ってたくせに、調子っぱずれな歌を」
アツシはそのときのことを思い出したのか、くすくすと笑いを漏らす。
ウォルターを彷彿させる話だ、と七瀬は思う。
「奇遇ですね~僕の知り合いも、
教科としての音楽は嫌いだけれど、ハイスクール時代にパンクロックにはまったって言ってました
。ドラムをやって、でも下手だった、って。やっぱりなんだか似てますね」
似ている。
だから、念のため、聞いてみる。
「……えっと、その友だちはキミと同じ歳なんですよね?」
「そうだけど」
「じゃあ、やっぱりよく似た違う人ですよね。僕の知ってる人は僕よりも年上ですから」
目の前のアツシは十代なかばだ。
アツシの友人が三十代なかばのウォルターのはずはない、……と思って、七瀬は少し話題を変える。
「それはそうと、」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月27日
参加申し込みの期限
2024年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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