酸素がない！｜リアクション

酸素がない！

【そして】

　──地下拠点から脱出して、しばらくの時が経った頃。
「お……これは」
「どうしたの、修くん？」
　修のかかげたスマートフォンの画面を肩ごしにのぞきこんだあおいの顔が、ぱあと輝きました。
　受信箱へ届いたメールに添付された何枚かの写真と、『Thank You！　お疲れさん』のメッセージ。
「あそこに俺たちを放りこんだどこかの誰かの正体は結局、分からなかったけどな」
「まっ、いいんじゃない？　あの子たちが幸せなら」
「ああ。そうだな……これが対価というところか。この写真はみんなに共有しておこう」
　画面のなかには、なんとも満足そうにふにゃけたお顔で、サウナにこもったりお風呂につかったり。ファームキャットやピカエルや、動物たちの、これでもかと幸せそうな暮らしっぷりが映し出されておりました。

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あとがき

担当マスター：墨谷幽
ファンレターはマスターページから！

　墨谷幽です。『酸素がない！』のリアクションをお届けいたします。

　もしかしたらお気づきの方がいらしたかもしれませんけれど、いなかったかもしれませんけれど、とあるゲームに着想を得たお話でした。てゆーかわりとそのままな部分も。
　もし「あ、これのことかな」と思われるタイトルがありましたら、よろしければ触れてみてください。

　地下の巨大洞窟。地底世界。墨谷はなんだか惹かれるものがあるのですよね。
　未知の空間、未知の生物。未知の鉱石。きっと不思議で、それに危険で、魅力的なところなのでしょう。あるいはただの洞窟かもしれませんけれど、とにかく、未知なる場所にはわくわくしてしまうのでした。
　そんなわくわくを込めて、執筆させていただきました。少しでも皆さまに伝わるものがありましたら、うれしいです。

　それでは、今回もご参加いただきましてありがとうございました。
　また次の機会にお目にかかれますこと、心よりお待ちしております。
　お疲れさまでした～！

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