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【温暖化対策】
「それで、どうするの? 修くん」
こくりと首を傾けてあおいが問うと、彼は頼もしくうなずきました。
「熱破壊現象を起こす」
「ねつはかい?」
「言ったように、熱というものは冷ましても無くなるわけじゃない。別の媒体へ移動するだけだが、データベースをよく探してみたところ、この前提を覆す構造物が存在する」
「っつーと……なんだそりゃ? 俺も設計図を確認したつもりだったけど、そんなのあったか?」
ラッセルの問いに、修はにやり。
「サウナだ」
思わずみんなはずっこけました。サウナ! 熱い蒸気がもうもうと立ち込め、汗をかいてスッキリととのうアレです。
「サウナでその、熱をどうにかできるのかい?」
「なんだかもっと熱くなっちゃいそうですけど」
珪と綾花のもっともな疑問へ、
「ああー、なるほどね!」
答えたのは修ではなく、熱心にデータベースを覗いていた蒼でした。
「サウナ単体ってわけじゃなくて、合わせ技よね? 使うのは液体クーラーと、設計図の……これこれ、蒸気発電機!」
「正解だ。液体クーラーから送り出された冷水が断熱パイプをめぐり、居住空間の全てを冷却する。代わりに発生する膨大な熱量をもって水を蒸気へ変換する。蒸気は一部を蒸気発電機に回してシステムの稼働に必要な電力を稼ぎ、その他をサウナへ送り込む。さてこのサウナだが、データベースによれば奇妙な特性を持っている。受け取った蒸気をスチームとして内部に噴出した後、なぜか必ず80度前後の湯として排水されるんだ。いかに蒸気が高温であってもだ。この湯を使えば、100度を超える高温となった液体クーラーを、稼働限界温度まで冷却することが可能だろう……では蒸気がたたえていたはずの熱から差し引かれた、数十度分の熱量はいったい、どこへ消えてゆくのか?」
「どこなの?」
「……それは誰にも分からない」
そもそもみんなが手にしているこのレプリケーターからして、未知の技術で作られた未知の道具でありますもので。
「じゃあじゃあ、蒸気発電をもう少し別の電力網にも回して、このメンテナンスドローンってやつを動かすのは?」
「ああ、それはいいアイディアだ。システムはいつまでも動き続けるだろう」
「ちょっと待って、私たち、永久機関を発明しちゃったんじゃない!?」
……なんて、知性派とやりこみゲーマーの間に乱れ飛ぶセンモンヨーゴ。
それらを右から左へ聞き流しながら、柚春は紫へ、ちょっぴり苦笑いとともに告げました。
「妹さん、すごいんですね」
「ええ、まあ……のめり込みすぎるのが玉にキズだけれどね」
といってまんざらでもないお姉さんも、誇らしげに微笑みました。
それからはみんなで、夢の温暖化対策システム構築のため、手分けして資源を集めたり作業を進めたり。過酷で危険な汚染、寒冷、火山バイオームなどへ出向いて希少な鉱石資源をこれでもかっと掘り尽くしたり。
もちろん、動物たちのお世話も。
「この子たちがいつまでも、幸せに暮らせますように……」
「やさしいね、綾辻さんは」
これからおとずれるであろう別れに、ちょっぴりセンチメンタルな綾花の肩をそっと抱く、ジェントルな珪先生。心配そうに見上げる、この地底で仲間となったファームキャットたちにピカエル、ボヤトカゲ。コールモール。いずれもみんなの快適な暮らしを助けてくれた、欠かせない仲間たちです。
綾花はかれらをむぎゅっと抱きしめ、すこうし、涙しました。
ラッセル、柚春&ウォルターは火山地帯へ突撃! もちろん、防護スーツをばっちり着込んでおります。
「うおっ、なんだこりゃ、この黒いねばねば……これって原油? おいピカエル、あんまり離れるなよ。帰れなくなっちまうぞ!」
ぴかーっ! 意気揚々、ばりばり探索しつつ、見つけた鉱脈で希少金属をばりばり採掘。目的達成には機械をたくさん作る必要がありますから、これは助かります。
いっぽうそのかたわらで、柚春とウォルターはと言いますと、
「ワット、あまりひとりで進まないでよ。心配になっちゃう」
「分かってるよぉ、大丈夫大丈夫」
「もう。スリルが好きなんだから……」
防護服のヘルメットをちょっぴりぱかっと外して、柚春はウォルターのバイザー越しに、ちゅっ。
「おまじない。無事に帰れるように……って、あ」
「おーい、イチャイチャしてるなよ! 手伝ってくれーっ」
あわてて探索へ戻りました。
拠点でシステムを設計するのは、修と蒼。建築担当は紫とあおいです。
「ねえ蒼、ここはどうすればいいかしら」
「「はーい! あっ」」
アオイがふたりで少々ややこしく、修はくすりと笑います。
「あおい、こっちを手伝ってくれ」
「うん!」
なかなかにたいへんな作業ですけれど、想い寄せる彼女がそばにいれば、まるで苦になりません。なんだかんだとバカンスめいて楽しめてしまう修でした。
そんな仲むつまじいふたりを眺めつつ、姉妹はとんてんかん。じゃない、レプリケーターでずががががっ。
「サウナの隣にお風呂も作るつもりだから、完成したらいっしょに入ろうね、お姉ちゃん!」
「そうね。ふふ、楽しみだわ」
そうしてみんなでがんばること、しばし。
どこも適温で涼しく、美味しい作物がわんさかなる畑がひろがり、動物たちも食べ物いっぱいで豊かな暮らしを満喫できて、そしてそれらを永久的に持続可能な、実にカンペキなユートピアがここに完成したのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月25日
参加申し込みの期限
2024年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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